Google Cloud VMware Engine: カスタムコア数でアプリケーションのライセンス費用を最適化
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 5 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ワークロードをクラウドに移行するお客様の数は増え続けていますが、アプリケーションの中には、基盤となるノードやクラスタ内の物理 CPU コア数に基づいてライセンス数や料金が決定されるものがあります。Google Cloud VMware Engine でのアプリケーションのライセンス費用の管理と最適化をサポートするため、Google Cloud では、カスタムコア数という機能を導入しました。この機能を使えば、アプリケーションごとのライセンス要件を満たしたうえでコストを削減できるようクラスタを柔軟に設定できます。
クラスタ作成時のワークロードに必要な CPU コア数を設定することで、アプリケーションでライセンスが必要になる場合のコア数を効果的に削減できます。ノードあたりの物理コア数は、4 の倍数(4、8、12 など)で、最大 36 個まで設定することができます。VMware Engine で該当クラスタに追加される新しいノードは、障害が発生したノードを置き換える場合も含め、すべて設定されたノードあたりのコア数で作成されます。カスタムコア数は、初期クラスタとプライベート クラウドで作成された後続のクラスタの両方でサポートされています。
新しくプライベート クラウドを作成してクラスタのコア数をカスタマイズする場合、そして既存のプライベート クラウドにカスタムコア数のクラスタを追加する場合であっても、3 ステップ以内で簡単にご利用いただけます。それでは、カスタムコア数の利用を開始する方法について簡単に説明します。
1. プライベート クラウド作成時に、ノードごとに設定するコア数を選択します。次の図は、選択プロセスを示しています。
2. 管理コンポーネントのネットワーク情報を提供します。
3. 入力内容を確認し、クラスタ ノードごとのカスタムコア数を使ってプライベート クラウドを作成します。
これで、3 つのノードからなるクラスタでプライベート クラウドが作成されました。それぞれのノードでは 24 個のコア(48 vCPU)が有効になっているので、クラスタでは合計 72 個のコアが有効になっていることになります。
この機能を使用すると、アプリケーションのライセンス要件に合わせてクラスタのサイズを適切に設定することができます。コア単位のライセンス付きのアプリケーションを実行する場合、108 個のコア(36 コア × 3 ノード)ではなく、カスタムコア数で 72 個のコアのライセンスを取得するだけでよいことになります。
すでに稼働しているプライベート クラウドにクラスタを追加する場合は、1 ステップでカスタムコア数を有効にできます。
今後も Google Cloud VMware Engine の最新情報をお届けしますので、リリースノートをブックマークしておくと便利です。また、第一歩を踏み出したいとお考えの方は、Google Cloud の無料調査・評価にお申し込みください。
- Google Cloud プロダクト管理担当 Sai Gopalan
- Google Cloud VMware Engine プロダクト マネージャー Sharath Suryanarayan