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Google Cloud

Vint Cerf と Jim Hogan が思い出させてくれた私が Google で誇りをもって働く理由

2021年10月29日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 10 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

今週行われた、Google Cloud Next の Vint Cerf のディスカッションは、10 億人以上の障がいのある人々に対するテクノロジーの影響について述べたものでした。私はそれを見て、刺激を受け、勇気づけられる思いでした。彼は、ユーザー補助を考慮したプロダクトを作ることが彼にとってどれほど意味があることなのか話してくれました。ディスカッションを聞きながら、私は自分が 7 年前になぜ Google に入社したか、そしてなぜ今でも Google で働いているのかを思い出していました。

私には統合失調症の兄弟姉妹が 2 人、自閉症スペクトラムの異母(異父)兄弟が 1 人います。妻は特別な支援を必要とする子供たちに体育を教えています。また、私はがんサバイバーでもあります。つまり、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)は、我が家の食卓で頻繁に話されている話題なのです。    

障がいのある人々は、より低い教育水準、健康状態の悪化、雇用水準の低下、貧困率の上昇など、社会経済的に不利な状況に置かれる可能性が高くなります。そして COVID-19(新型コロナウイルス感染症)収束後、状況はさらに悪くなると予想されています。テクノロジーは、生活を改善し、緊急時にサポートを提供するのに役立ちますが、それはユーザー補助とインクルージョンがすでにプロダクトの中核として設計されている場合に限られます。このような分野の発展のためには、DEI を支持し、一部の人たちにとってのみ都合の良い職場の構造やシステムを変える作業を行うリーダーが重要です。Vint Cerf は、この道なき道を切り開いてきたリーダーです。    

Google のバイス プレジデント兼チーフ インターネット エバンジェリストである Cerf 博士は、TCP/IP の開発という先駆的な業績で知られており、「インターネットの父」と呼ばれています。しかし博士自身はとても謙虚な性格で、それについて多くを語ろうとはせず、Google のプロダクトやサービスのユーザー補助に関する支援活動に重点を置いています。

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Vint Cerf(右)。Jon Postel と Steve Crocker と一緒に。1994 年撮影。3 人は、後に今日のインターネットの原型となる ARPAnet の開発チームの一員でした。

Google の Disability Alliace リーダーであり、神経多様性アドボケイトでもある Jim Hogan との心を揺さぶる対話の中で、2 人は障がいのある人々のために何かをしたいと思うようになったきっかけについて語ってくれました。Hogan 自身は自閉症で、Google に入社するまでの数十年の間、ひどいいじめを受けてきました。Google に入って初めて、ありのままの彼自身を受け入れてくれる環境を見つけることができました。Cerf 博士は、自分の障がい(幼少期からの聴覚障がい)を受け入れ、それについてオープンに話し合えるようになったのは、上級職に就いてからだと言います。行動を起こせたのは周りの人たちの助けのおかげだ、と博士はアライシップの重要性を強調しました。

対話の中で、プロダクト設計プロセスの初期の段階からユーザー補助を意識することの重要性についても触れています。プロダクト設計のほんの少しの工夫が大きな変化をもたらすと Hogan は話します。たとえば Google Meet の「手を挙げる」機能はとても便利で、大勢が参加して意見が飛び交う会議において発言するのにとても役立つそうです。また、Gmail では、最適な挨拶や返答を返してくれる候補テキスト機能を気に入っています。「こうしたイノベーションは、障がいのある人々の人生を一変させるものです」と Hogan は言います。Cerf 博士は 13 歳から補聴器を装着しており、明確なコミュニケーションを求める思いが、メールの開発への原動力の一つになったと語っています。

Google Cloud Next 2021 のダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン セッション

Google Cloud Next のスケジュールには DEI のセッションが多く含まれています。たくさんの気づきをもたらしてくれることと思い、張り切って臨みました。気づきを得ることで、受け入れる気持ちが生まれます。その気持ちはやがてインクルージョンへと変わり、インクルージョンは居場所があるという安心感につながります。それは、私たち人間すべてになくてはならないものです。内容は次のとおりです。

  • ユーザー補助を考慮した開発: Google のバイス プレジデント兼チーフ インターネット エバンジェリストである Vint Cerf と Google の Disability Alliance コミュニティのリーダーであり、ヘルスケアとライフサイエンス部門のプリンシパル イノベーション ストラテジスト兼神経多様性アドボケイトである Jim Hogan との対談。

  • STEM アクセスの民主化: Google のバイス プレジデント兼チーフ ダイバーシティ オフィサーである Melonie Parker との対談。アライシップの重要な役割について語っています。

  • LGBTQ コミュニティのための居場所づくり: Unilever の LGBTQ+ ネットワークの議長を務めるピープル データセンター(PDC)のバイス プレジデント Alex Owens 氏と、Google のブランド戦略責任者 Susan Betts が、職場における LGBTQ コミュニティのインクルージョンを促進する方法について、それぞれの学びと経験を語ります。

  • 多様な人材の育成: Accenture のリーダー達が、心理的安全性をどのように組織に組み込み、人々の能力を最大限に引き出しているかを紹介するセッション。

これらのコンテンツはオンデマンド方式で提供されており、ご都合に合わせてご視聴いただけます。この重要な仕事に貢献し、参加する機会を Google が与えてくれたことに感謝しています。

忘れるところでした!Next でアナウンスしたすべてのリストは、What’s New ブログをご覧になるか、Twitter でチェックしてください。テクノロジー分野での DEI のエクスペリエンスをぜひお聞かせください。

- Google Cloud コンテンツ リード、Jo Maitland

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