札幌市と Google Cloud のデジタル改革に向けた戦略的提携について

札幌市（市長：秋元 克広）とグーグル・クラウド・ジャパン合同会社は、このたび、デジタル改革における戦略的提携に合意しました。

本戦略的提携により、両者は、札幌市における「人口減少社会において、誰もが安心して利便性を実感し、真に市民生活の質の向上につながる市民目線によるデジタル改革」の実現を目指します。

札幌市と Google Cloud は、以下を共同で取り組みます。

1. 行政サービスにおけるクラウド活用
   札幌市は、市民起点の行政サービスの提供を目指し、行政手続きのオンライン化、マイナンバーカードの普及および利活用、自治体システムの標準化および共通化などを推進します。Google Cloud は主要 20 業務および周辺基幹システムのクラウド活用に向けて、情報提供等を行います。
2. 働き方改革の推進
   札幌市は、デジタル ワークスタイルの推進、情報通信機器の整備、庁内ネットワークの再構築を通して、従業員の働き方変革を実現します。Google Cloud は働き方改革ならびにチェンジ マネジメントを支援する Google Workspace に関する情報や活用ノウハウを提供します。
3. スマートシティ実現
   札幌市は、健康医療、防災、環境エネルギーなどのさまざまな領域においてデータ利活用を推進し、スマートシティの実現を目指します。Google Cloud は、生成 AI を含む AI 全般とデータ活用を支える規範、ガバナンス、データ保護、プラットフォーム構築に関する情報やノウハウなどの提供を通して、スマートシティ実現を支援します。
4. サイバー セキュリティの強化
   札幌市は、デジタル社会を形成するにあたり、市民の情報保護や安定した行政経営を継続するために、サイバー セキュリティ対策を強化します。Google Cloud はゼロトラスト アーキテクチャーなど最新のサイバー セキュリティ サービスを提供するとともに、世界各国の対策について情報提供します。

秋元 克広 札幌市長のコメント
市民の生活スタイルが変化し、行政や民間サービスに対するニーズがより一層多様化する中デジタル技術を活用しながら、行政の利便性向上や経済活動の活性化を図ると同時に、地域全体の生産性を高めていくことが必要と考えております。札幌市は、このたびの提携を通じて先端技術の活用や人材育成を進め、住民の様々なニーズに答えられるよう、働き方の変革や地域のデジタルトランスフォーメーションを進めてまいります。

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表　平手 智行 のコメント
日本各地で少子高齢化や人材不足などの課題が深刻化し、「2040 年問題」が迫る中、多くの行政機関がデジタル トランスフォーメーションに取り組んでいます。生成 AI などの最先端テクノロジーは、従業員の業務を改革するだけでなく、市民の皆様にとっても利便性が高く、安全なまちづくりにも貢献します。Google Cloud は様々なシステムにおけるクラウド活用から、デジタル人材育成まで、あらゆるエリアにおいて札幌市のデジタル トランスフォーメーションを支援できることをうれしく思っています。