Google Cloud Next ’20: OnAir - クラウドでデジタル変革を加速
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 7 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
米国時間 2020 年 7 月 14 日、Google Cloud 初のデジタル イベント シリーズである Google Cloud Next ’20: OnAir がスタートしました。業界のトップリーダーから学べて、最新のクラウド イノベーションについて知ることができる機会をコミュニティの皆様に提供できることを大変嬉しく思います。
誰もが経験しているとおり、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックによって、市民やコミュニティ、組織のそれぞれの立場で、私たちの生活や仕事のありかたは根本的に変わりました。各地で心ある人々や組織がこの困難に果敢に立ち向かっている姿には感銘を受けるばかりです。重大な変化を遂げているこの時期に、Google Cloud も皆様のサポートができることに身が引き締まる思いがいたします。リモートワーク、遠隔医療、デジタル バンキング、遠隔学習は今日の環境で新たな標準となりました。
緩やかな回復期を迎えている現在、顧客への販売やサービス、製品やサービスの提供、さらには製品の設計や製造に至るまでデジタルモデルへと組織がシフトしていると考えられます。これらの変化により、多くの組織が迅速にクラウドでのモダナイゼーションを実現し、迅速な判断、費用の最適化、将来への備えにつなげていこうとしています。
Google Cloud の使命は、データに基づいたイノベーションを通じて、お客様がビジネスをデジタル変革して再定義するうえでの可能性をさらに大きなものとすることです。Google は 3 つの主な機能をご提供します。グローバル規模の分散型 Infrastructure as a Service、デジタルトランスフォーメーションプラットフォーム、Google の最新 AI や機械学習を搭載した業種別ソリューションです。Google が提供する、実際のビジネス上の問題を解決するうえで差別化につながる技術により、Google Cloud はさまざまな業界の組織から信頼を置かれています。これには、ドイツ銀行、FOX Sports、Procter & Gamble、Renault、Telefónica、Verizon など、最近の発表でお伝えした大手グローバル企業が含まれます。
ここ 1 年で Google はテクノロジーにおいて数々の大きな進歩を遂げました。Next OnAir を開始するにあたり、重要な更新情報を何点かお知らせします。本日発表するいくつかの最新イノベーションは次のことを実現します。
インフラストラクチャの強化: わたしたちは、昨年に引き続き海外拠点を拡大し、いくつかの地域で新たに開設し、さらに多くの計画を立てています。Bare Metal solution の可用性を拡大したコンピュート、大規模ファイルソリューションのストレージ、CDN、クラウドアーマー、ネットワークインテリジェンスセンターのソリューションを強化した新しいネットワーキングの各分野で、新しい機能を導入しました。また、機械学習を動力とする重要な新機能を導入し、当社のインフラストラクチャを大幅に使いやすくしました。
マルチクラウド アプリケーション モダナイゼーション: Anthos の急速な普及が続いていますので、Bare Metal ハイブリッド環境や Microsoft Azure、AWS などの他のクラウドに Anthos をもたらす新機能を導入しました。また、Google Cloudへの幅広いエンタープライズワークロードの移行と近代化を支援するツールの構築も継続しています。
マルチクラウド分析: わたしたちがご紹介する BigQuery Omni は、Anthos を活用した新しいマルチクラウド分析ソリューションであり、分析プラットフォームを他のパブリック クラウドに拡張することで、BigQueryの使い慣れたインターフェイスを利用してデータのサイロを打破し、実用的なビジネスインサイトを作成し分析することができます。 また、新しい自然言語インターフェースとLookerの機能強化により、アナリティクスを大幅に容易にするための新機能を導入し、企業向けアナリティクスを提供しています。
データのより確実な制御: また本日新たにご紹介する Confidential VMs は、Confidential Computing ポートフォリオでは初となるプロダクトで、Google Cloud でワークロードを実行しながら、データの保管中や転送中だけでなく処理中も確実に暗号化できます。これにより、規制の厳しい業界のお客様にとってのクラウド導入の障壁を取り払うことができます。
さらなるコンプライアンス管理: さらにご紹介する Assured Workloads for Government は自動的に制御をワークロードに適用できるため、データの場所や人員のアクセス要件などにお客様が準拠することを容易にします。
業界に特化したソリューション: わたしたちは、小売、金融サービス、通信、ヘルスケア、製造の各業界に特化したソリューションを提供するためのロードマップの強化を続けています。重要な例としては、ビジネスサービスのプラットフォームとして 5G を活用するための新しい機能を導入したことが挙げられます。わたしたちの Global Mobile Edge Cloud 戦略では、通信会社と共同で構築した 5G ソリューションのポートフォリオとマーケットプレイス、ネットワークを中心としたアプリケーションを開発するためのオープンクラウド プラットフォーム、そしてこれらのソリューションを最適に展開するためのグローバルな分散型エッジを提供します。
今回ご紹介したのは、Next OnAir の期間にご披露する新しいプロダクトのイノベーションや導入事例のごく一部にすぎません。お客様がクラウド導入のどの段階にあってもサポートできるよう、前述のプロダクトやその他で発表したプロダクトに基づいて構築しているもののすべてを今後 9 週間にわたり詳しく紹介してまいります。Google Cloud の営業、カスタマー エンジニアリング、カスタマーサービスの各チームは、お客様のニーズに合わせて、業界の知識と技術的な専門知識でお客様をサポートするために存在しています。また、お客様に新しいソリューションを創造してお届けするためにご協力いただいているパートナーの幅広いネットワークにも感謝しています。
毎日お客様をサポートしている Google 社員一同、Next OnAir へのご参加をお待ちしております。
- Google Cloud CEO、Thomas Kurian