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管理ツール

Active Assist のご紹介: 複雑さを軽減してクラウドの投資収益率を最大化

2020年7月13日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 7 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウドで実行するということは、大きな価値を手にするということです。そのため、クラウドの導入は年々増加しています。しかし、クラウドで実行するアプリケーションが増えると、管理が必要なシステムが増え、複雑さが増すことも事実です。実際、半数近くの経営幹部が、今後 5 年間でクラウド コンピューティングの投資収益率に最もマイナスの影響を与える要因として複雑さを挙げています1。その理由は、複雑さが要因となって、無駄な作業の増加、セキュリティの低下、管理労力の増加をはじめとした数多くの問題が引き起こされるためです。これらのすべてが、日々の作業を困難にし、クラウドの投資収益率を低下させます。

そこで、クラウド オペレーションにおける複雑さの管理を積極的に支援する、インテリジェントなツールと機能を備えた Active Assist を導入することになりました。Active Assist は、Next ‘19 での Policy Intelligence で最初に導入した基本コンセプトを拡張し、それらを他の Google Cloud に適用しています。データ、機械学習、自動化、インテリジェンスを活用して「Google の魔法」を提供し、日々の運用にシンプルでスマートなクラウド エクスペリエンスをもたらすことができます。

Active Assist のポートフォリオは主に、スマートな推奨事項を活用してクラウドに予防的な改善を加える、より適切な分析を提供して初期段階でミスの発生を防止する、直感的に使えるトラブルシューティング ツールで問題が発生した理由を突き止める、といった 3 つのアクティビティを支援します。Active Assist を仕事の相棒にすれば、複雑なタスクがシンプルで迅速になり、管理に費やす時間をイノベーションなどに充てられるようになります。

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Active Assist の主な目的は、こうしたトラブルシューティングや分析のツールと実用的な推奨事項を通じて、クラウドから得られる価値を容易に最大化することです。これらの機能には、すでにお馴染みの機能も一部含まれています。

  • Google Cloud Console 全体で状況に応じた実用的な推奨事項を提供し、最小限の労力での最適化を支援します。また、Recommendation Hub と同様に、推奨事項を 1 か所で把握できます。Recommender API から直接分析情報や推奨事項を引き出すこともできます。こうして引き出した情報や推奨事項を組織の既存のプロセスやワークフローに組み込むことで、コストの最適化やセキュリティの欠陥に容易に対応することができます。Recommender について詳しくは、ブログをご覧ください。
  • コンピューティング インスタンスの自動スケーリング自動修復のような自動化機能により、ワークロードのリソースが常に適切な量に保たれ、実行中の正常な状態と信頼性が維持されます。
  • Network Intelligence Center接続テストネットワーク トポロジなどの分析ツールを使用すると、構成を適用する前に、構成変更による影響を分析できます。
  • なんらかの問題が発生した場合は、Policy Intelligenceポリシーに関するトラブルシューティングなどのトラブルシューティング ツールを使用して、問題をすばやく特定し修正することができます。  

こうした既存の機能に加えて、Google Cloud ではセキュリティ、コンピューティング、ネットワーキング、データ、費用、請求などのチーム全体で継続的に Active Assist ポートフォリオへの機能追加を進めています。一般公開前の新機能のテストにご関心がある場合は、フォームに記入して Active Assist Trusted Tester Group にご参加ください。

簡単に言えば、Active Assist は、コンピューティング リソースとストレージ リソースのサイジング、ID の保護、ネットワークの構成、請求割引の最大化など、日常のタスクにインテリジェンスを直接統合して運用に活用することを目指しています。ユーザーはこうしたツールや推奨事項を個別に探し出すのではなく、ワークスペース内で直接通知を受け取って、そのタスク固有のコンテキストに合った推奨事項を確認することができます。

サンフランシスコを拠点とする金融サービス / マーチャント サービス アグリゲータおよびモバイル決済会社である Square は、Active Assist を使用して次のような大きなメリットを得ています。

Active Assist の Policy Troubleshooter により、仕事がとても簡単になりました。原因の区別がないエラー メッセージで過去にどれほど苦労してきたかは語り切れません。Policy Troubleshooter は、ポリシーの構成ミスを迅速に見つけ、理解し、修正するために、まさに私たちが必要としていたものです。

Square 社 シニア セキュリティ エンジニア Paul Friedman 氏

Active Assist の目標は、クラウドの複雑さによって生じる課題を確実に管理できるようにすることです。これにより、お客様は時間を節約し、ビジネス運用の改善に集中しながら、どこでもクラウドを最適化できます。これを促進にするには、必要な変更と改善を迅速、明確、簡単に行えるようにする必要があります。Google Cloud では数多くのサポートを提供していますが、今後さらに多くのサポートを計画していますので、最新情報にぜひご期待ください。Active Assist の内容(そして新機能)の詳細については、開催予定の Google Cloud Next ‘20: OnAir のセッション CMP100: Cloud is Complex.Managing it Shouldn’t Be(クラウドは複雑でも管理はシンプルに)に参加してご確認ください。Active Assist のウェブページでご確認いただくことも可能です。


1. Deloitte Consulting

- Google Cloud シニア プロダクト マネージャー Chris Law、プロダクト マーケティング Tom Nikl

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