SIGGRAPH 2017 : パワーアップした GCP のメディア ソリューションを披露
Google Cloud Japan Team
SIGGRAPH カンファレンスは長年、コンピュータ グラフィックス分野のパイオニアが集う場となっています。そうした中、私たちは今年の SIGGRAPH 2017 で、クラウド ベースのメディアおよびエンターテインメント ソリューションでの Google Cloud Platform(GCP)のリーダーシップを強化するいくつかのアップデートを発表しました。
Autodesk との継続的なコラボレーションの一環として、Google のホステッド サービスである ZYNC Render において、Autodesk の 3D モデリング、アニメーション、レンダリング ソフトウェアである 3ds Max を新たにサポートしました。
ZYNC Render はメディアやエンターテインメント、建築、ビジュアライゼーションといった業界で広く使われているレンダリング ソリューションです。このサービスを使用するアーティストは、解像度が高い大型画像への高まるニーズに対応して、オンデマンドで数万コアにスケーリングしてレンダリングを行えます。
ZYNC Render での 3ds Max のサポートは、Autodesk との順調な協業に基づいています。私たちが 2016 年 4 月に Autodesk Maya のサポートを発表して以来、ユーザーは ZYNC Render にログオンして延べ 2,700 万コア時間も Maya を利用しています。3ds Max ユーザーが何を作るのか、それを私たちは楽しみにしています。
3ds Max のサポートと併せて、私たちは Autodesk の Arnold や Chaos Group の V-Ray といった主要レンダラのサポートを開始するとともに、ZYNC Render 上で Autodesk Maya に対応した V-Ray の GPU レンダリング機能のテクノロジー プレビューを披露しました。V-Ray の GPU レンダリングは、GCP で動作する NVIDIA GPU を利用して、非常にスケーラブルで優れたレンダリング パフォーマンスを提供します。
また、Foundry の VR ツールセットである CaraVR のサポートについてもプレビュー提供を開始しました。CaraVR は ZYNC Render で動作し、Google Compute Engine の高いスケーラビリティを利用して、大規模 VR データセットをレンダリングすることができます。
これらに加え、Google Cloud の GPU(新しい NVIDIA Tesla P100 など)を使って V-Ray 3.6 Hybrid Rendering をフルに活用するとともに、NVIDIA の NVLink を使って複数の NVIDIA Tesla P100 カード間でデータを共有するワークフローのプレゼンテーションを行いました。さらに、Google Cloud で数百個の NVIDIA GPU の “ファーム” をデプロイ、管理する方法も紹介しました。
Google Cloud の一連のメディアおよびエンターテインメント向けサービスは、コンテンツの取り込みから作成、グラフィックス レンダリング、配信まで多岐にわたります。また、オンライン ビデオ プラットフォームである Anvato や、コンピュート、GPU、ストレージをはじめとする主要インフラストラクチャ サービス、最先端の機械学習、さらにはハリウッド スタジオ独特のセキュリティ契約にも対応できるきめ細かなセキュリティ機能との連携も可能です。Google Cloud は、プロのクリエイターによるメディア ソリューション構築を支援する包括的なエンドツーエンドのサービスを提供します。
メディアおよびエンターテインメント分野向けの Google Cloud についてもっと知りたい方は、Google Cloud メディア ソリューション ページをご覧ください。無料トライアルを利用して、GCP の力をぜひご体感ください。
* この投稿は米国時間 8 月 1 日、Product Manager である Todd Prives によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。
- By Todd Prives, Product Manager