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データベース

Cloud SQL で年末商戦期間中の計画的ダウンタイムを回避

2020年10月26日
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Google Cloud Japan Team

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※この投稿は米国時間 2020 年 10 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

データベースの運用管理において、欠かすことのできない作業の一つに定期的なメンテナンスが挙げられます。データベースを更新することで、ビジネスのスムーズかつ安全な運営を維持できます。また、Cloud SQL などのマネージド サービスを使用すると、データベースに最新のパッチや更新プログラムを自動的に適用できるため、ダウンタイムが大幅に短縮されます。とはいえ、たとえ短時間であってもダウンタイムを好んで受け入れる人などいないはずです。

そこで私たちは、MySQL、PostgreSQL、SQL Server に対応したフルマネージド データベース サービスである Cloud SQL で、インスタンスの定期的なメンテナンスのタイミングをより細かく管理できるようにしました。

このたび Cloud SQL に導入されたメンテナンス不要期間の管理機能を使用すると、自動メンテナンスを回避する期間(最大 90 日間)を設定できます。

ブラック フライデーやサイバー マンデーを間近に控え、一年で最も忙しい時期を迎えようとしている Cloud SQL の小売業のお客様にとって、これは特に便利な機能といえるでしょう。年末商戦は、負荷がピークに達する時期であり、インフラストラクチャの安定性にさらに重点を置く必要があるため、いかなるアップグレードもビジネスを危険にさらす可能性を含んでいます。

こうしたお客様は、10 月中旬から 1 月中旬までの期間を対象にメンテナンス不要期間を設定することで、この最も重要な時期に Cloud SQL の計画的アップグレードを回避できます。

Cloud SQL のメンテナンスについてのよくある質問

新しいメンテナンス管理機能について説明する前に、Cloud SQL が実行する自動メンテナンスに関してよく寄せられるいくつかの質問にお答えしましょう。

自動メンテナンスとは?

データベースの安定性と安全性を保つために、Cloud SQL はお客様のデータベース インスタンス(MySQL、PostgreSQL、SQL Server)にパッチと更新プログラムを自動的に適用します。インスタンスの基盤となる OS にも、これらの自動適用を行います。メンテナンスを実施するにあたって、Cloud SQL はお客様のインスタンスを一時的にオフラインにします。

メンテナンスの時間枠とは?

メンテナンスの時間枠を使用すると、メンテナンスのタイミングを管理できます。Cloud SQL には、計画メンテナンスによるダウンタイムがお客様のアプリケーションとビジネスに与える影響を最小限に抑えるためのメンテナンス時間枠の設定機能が備わっています。

メンテナンス時間枠を定義することで、更新を行う日時を設定し、データベース アクティビティが少ないタイミング(土曜日の深夜など)でのみ更新が行われるようにできます。

また、特定のインスタンスの更新順序を、同じプロジェクト内の他のインスタンスを基準にして設定することもできます([早め] または [遅め])。テスト インスタンスについては早いタイミングを設定すると便利です。本番向けのインスタンスが更新される前に更新の影響を確認できるからです。

新しいメンテナンス不要期間の管理機能とは?

1 年間に 1 回、1~90 日のメンテナンス不要期間を設定できるようになりました。不要期間中、Cloud SQL はデータベース インスタンスのダウンタイムを発生させるメンテナンスを実行しません。

不要期間は、忙しい年末商戦、次の商品リリース、四半期末の財務報告などのビジネスにとって重要な時期において、ダウンタイムが発生する可能性を減らすために設定できます。

Cloud SQL の既存のメンテナンス通知やスケジュール変更機能と不要期間の機能を組み合わせることで、より柔軟性が高く細やかな管理が可能になります。予定されているメンテナンスの通知を受け取った後に、適宜スケジュールを変更したり、メンテナンスを長い期間発生させないように不要期間を設定したりすることもできます。

Cloud SQL の新しいメンテナンス管理機能を使用する

メンテナンス不要期間に関する詳細をドキュメントで確認し、準備ができたらデータベース インスタンスのメンテナンス不要期間の構成を開始してみましょう。

Cloud SQL の今後

お客様から特に多くのご要望をいただいていたのが、メンテナンス管理機能のサポートでした。Cloud SQL の既存のメンテナンス管理機能に加えて、今後はこの新しい不要期間の機能もご利用いただけます。他にもご意見や機能に関するご要望がありましたら、Issue Tracker や、Cloud SQL ヘルプグループに参加してお知らせください。皆様からのフィードバックをお待ちしています。  

-Google Cloud Platform プロダクト マネージャー Brett Hesterberg

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