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データベース

Cloud Memorystore for Redis の新機能

2022年3月24日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Cloud Memorystore for Redis では、オープンソースの Redis と互換性のあるフルマネージド型のインメモリ ストアを提供しています。Redis をキャッシュ保存や、超高速ゲーム体験の構築、脅威の検出などのリアルタイムのエクスペリエンスを得るために使用している場合でも、Memorystore for Redis を使用すれば、Google Cloud 上でスケーラブルで高可用性のセキュアな Redis サービスを簡単にデプロイし管理できます。

チームは、サービスのスケーリング、可用性、セキュリティを向上させる主な機能を提供するために継続的に取り組んでいます。本日は、Memorystore for Redis の新機能と、その機能の活用方法についてご紹介します。

リードレプリカの一般提供を開始

Memorystore for Redis リードレプリカのプレビュー版のリリースに続き、本日、リードレプリカの一般提供を開始したことを発表します。リードレプリカと Redis 6 を併用することで、以前のバージョンのスタンダード ティア インスタンスと比較して、読み取りパフォーマンスが10 倍以上向上します。プレビュー版のリリース以来、アプリケーションの読み取りクエリのスケーリングを目的として、多くのお客様にこの機能をご利用いただいています。

一般提供開始に伴い、リードレプリカをさらに使いやすくする機能を追加しました。以下がその新機能です。

  • 既存のスタンダード ティア インスタンスでリードレプリカを有効にするためのサポート

  • M5 の容量ティア インスタンスのリードレプリカを有効にするためのサポート

  • リードレプリカ対応インスタンスの手動フェイルオーバー API サポート

既存のインスタンスにリードレプリカを構成するには、インスタンスの詳細ページで [有効にする] をクリックするだけです。

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注: リードレプリカを有効にすると、料金に影響する場合があります。詳細は、Memorystore for Redis リードレプリカの価格設定をご覧ください。今すぐリードレプリカを始めるには、こちらから詳細をご確認ください。

スタンダード ティアのリードレプリカ インスタンスのサポート範囲を超えて、書き込みスループットやストレージ容量のスケーリングが必要になる場合があります。Memorystore for Redis は、複数のインスタンス間で書き込みをスケーリングできるアーキテクチャ パターンをサポートしています。パターンの詳細と実装方法については、Envoy を使用した Memorystore のスケーリングのブログをご覧ください。

RDB スナップショットのプレビュー版の提供開始

リードレプリカのリリースに加え、RDB(Redis データベース)スナップショットのプレビュー版がリリースされたことをお知らせします。

Memorystore for Redis は、さまざまなユースケースで活用されています。たとえば、お客様の多くは、ルックアップのために 1 日 1 回バッチ処理を使用してデータを読み込んでいますが、データの再読み込みにはパイプラインを実行する必要があるので、時間がかかる場合があります。このようなシナリオで、RDB スナップショットを使用すると、致命的な障害が発生した場合でも迅速にデータを復元し、キャッシュの完全なフラッシュからの保護をさらに強化できます。

RDB スナップショットを使用してバックアップと復元を自動化する作業は、煩雑でミスが発生しやすくなります。RDB スナップショットの機能を使用すれば、指定した間隔で自動的にスナップショットを取得し、必要に応じてスナップショットから復元できます。この手順は完全に自動化されていて、ボタンをクリックするだけで有効にできます。

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RDB スナップショットについての詳細と、この機能の使用に関するベスト プラクティスについては、RDB スナップショットのベスト プラクティスをご覧ください。

ベーシック ティア インスタンスのフラッシュレス更新でアプリケーションのダウンタイムを短縮

ベーシック ティア インスタンス向けのフラッシュレス更新もリリースしました。ベーシック ティア インスタンスを使用する場合、スケーリング、計画的なメンテナンス、予期せぬ障害の発生によりインスタンスを再起動するたびに、アプリケーションのキャッシュ データは完全に失われます。この動作は、アプリケーションによっては大きな支障をきたすものです。今回のアップデートでは、ベーシック ティア インスタンスの可用性も向上します。

フラッシュレス更新では、次の 2 つの重要なシナリオに適したインスタンスのローリング アップグレードを行うことで、ベーシック ティア インスタンスのキャッシュの完全なフラッシュを防止します。

  • サービスの計画的なメンテナンス

  • インスタンス サイズのスケーリング

この 2 つのシナリオで新しい機能を使用すると、ベーシック ティア インスタンスでのアプリケーションの動作は、スタンダード ティア インスタンスと同じ動作になります。つまり、アプリケーションのダウンタイムが現在は数分間なのに対して 1 分以下になり、キャッシュはフラッシュされません。


重要: この機能は、バージョンのアップグレード時や予期せぬサービス停止が起きた際のキャッシュ フラッシュを防止するものではありません。そのため、アプリケーションに高可用性の Redis インスタンスが必要な場合は、スタンダード ティア インスタンスを使用してください。

Google Cloud 上で最もスケーラブルで可用性の高い、セキュアな Redis サービスを提供するために真摯に取り組み、常に新しい機能を追加しています。すべての最新機能のリリースや、新しいリリース情報を受け取るには Memorystore for Redis のリリースノートを購読してください。


- Memorystore プロダクト マネージャー Gopal Ashok
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