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データ分析

ビジネスの問題をデータで解決

2021年11月18日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 11 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

データ サイエンスをビジネス上の問題に適用することで、業務を改善し、顧客満足度の向上を図ることができます。このブログでは、Looker を追加することで、Google Cloud への投資の価値がどのように向上し、カスタマー ジャーニーの理解、自社データからの価値の引き出し、既存のクラウド インフラストラクチャの最適化を図れるのかを説明します。    

データは強力なツール

すべての人がデータ テクノロジーの基本を理解する必要はありませんが、ほとんどの人はデータが自分にもたらす価値、つまり自分の仕事をより良いものにするためにデータがどのように役立つのかを気にかけています。データ業界では、「人間」がなかなかデータにうまくアクセスできていない傾向が見られます。つまり、データ業界は、人々が必要とするとき、必要とする場所で、必要とする形でデータを人々に提供する方法をまだ把握できていません。

組織の誰もが大規模なデータ分析を行い、多くの情報や事実に基づいた意思決定を行えたとしたらどうでしょう?データやデータから導かれる分析情報には価値がありますが、ユーザーがそれを実感できなければ価値は出ません。Looker はその解決に役立つと考えています。

ソリューションを構成するさまざまな要素

あらゆる業種、業界において、企業は顧客をよりよく知り、理解することで利益を得ています。企業の目標の多くは、商品の推奨機能や価格の最適化機能の向上、対象を絞ったマーケティングとカスタマイズを通じたユーザー エクスペリエンスの向上、顧客維持率を向上させながら顧客の離脱を低減することによる収益の向上です。これらの目標を達成するには、顧客のニーズ、動機、好き嫌いを理解し、利用可能なすべてのデータを活用すること、つまり、顧客の立場に立って考えることが重要な戦略となります。    

Google が Looker ソリューションで目指しているのは、必要な柔軟性を維持しつつ、お客様が価値を迅速に得られるような適切な水準の支援を即座に提供することです。Google は、データ プロジェクトを推進するデータ ドリブンなソリューションのライブラリを提供することを目指しています。多くのソリューションには、Looker Blocks(データ探索環境を高速化するための構築済みコード)とアクション(カスタム統合)が含まれており、お客様が迅速に稼働できるようにするとともに、BQML、App Engine、Cloud Functions などの Google Cloud 機能への企業が利用しやすいアクセス ポイントを構築できます。  

以下に、最新の Looker ソリューションの一部を紹介します。

データを見てお客様の声を聞く

Looker の Contact Center AI(CCAI)ソリューションは、企業のすべての自社データから分析情報を得て、カスタマー ジャーニー全体をより深く理解し、評価するために役立ちます。コールセンターは、人工知能を活用することで、お客様と自然に会話をし、優れた体験を提供できます。CCAI の最新サービスである CCAI Insights は、サポート エージェントが交わしている会話を審査し、重要情報を含むデータを見つけて注釈を加え、審査が必要な通話を特定します。CCAI のプロダクト チームと提携して、CCAI Insights 用の Looker のブロックを構築しました。これにより、高度な分析情報を Looker の自社データに統合し、ビジネスデータとカスタマー エクスペリエンスのオーバーレイが可能になります。

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感情分析ダッシュボード: 顧客がやり取りに対してどう感じているかを特定します

企業は、コンタクト センター体験をより深く理解し、必要に応じて即座に対応することで、最も重要な顧客が最高のサービスを受けられるようになります。

自社データのビジネス上の価値を最大限に生かす

Google マーケティング プラットフォーム(GMP)向け Looker を使用することで、マーケティング担当者が自社データの価値を引き出し、より効果的に対象ユーザーを絞ることができます。GMP 向けの Looker Blocks とアクションでは、双方向型のデータ探索、ML による予測を組み込んだデータのスライス、GMP へのアクティベーション パスを利用できます。この戦略的ソリューションは、Google 広告(カスタマー マッチ)向け Looker アクション、Google アナリティクス(データ インポート)向け Looker アクション、Google アナリティクス 4(GA4)向け Looker ブロックとともに進化し続けています。

  • カスタマー マッチ向け Looker アクションを使用すると、マーケティング担当者は自社データに基づいたセグメントとオーディエンスを Google 広告に直接送信できます。デバイスにとらわれず、ディスプレイ、動画、YouTube、Gmail といったウェブ上の最も強力なチャネルを越えて、ユーザーにリーチできます。  このプロセス全体は、Looker の 1 つの画面内で実行され、技術的な知識のないユーザーでも数分で完了できます。

  • データ インポート向け Looker アクションを使用すると、CRM システムやトランザクション データ ウェアハウスなど、Looker でアクセス可能なユーザー情報を活用して、Google アナリティクスのユーザー セグメントとリマーケティング オーディエンスを拡大できます。

  • Google アナリティクス 4(GA4)向け Looker ブロックは、最新版の Google アナリティクスに対応したすぐに使えるダッシュボードと事前に作成済みの BigQuery ML モデルを搭載し、Google アナリティクスの機能を増強してくれます。この Looker ブロックを使用すると、柔軟な構成機能を使用してレポートを作成し、Google アナリティクスの標準的なレポートを超えるカスタム インサイトが得られます。オーディエンス セグメントをカスタマイズし、追跡すべきカスタム目標を定義し、Google アナリティクス コンソールにアクセスできないチームとこれらのレポートを共有できます。

臨床記録から大規模な患者分析情報へ

医療分野に目を向けると、Looker Healthcare NLP API Block が既存の医療システムと Google Cloud 上でホストされているアプリケーションとの重要な架け橋となり、Google Cloud に医療データを保存し、これにアクセスするためのマネージド ソリューションを提供しています。Healthcare NLP API を使用すると、自然言語モデルを使用して医療関係テキストから医療情報を抽出し、構造化されていない医療関係テキストから分析情報を迅速に引き出して、医療従事者が役に立つ分析情報に簡単にアクセスできるようになります。  医療機関、医療保険会社、製薬会社は、投薬、治療、症状、臨床履歴などテキスト内の医療コンセプトのコンテキストと関係をすばやく理解し、他の臨床データソースにリンクを開始してそのデータを AI や ML に活用できます。   

具体的には、自然言語処理(NLP)による患者ビュー(下の写真)で、選択した 1 人の患者に注目し、その患者の臨床記録の履歴を時系列で表示できます。これにより、現在レセプトに記載されていない家族歴の情報を臨床診断に反映させたり、収益サイクルのために追加の手続きコードを取得したりできます。

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NLP 患者ビュー ダッシュボード: 特定の患者の詳細を表示します

下のダッシュボードでは、NLP 用語ビューが表示されています。このビューでは、ユーザーがデータセットに含まれる患者集団全体において選択された医療用語に焦点を当て、全患者集団における傾向やパターンを確認できます。

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NLP 用語ビュー ダッシュボード: データセット全体における医療用語を関連付けます

このデータは、以下に利用できます。

  • 臨床試験に向けて患者マッチングを強化する

  • 他の目的に応用される医薬品を特定する

  • 癌や希少疾患の研究を推進する

  • 健康の社会的決定因子が治療を受けられるか否かにどのように影響するかを特定する

クラウドをまたいだ費用管理

効果的なクラウド費用管理は、費用を管理するだけでなく、無駄を省き、必要な費用とリソースを予測できるようになるという理由で重要です。Looker のクラウドコスト管理ソリューションでは、クラウドの支出と利用状況に関する必要なレポートと明確な分析情報にすぐにアクセスできます。

このソリューションは、複数のクラウド プロバイダの請求データを段階的にまとめていきます。つまり、クラウドをまたぐタグ、ラベル、コストセンターのマッピングにより、プラットフォームを横断する計画とクラウド支出額の最適化のためより洗練された分析に取り組む中で、データが現在存在する場所(Google Cloud、AWS、Azure)に合わせて最適化されたブロックを使用してすぐに利用を開始します。

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マルチクラウド サマリー ダッシュボード: AWS、Azure、GCP 全体の支出を一元的に把握できます

Looker クラウド費用管理ソリューションにより、クラウド技術に関連する費用とニーズのモニタリング、理解、管理に苦労している運用チームは、何に、どこで、なぜお金を使っているのかを総合的に確認できます。

Looker でまとめたデータでより良い意思決定を

大手企業は、データをレポートやダッシュボードに表示するだけでなく、データから価値を得る方法を探しています。大手企業は、皆により良い意思決定を行ってほしいと考えていますが、誰もがデータについて質問でき、古いデータまたは不完全なデータを使用せず、待つことなく信頼できる正しい答えを得られなければ、これは実現しません。人もシステムも、その時点で最も適切な方法でデータを利用できる必要があります。  

成功を収めているデータ ドリブンな組織が各セグメントで主導的役割を果たしているのは、データを使用してレポートを作成するからではなく、従業員、顧客、業務ワークフロー、製品、サービスなど、ビジネスのあらゆる部分に合わせたデータ エクスペリエンスを実現するためにデータを活用しているからであることは明らかです。   

人々のデータへの接し方がこれまで以上に進化しているため、ダッシュボードだけでは十分とはいえません。データは、データ ドリブンなビジネス ワークフローの燃料として、また、顧客のエンゲージメント、コンバージョン、支持を強化するデジタル エクスペリエンスの原動力として活用できます。

11 月 9~11 日、Looker は年 1 回のカンファレンス「JOIN」を開催し、以下の方法を含め、新しい機能を紹介します。

  • ビジネスのスピードに合わせてデータ エクスペリエンスを構築する方法

  • エクスペリエンスをまとめてビジネス価値を迅速に高める方法

  • 正しい方法でより多くの人々により多くの分析情報を提供する、つまりデータ エクスペリエンスを大規模に提供する方法

JOIN への参加は無料です。こちらで登録を行い、組織でカスタムのデータ主導エクスペリエンスを構築して提供するため Looker がどのように役立つかをご確認ください。レポートやダッシュボードに留まらず、ビジネスとともに成長し、開発者は革新的なデータ プロダクトを迅速に構築できるようになり、データが誰からでも利用可能になります。

- ソリューション部門アウトバウンド プロダクト マネージャー Elena Rowell

- ソリューション部門プロダクト マーケティング マネージャー Jean Nessier

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