Google Cloud とパートナーの活用で移行の成功を加速させる方法
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 5 月 7 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
企業がクラウドへの移行を加速する中で、移行の中期、後期段階における課題が顕著になってきています。具体的に見てみると、41% が移行後にクラウド上のアプリ最適化に際して課題に直面し、38% がクラウドに移行したワークロードのパフォーマンスの問題に悩まされています。さらに、クラウド移行の初期段階のタスクから移行実施後の継続的な管理にいたるまで、外部コンサルタントなどのサービス プロバイダに依存しているという企業も増えています。1
お客様がこうした課題を解決し、クラウドへの移行を簡単かつすばやく実施できるように、Google Cloud では、包括的な高速評価および移行プログラム(RAMP)をご用意しました。また、お客様やパートナーと共有できるよう、いくつかの魅力的な開発も進めています。
移行後の TCO / ROI への取り組みを拡大
クラウド移行が複雑な性質のものであることから、Google Cloud では、お客様がクラウドへの移行計画のどの段階にあるかを把握したうえで、お客様のビジネス目標(イノベーションによるお客様にとっての価値の構築やコスト効率の向上、競合他社との差別化、生産性の向上)を達成するために連携して取り組みます。RAMP は、お客様の TCO と ROI を具体的に分析した結果に基づく包括的なフレームワークであり、オンプレミスや他のクラウドなど複数のソースにまたがるデジタル環境の評価や優先すべきターゲット ワークロードの特定から、包括的な移行とモダナイゼーション計画の構築まで、お客様の移行計画を全面的にサポートします。
エキスパート パートナーとの連携で成果を推進
お客様はまた、クラウド移行スペシャライゼーションを取得済みのパートナーのエコシステムを通して、より合理的な移行エクスペリエンスを期待できます。先週、Google Cloud は、パートナー出資プログラムに対する業界屈指のアップデートを発表しました。新しい評価と Partner Consumption Packs を追加したことで、ほとんど追加費用がかかることなく、お客様の Google Cloud への移行を簡素化し加速させることができます。これらのパッケージでは、インフラストラクチャとアプリケーションのモダナイゼーション イニシアチブに向けた規定経路を用意し、状況把握から移行計画やモダナイゼーション計画まであらゆる段階でサポートを提供できるようになっています。
Google Cloud のパートナー エコシステムを通して、お客様に次のようなサービスが提供されます。
評価、計画、移行に必要なさまざまなファンディング パッケージ
デプロイを加速するための短縮された承認プロセス
RAMP に参加するパートナー数の増加と、利用できる新しいファンディング パッケージの拡大
移行によるサステナビリティの改善
RAMP に対するもう一つの主な取り組みは、移行計画の最適化と ROI の最大化です。移行プロセスの早い段階でビジネス面および技術面での検討事項を提供することに加え、サステナビリティの目標も含めた企業の移行計画を支援します。Google Cloud では今回、お客様のサステナビリティへの取り組みをサポートする目的で、デジタル サステナビリティ レポートと合わせて、IT 評価を提供することにしました。このレポートを活用し、サステナビリティを移行戦略に組み入れることができます。レポートでは、環境への影響を測定し削減する行動につながる分析情報を提供します。これは、数十年にわたってカーボン ニュートラルを貫き、2030 年までにはカーボンフリー エネルギーでの稼働を目指す Google Cloud 独自のベスト プラクティスに基づくものです。
Google Cloud では、お客様やパートナーの複雑な問題の解決に尽力しています。こうした最新情報は、皆様から寄せられたフィードバックを反映したものです。無料の評価をリクエストいただくか、パートナーを探して連携する、あるいは既存のパートナーに相談するなどして、お客様のクラウド移行戦略を今すぐ簡素化してみてはいかがですか。
1. Google の委託により Forrester Consulting が実施した調査「State Of Public Cloud Migration」(2022 年)
- インフラストラクチャおよびアプリケーションのモダナイゼーション ソリューション管理担当ディレクター Erwan Menard