API の作成

前提条件

API Gateway で API を作成する前に、次のことを確認してください。

開発環境の構成の説明に従って、開発環境を準備済みである。

API ID の要件

以下に示す gcloud コマンドの多くでは、API_ID の形式で API の ID を指定する必要があります。API Gateway では、API ID に次の要件が適用されます。

値の最大長は 63 文字です。
使用できるのは小文字、数字、ダッシュのみです。
ダッシュで始めることはできません。
アンダースコアを含めることはできません。

API の作成

API を作成するには:

次のコマンドで返されるプロジェクト ID を検証して、サービスが間違ったプロジェクト内に作成されないようにします。
```
gcloud config list project
```
デフォルトプロジェクトを変更する必要がある場合は、次のコマンドを実行します。このとき PROJECT_ID を、サービスを作成する Google Cloud プロジェクトの ID に置き換えます。
```
gcloud config set project PROJECT_ID
```
プロジェクト ID にコロン（:）が含まれている場合、プロジェクトで API を作成する方法の詳細について、ドメインをスコープとするプロジェクトをご覧ください。
apis create コマンドのヘルプを表示します。
```
gcloud api-gateway apis create --help
```
次のコマンドを実行して API を作成します。
```
gcloud api-gateway apis create API_ID --project=PROJECT_ID
```
ここで
- API_ID は、新しい API の ID を指定します。API の命名ガイドラインについては、API ID の要件をご覧ください。
- PROJECT_ID は、Google Cloud プロジェクト ID を指定します。
API の作成時に、API Gateway は情報をターミナルに出力します。

正常に完了すると、次のコマンドを使用して新しい API の詳細を表示できます。

gcloud api-gateway apis describe API_ID --project=PROJECT_ID

このコマンドを実行すると、次のようなフィードレスポンスが返されます。

createTime: '2020-02-29T21:52:20.297426875Z'
displayName: API_ID
managedService: MANAGED_SERVICE_NAME.apigateway.PROJECT_ID.cloud.goog
name: projects/PROJECT_ID/locations/global/apis/API_ID
state: ACTIVE
updateTime: '2020-02-29T21:52:20.647923711Z'

gcloud オプション

Google Cloud CLI には、gcloud リファレンスで説明されているオプションなど、多くのオプションがあります。さらに、API Gateway では、API の作成時に次のオプションを設定できます。

--async: オペレーションの完了を待たずに、直ちに制御をターミナルに戻します。
--display-name=NAME: API の表示名、つまり UI に表示される名前を指定します。名前にスペースを使用しないでください。代わりにハイフンとアンダースコアを使用してください。デフォルト値は API_ID です。
--labels=KEY1=VALUE1,KEY2=VALUE2,...: API 構成に関連付けられたラベルを指定します。
--managed-service: API の既存のマネージドサービス（既存の Endpoints サービスなど）を指定します。

ドメインをスコープとするプロジェクト

プロジェクトのスコープがドメインの場合は、プロジェクト ID のドメイン名の後にコロン（:）が続きます（例: example.com:my-project）。ドメインをスコープとするプロジェクトで API を作成する場合は、有効なマネージドサービスを指定する必要があります。

gcloud を使用する場合は、gcloud オプションの説明に沿って、--managed-service フラグを使用してマネージドサービス名を指定します。

API の一覧表示

プロジェクト内のすべての API を一覧表示するには:

gcloud api-gateway apis list --project=PROJECT_ID

このコマンドは、次の形式の出力を返します。

NAME                                              DISPLAY_NAME  MANAGED_SERVICE                          STATE
projects/PROJECT_ID/locations/global/apis/API_ID  API_ID        MANAGED_SERVICE_NAME.apigateway.PROJECT_ID.cloud.goog  ACTIVE

プロジェクト ID と API ID を使用して、API の詳細情報を取得します。

gcloud api-gateway apis describe API_ID --project=PROJECT_ID

API の更新

作成後、既存の API のラベルと表示名を更新できます。既存の API を更新するには、次の gcloud オプションを使用します。

--display-name
--update-labels
--clear-labels
--remove-labels

次に例を示します。

gcloud api-gateway apis update API_ID --project=PROJECT_ID \
  --update-labels=a=1,b=2

すべての更新オプションを表示するには、次のコマンドを使用します。

gcloud api-gateway apis update --help

API を削除する

API を削除するには、以下の操作を行う必要があります。

API に関連付けられた API 構成を削除します。
API を削除します。

API を削除するには

API に関連付けられた API 構成のリストを特定します。
```
gcloud api-gateway api-configs list --api=API_ID --project=PROJECT_ID
```

API に関連付けられた各 API 構成を削除します。

gcloud api-gateway api-configs delete CONFIG_ID --api=API_ID --project=PROJECT_ID

API を削除します。

gcloud api-gateway apis delete API_ID --project=PROJECT_ID

次のステップ

API 構成の作成