このドキュメントでは、Cloud Translation - Basic(v2)を使用してテキストを翻訳する方法について説明します。
入力テキストにはプレーン テキストまたは HTML を使用できます。Cloud Translation - Basic は入力テキスト内の HTML タグは翻訳せず、タグ間にあるテキストのみを翻訳します。出力では、(未翻訳の)HTML タグは保持されます。タグは翻訳されたテキストに合わせて挿入されますが、ソース言語とターゲット言語には差異があるため、その位置調整は可能な範囲で行われます。出力内の HTML タグの順序は、翻訳による語順変化により、入力テキスト内の順序と異なる場合があります。
始める前に
Cloud Translation API を使用するには、Cloud Translation API が有効になっているプロジェクトと適切な認証情報が必要です。また、この API の呼び出しを支援する一般的なプログラミング言語のクライアント ライブラリをインストールすることもできます。詳細については、設定ページをご覧ください。
テキストの翻訳
このセクションでは、https://translation.googleapis.com/language/translate/v2
エンドポイントから翻訳をリクエストする方法について説明します。
入力文字列の翻訳
REST
テキストを翻訳するには、POST
リクエストを作成し、リクエスト本文に翻訳元の言語(target
)、翻訳するテキスト(q
)を特定する JSON を指定します。複数の q
フィールドまたは q
フィールドの値のリストを含めることで、翻訳するテキストのセグメントを複数指定できます。指定できるテキストのセグメントは 128 個までです。対象言語は、ISO-639 コードで指定します。
以下は、curl
または PowerShell を使用した POST
リクエストの例です。この例では、Google Cloud CLI を使用するプロジェクト用に設定されたサービス アカウントのアクセス トークンを使用します。Google Cloud CLI のインストール、プロジェクトへのサービス アカウントの設定、アクセス トークンの取得を行う手順については、設定ページをご覧ください。
リクエストのデータを使用する前に、次のように置き換えます。
PROJECT_NUMBER_OR_ID
: Google Cloud プロジェクトの数字または英数字の ID
HTTP メソッドと URL:
POST https://translation.googleapis.com/language/translate/v2
リクエストの本文(JSON):
{ "q": ["Hello world", "My name is Jeff"], "target": "de" }
リクエストを送信するには、次のいずれかのオプションを選択します。
curl
リクエスト本文を request.json
という名前のファイルに保存して、次のコマンドを実行します。
curl -X POST \
-H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" \
-H "x-goog-user-project: PROJECT_NUMBER_OR_ID" \
-H "Content-Type: application/json; charset=utf-8" \
-d @request.json \
"https://translation.googleapis.com/language/translate/v2"
PowerShell
リクエスト本文を request.json
という名前のファイルに保存して、次のコマンドを実行します。
$cred = gcloud auth print-access-token
$headers = @{ "Authorization" = "Bearer $cred"; "x-goog-user-project" = "PROJECT_NUMBER_OR_ID" }
Invoke-WebRequest `
-Method POST `
-Headers $headers `
-ContentType: "application/json; charset=utf-8" `
-InFile request.json `
-Uri "https://translation.googleapis.com/language/translate/v2" | Select-Object -Expand Content
次のような JSON レスポンスが返されます。
{ "data": { "translations": [ { "translatedText": "Hallo Welt", "detectedSourceLanguage": "en" }, { "translatedText": "Mein Name ist Jeff", "detectedSourceLanguage": "en" } ] } }
translations
配列の 2 つの translatedText
フィールドに、リクエストした target
言語(de
: ドイツ語)の訳文が返されています。翻訳は、リクエスト内の対応するソースの配列と同じ順序で表示されます。
Go
このサンプルを試す前に、Cloud Translation クイックスタート: クライアント ライブラリの使用にある Go の設定手順を完了してください。詳細については、Cloud Translation Go API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Cloud Translation に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
Java
このサンプルを試す前に、Cloud Translation クイックスタート: クライアント ライブラリの使用にある Java の設定手順を完了してください。 詳細については、Cloud Translation Java API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Cloud Translation に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
Node.js
このサンプルを試す前に、Cloud Translation クイックスタート: クライアント ライブラリの使用にある Node.js の設定手順を完了してください。 詳細については、Cloud Translation Node.js API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Cloud Translation に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
Python
このサンプルを試す前に、Cloud Translation クイックスタート: クライアント ライブラリの使用にある Python の設定手順を完了してください。 詳細については、Cloud Translation Python API リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Cloud Translation に対する認証を行うには、アプリケーションのデフォルト認証情報を設定します。詳細については、ローカル開発環境の認証を設定するをご覧ください。
その他の言語
C#: クライアント ライブラリ ページの C# の設定手順を行ってから、.NET 用の Cloud Translation リファレンス ドキュメントをご覧ください。
PHP: クライアント ライブラリ ページの PHP の設定手順を行ってから、PHP 用の Cloud Translation リファレンス ドキュメントをご覧ください。
Ruby: クライアント ライブラリ ページの Ruby の設定手順を行ってから、Ruby 用の Cloud Translation リファレンス ドキュメントをご覧ください。
モデル パラメータ
Cloud Translation - Basic に翻訳リクエストを送信すると、テキストは Google ニューラル機械翻訳(NMT)モデルを使用して翻訳されます。他のモデルは使用できません。AutoML モデルを使用してテキストを翻訳するには、Cloud Translation - Advanced を使用します。
使ってみる
Google Cloud を初めて使用する場合は、アカウントを作成し、実際のシナリオで Cloud Translation のパフォーマンスを評価してみてください。新規のお客様には、ワークロードの実行、テスト、デプロイができる無料クレジット $300 分を差し上げます。
Cloud Translation の無料トライアル参考情報
- 一般的な問題またはエラーの解決に関するヘルプについては、トラブルシューティングページをご覧ください。