このページでは、Memorystore for Valkey の AOF 永続性の概要について説明します。
Memorystore for Valkey は RDB 永続性もサポートしていますが、両方を同時に有効にすることはできないため、AOF 永続性モードと RDB 永続性モードのいずれかを選択する必要があります。2 つの永続性モードの選択方法については、永続性の概要をご覧ください。
インスタンスの可用性を最大限に高めるには、永続性を有効にするだけでなく、高可用性インスタンスを使用することをおすすめします。
AOF 永続性の有効化、無効化、モニタリングの方法については、永続性の管理をご覧ください。
AOF 永続性の概要
AOF 永続性モードでは、データの耐久性が優先されます。すべての書き込みコマンドを AOF ファイルと呼ばれるログファイルに記録することで、データを耐久的に保存します。システム障害や再起動が発生した場合、サーバーは AOF ファイル コマンドを順番にリプレイしてデータを復元します。RDB 永続性とは異なり、AOF 永続性は一時停止できません。
同期設定
AOF 永続性モードの同期設定(appendfsync
)は、メモリ内のキャッシュ データが永続ストレージに保存される頻度を決定します。同期設定はデフォルトの 1 秒のままにすることをおすすめします。1 秒ごとに同期することで、インスタンスのパフォーマンスとデータの耐久性を最適なバランスで実現できます。
AOF ログは耐久性の高いストレージに保存される前に、オペレーティング システムによってメモリに保存されます。その間にシステム障害や再起動が発生すると、メモリへの書き込みが失われる可能性があります。同期設定では、データを耐久性のあるストレージに保存する頻度を選択でき、次のオプションがあります。
always
- このオプションでは、書き込みのたびにストレージにデータが保存されます。everysec
- このオプションでは、データが 1 秒ごとにストレージに保存されます。no
- このオプションは、オペレーティング システムに依存して、独自のスケジュールでデータをディスクにフラッシュします。これは通常 30 秒ごとに発生します。
書き込みのたびに同期するように選択すると、データの耐久性が最も高くなりますが、これにはパフォーマンスとのトレードオフがあります。1 秒ごとに同期することをおすすめします。これにより、データの耐久性とパフォーマンスの両方が向上します。