このページでは、クラスタで Backup for GKE を有効にする方法について説明します。
Standard クラスタと Autopilot クラスタで Backup for GKE を有効にするには、次の方法があります。
- Cloud コンソール、gcloud、Terraform でクラスタを作成または更新するとき。
- Standard クラスタまたは Autopilot クラスタに最初のバックアップ プランまたは復元プランを作成するとき。この場合、自動的に有効になります。
クラスタの作成時に Backup for GKE を有効にすることをおすすめします。クラスタを作成してからエージェントを有効にするよりも、エージェントがインストールされたクラスタを作成するほうが時間を節約できます。
Standard クラスタで Backup for GKE を有効にする
Standard クラスタで Backup for GKE を有効にするには、Google Cloud CLI、Google Cloud コンソール、または Terraform を使用します。
gcloud
Backup for GKE エージェントをインストールするには、Google Cloud CLI クラスタ作成コマンドに sh
--addons=BackupRestore
パラメータを追加します。
次の例では、Backup for GKE エージェントがインストールされている 1.24 クラスタの作成方法を示します。
gcloud container clusters create CLUSTER_NAME \
--project=PROJECT_ID \
--location=LOCATION \
--cluster-version=1.24.2-gke.1900 \
--addons=BackupRestore
次のように置き換えます。
CLUSTER_NAME
: バックアップするクラスタの名前。PROJECT_ID
: Google Cloud プロジェクトの ID。LOCATION
: クラスタの Compute Engine のリージョンまたはゾーン。例:us-central1
コンソール
Google Cloud コンソールで Standard クラスタの Backup for GKE を有効にするには、次の操作を行います。
Google Cloud コンソールで Google Kubernetes Engine のページに移動します。
[add_box 作成] をクリックします。
[クラスタを作成] ダイアログで、Standard クラスタモードの横にある [構成] をクリックします。
ナビゲーション メニューで [バックアップ プラン] をクリックし、[Backup for GKE を有効にする] チェックボックスをオンにします。
(省略可)[バックアップ プランを作成] チェックボックスをオンにします。
- [バックアップ プラン名] フィールドに名前を入力します。
[リージョン] リストから、バックアップを保存する場所を選択します。[リージョン] リストには、Backup for GKE がサポートされているリージョンが表示されます。Backup for GKE がサポートするリージョンの一覧については、Backup for GKE のロケーションをご覧ください。
[バックアップ プランの詳細] セクションには、デフォルトで毎日のスケジュール設定されたバックアップと 7 日間の保持期間を含むプランの詳細が表示されます。
[バックアップ プランの詳細を編集] をクリックして、バックアップ プランの詳細を更新します。
[作成] をクリックします。
Terraform
google_container_cluster
リソースの gke_backup_agent_config
エントリを使用して有効にします。
resources "google_container_cluster" "primary" {
name = "my_cluster"
...
addons_config {
gke_backup_agent_config {
enabled = true
}
}
}
詳細については、container_cluster gke_backup_agent_config をご覧ください。
Autopilot クラスタで Backup for GKE を有効にする
Autopilot クラスタで Backup for GKE を有効にするには、Google Cloud CLI、Google Cloud コンソール、または Terraform を使用します。
gcloud
Backup for GKE エージェントをインストールするには、Google Cloud CLI クラスタ作成コマンドに sh
--enable-backup-restore
パラメータを追加します。
次の例は、Backup for GKE エージェントがインストールされている Autopilot クラスタの作成方法を示しています。
gcloud container clusters create-auto CLUSTER_NAME \
--project=PROJECT_ID \
--location=LOCATION \
--release-channel=RELEASE_CHANNEL \
--enable-backup-restore
次のように置き換えます。
CLUSTER_NAME
: バックアップするクラスタの名前。PROJECT_ID
: Google Cloud プロジェクトの ID。LOCATION
: クラスタの Compute Engine のリージョンまたはゾーン。例:us-central1
RELEASE_CHANNEL
: クラスタのリリース チャンネルの名前。デフォルトはRegular
です。
コンソール
Google Cloud コンソールで Autopilot クラスタの Backup for GKE を有効にするには、次の操作を行います。
Google Cloud コンソールで Google Kubernetes Engine のページに移動します。
[add_box 作成] をクリックします。
[クラスタを作成] ダイアログで、Autopilot クラスタモードの横にある [構成] をクリックします。
ナビゲーション メニューで [詳細設定] をクリックします。
[バックアップ プラン] セクションをクリックし、[バックアップ プランを作成] チェックボックスをオンにします。
[バックアップ プラン名] フィールドに名前を入力します。
[リージョン] リストから、バックアップを保存する場所を選択します。[リージョン] リストには、Backup for GKE がサポートされているリージョンが表示されます。Backup for GKE がサポートするリージョンの一覧については、Backup for GKE のロケーションをご覧ください。
[作成] をクリックします。
[バックアップ プランの詳細] セクションには、デフォルトで毎日のスケジュール設定されたバックアップと 7 日間の保持期間を含むプランの詳細が表示されます。
Terraform
google_container_cluster
リソースの gke_backup_agent_config
エントリを使用して有効にします。
resources "google_container_cluster" "primary" {
name = "my_cluster"
enable_autopilot = true
...
addons_config {
gke_backup_agent_config {
enabled = true
}
}
}
詳細については、container_cluster gke_backup_agent_config をご覧ください。
クラスタで Backup for GKE が有効になっていることを確認する
クラスタが Backup for GKE を使用していることを確認するには、gcloud CLI または Google Cloud コンソールを使用します。
gcloud
クラスタで Backup for GKE が有効になっていることを確認します。
gcloud container clusters describe CLUSTER_NAME \
--project=PROJECT_ID \
--location=LOCATION
次のように置き換えます。
CLUSTER_NAME
: クラスタの名前。PROJECT_ID
: Google Cloud プロジェクトの ID。LOCATION
: クラスタの Compute Engine のリージョンまたはゾーン。例:us-central1
Backup for GKE が有効になっていると、コマンドの出力に次の行が含まれます。
addonsConfig:
gkeBackupAgentConfig:
enabled: true
コンソール
Google Cloud コンソールで次の作業を行います。
Google Cloud コンソールでクラスタの Backup for GKE を確認するには、次の操作を行います。
Google Cloud コンソールで Google Kubernetes Engine のページに移動します。
確認するクラスタの名前をクリックします。
[機能] セクションで、Backup for GKE が有効になっていることを確認します。
次のステップ
- カスタム バックアップの定義の詳細を確認する。
- 詳しくは、一連のバックアップのプランニングをご覧ください。