クラスタを操作する

Google Distributed Cloud air-gapped は、Google Kubernetes Engine(GKE)Enterprise エディションを備えたマネージド Kubernetes サービスを提供します。これにより、業界標準の Kubernetes 手法を使用してコンテナ ワークロードをデプロイして実行できます。GDC Sandbox インスタンスには、次の 3 つのクラスタが作成されています。

  • インスタンスのコントロール プレーンとして機能する 組織インフラストラクチャ クラスタ
  • コンテナ ワークロードを実行するための 2 つの Kubernetes クラスタ

Google Distributed Cloud のエアギャップ クラスタの詳細については、クラスタのアーキテクチャをご覧ください。

組織インフラストラクチャ クラスタ

GDC Sandbox は、org-1-admin という組織インフラストラクチャ クラスタを提供します。組織のインフラストラクチャは、組織のコントロール プレーンとデータプレーンのコンポーネントを実行します。また、コンテナ以外のすべてのワークロードとサービスがデプロイされる Management API サーバーもホストします。たとえば、Management API サーバーを使用して VM を起動して制御します。

コマンドラインで Management API サーバーを操作するには、次の操作を行います。

  1. 接続の説明に従って、gdcloud コマンドを使用してダウンロード、構成、認証を行っていることを確認します。

  2. KUBECONFIG 環境変数を設定し、Management API サーバーの kubeconfig ファイルをダウンロードします。

    export KUBECONFIG=org-1-admin-kubeconfig
    gdcloud clusters get-credentials org-1-admin
    

同様に、org-infra クラスタを操作するには、次の操作を行います。

  1. KUBECONFIG 環境変数を設定し、Management API サーバーの kubeconfig ファイルをダウンロードします。

    export KUBECONFIG=org-1-infra-kubeconfig
    gdcloud clusters get-credentials org-1-infra
    

Kubernetes クラスタ

GDC Sandbox インスタンスには、org-1 組織に user-vm-1user-vm-2 という 2 つの Kubernetes クラスタが事前に作成されています。これらのクラスタは、コンテナベースのワークロードに使用します。Kubernetes クラスタは、Distributed Cloud ではユーザー クラスタと呼ばれることもあります。

クラスタは、プロジェクトの作成時にプロジェクトに接続できます。

コマンドラインで Kubernetes クラスタを操作するには、次の操作を行います。

  1. 接続の説明に従って、gdcloud コマンドを使用してダウンロード、構成、認証を行っていることを確認します。

  2. KUBECONFIG 環境変数を設定し、使用するクラスタ(user-vm-1 または user-vm-2)の kubeconfig ファイルをダウンロードします。次の例では、user-vm-1 の kubeconfig をダウンロードします。

    export KUBECONFIG=user-vm-1-kubeconfig
    gdcloud clusters get-credentials user-vm-1 --zone zone1