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サステナビリティ

クラウド AI でサステナビリティを加速

2023年9月8日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

昨今、サステナビリティは世界中の企業にとって以前にも増して優先される議題になっています。言い換えると、二酸化炭素排出量を削減し、規制要件を満たし、より透明性の高いサプライ チェーンを築き、これまで以上に地域社会に貢献することが優先される議題として挙げられています。

Google Cloud は、グローバル レベルで機能することが可能な優れた目的特化型情報テクノロジーを活用することで、サステナビリティの推進が実現されると考えています。そのため Google Cloud は、業務をサステナブルに測定、最適化、変革するための新しい方法をお客様が見つけられるようにサポートすることを念頭に、AI を活用したソリューション スイートを拡張いたしました。

今年の Google Cloud Next では、サステナビリティに関する次の 4 つの主要な取り組みを発表します。

  • Google Maps Platform 上の新しい環境 API(Solar API、Pollen API、Air Quality API など)。これらのプロダクトは、航空画像や環境データとともに AI と ML を適用して、太陽光発電の可能性、大気の質、花粉のレベルに関する最新情報を共有します。たとえば、Solar API を使用すれば、太陽光発電設置業者は、建物が受ける太陽光の量や、太陽光発電の導入による省エネの可能性を確認したうえで、最適なパネル レイアウトを設計することができます。

  • Google Earth Engine と接続できる新しい BigQuery コネクタにより、これら 2 つのプラットフォーム間の相互運用性が高まり、ワークフローの使いやすさが向上するほか、ラスターデータと表形式データを組み合わせた新しい分析が可能になります。Google Cloud パートナーである Woza はこのコネクタを活用して、農業に対する影響を消費財企業が現場レベルでモニタリングできるようにサポートしています。

  • Carbon Footprint for Google Workspace を使用すれば、各企業は Workspace の使用によって発生する温室効果ガス排出量を追跡できるようになります。また、Gmail やドライブなどのサービスごとに排出量の内訳を確認できることから、Google Workspace の各プロダクトの使用による二酸化炭素排出量を把握することもできます。これは、Google Cloud Platform の使用による消費電力に関連して発生する二酸化炭素の総排出量を測定、追跡、報告できるリリース済みの Google Cloud Carbon Footprint を補完するものです。

  • 最後に、Google Cloud は持続可能なソリューションの導入を加速させる取り組みを Deloitte と協力して開始しました。これには、リソースの最適化、テレマティクス、気候関連の影響を一元的に把握できる電動車両用のフリート ソリューションが含まれます。Climate Engine との連携により、Deloitte と Google Cloud は、気候と自然に対する顧客の影響を NatWest のような金融サービス企業がより深く理解できるようにサポートしています。Deloitte は、急速に拡大を続けている Google Cloud Ready - Sustainability パートナー プログラムに参加した最初のグローバル システム インテグレータです。

こうした AI 搭載ツールが新しいインサイトをもたらすため、各企業はサステナビリティを推進する行動を世界レベルで起こすことができます。これらは、気候変動に対処するための重要な要素となる、変革を推進する Google Cloud の取り組みの一例です。Google は 2017 年以来、1 年間で消費する電力の 100% を再生可能エネルギーでまかなっています。現在は、2030 年までにビジネス全体の運用を 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで行うという野心的な目標に取り組んでいます。Google が 2020 年にこの目標を設定して以来、多くの組織や政府がカーボンフリーへの取り組みに参加してきました。

Google が Next で発表するようなツールや取り組みは「よりクリーンで効率性に優れ、サステナブルで豊かな未来をすべての人に」というビジョンを実現するうえで不可欠なものです。パートナーの皆様に感謝するとともに、近日中にさらなる情報をお知らせできることを楽しみにしています。


- グローバル サステナビリティ担当マネージング ディレクター Justin Keeble
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