12 社の新たなパートナーを迎えて Google Cloud Ready - Sustababilty イニシアティブを拡大
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google は今年初め、Google Cloud Ready – Sustainability の指定を導入し、グローバル企業や政府のサステナビリティ プログラムの加速を支援することに尽力しているパートナーを紹介しました。これらのパートナーは、Google Earth Engine や BigQuery などの強力な Google Cloud テクノロジーの機能を強化し、導入を容易にするソリューションを構築しています。そのため、お客様は、温室効果ガス排出量を削減するための豊富なデータを活用できます。
本日、新たに 12 社のパートナーがこのイニシアティブに参加し、気候変動、ESG、サステナビリティのプラットフォームを Google Cloud に提供したことにより、Google Cloud Ready - Sustainability プログラムが拡大されたことを発表します。パートナーは以下のとおりです。
Aclima は、大気の状態を診断し、気候変動の原因となる大気汚染を追跡する、まったく新しい方法を開拓しています。Aclima は、ロービング センサーと固定式センサーのネットワークにより、大気汚染や温室効果ガスを前例のないスケールで、ブロック単位で測定します。
Airbus におけるサステナビリティとは、安全で倫理的、そして社会的および環境的に責任ある方法で世界を一つにまとめ、保護することを意味します。Airbus には、4 つの主要なコミットメントに基づいた包括的なサステナビリティ戦略があります。これらは、ビジネスのやり方やプロダクト、サービスの設計方法に対する会社のアプローチの指針となります。4 つのコミットメントとは、(1)クリーンな航空宇宙実現へのプロセスをリードする、(2)人権を尊重してインクルージョンを強化する、(3)安全と品質を基盤にビジネスを構築する、(4)ビジネスの整合性を体現する、です。
Atlas AI は、世界中の成長地域、脆弱地域、機会地域を分析、監視、予測し、組織が最もうまく成長できる場所や、歴史的に十分なサービスを受けていないコミュニティを後押しする投資ができる場所についての分析情報を提供する予測分析プラットフォームです。Atlas AI のプラットフォームは、サハラ以南のアフリカや南アジアの国々で、水と衛生のインフラストラクチャの拡大、新規電化の促進、地域医療サービスの対象、インターネット アクセスの拡大などに利用されています。
BlueSky Resources は、地上、空中、宇宙からのインプットを調和させることで、公共と民間の両方からのセンサーを理解できます。 BlueSky は、大気科学とクラウド技術における専門知識を活用して、資産やアクティビティに対する排出量の分析情報の相関性に関連する理解と分析情報を提供します。 データ、気候科学、知見の提供という強力な組み合わせにより、エネルギー、廃棄物管理、産業、天然資源管理などさまざまな業界のお客様に対して、サステナビリティに焦点を当てて、影響を与えることができます。
Electricity Maps は、電力の二酸化炭素排出原単位と原産地を定量化した実用的なデータを企業に提供します。このデータは、50 か国以上、160 以上の地域で 1 時間単位で利用できます。Electricity Maps のミッションは、世界の電力データを整理し、真の脱炭素電力システムへの移行を推進することです。
FlexiDAO は、オランダとスペインに拠点を置くグローバルな気候変動テクノロジー企業です。FlexiDAO は、他の重要なステークホルダーと密接に協力し、エネルギー関連の排出権のコンプライアンスに関する国際標準を共同で作成しています。FlexiDAO のエンドツーエンドの 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギー プラットフォームにより、企業は脱炭素社会への貢献を定量化し、自信を持ってアピールできます。
LevelTen Energy は、世界最大級のクリーン エネルギー市場へのアクセス、効率的な取引に必要なソフトウェア、データ、分析、専門知識を提供することにより、企業がカーボンフリーのエネルギー使用目標(年間および 24 時間ベース)を達成できるよう支援しています。LevelTen Platform は、北米とヨーロッパの 24 か国において 1,800 以上のカーボンフリー エネルギー プロジェクトを展開し、エネルギー購入者と 40 人以上のサステナビリティ アドバイザーをつないでいます。
Ren は、Google Cloud 上に構築された SaaS プラットフォームで、グローバルなサプライ チェーンを持つ企業が、最高水準のクリーンなエネルギーを調達することを可能にします。国単位のエネルギーを使っているにもかかわらず、ほとんどの企業は、財務、技術、物流など複雑な課題があるため、どのように自然エネルギーに移行していけばよいのか見当もつきません。Ren は費用削減を可能にし、最高水準のクリーンなエネルギーを提供し、企業が期限内に炭素排出の約束を果たすことを保証します。
Sidewalk Labs は、Google の都市のイノベーション ユニットで、すべての人のために都市の生活の質を根本的に改善するための製品を構築しています。Delve は、不動産チームがよりサステナブルなビルや街区をより早く設計できるように支援するプロダクトです。Mesa はビルの管理を自動化し、商業ビルのオーナーやテナントに節約と快適さを提供します。Sidewalk Labs は、これらのプロダクトやその他のプロダクトを通じて、商業用不動産デベロッパー、ビルオーナー、都市計画者が、コミュニティと地球にとってより良い、よりサステナブルな選択を建築環境で行えるように支援しています。
Tomorrow.io は、世界の天気と気候の安全保障のプラットフォームであり、国、企業、個人が天気と気候の安全保障の課題を管理することを支援します。このプラットフォームは、天候の影響を受けるあらゆる産業向けにフルカスタマイズが可能です。世界中のお客様が Tomorrow.io を利用し、業務効率を飛躍的に向上させています。Tomorrow.io は、意思決定を自動化し、大規模な気候への適応を可能にします。そのため、構築から開始して、チームが天候によるビジネスへの影響に備えることができるように支援します。
UP42 は、業界をリードするデータとすぐに使える処理アルゴリズムを集めた地理空間デベロッパー向けのプラットフォームおよびマーケットプレイスです。このプラットフォームにより、組織は地理空間プロダクトを構築、実行、スケールすることができます。ソリューション プロバイダは、高解像度の商業衛星データ、オープン衛星データ、航空データ、気象データなど幅広い選択肢から、最高水準の機械学習や処理モジュールを適用し、地理空間に関する貴重な分析情報を得て、プロセスを合理化できます。
Woza は、深い地理空間知識と既存の最高水準の技術を活用し、サステナビリティに焦点を当てた新世代の合理的な分析ワークフローを開発するサステナブル イノベーション プラットフォームです。農業食品、エネルギー、公共部門の企業が Woza と提携し、インダストリー 4.0 へのジャーニーを加速しています。
サステナビリティのユースケースを加速させるための専門知識の追加
Carto、Climate Engine、Geotab、NGIS、Planet Labs PBC といった既存の Google Cloud Ready - Sustainability パートナーに加えて、新しいパートナーが取り組みに参加しました。これらの企業は、豊富な業界知識を生かして、ファーストマイルのサステナブルな調達や空間金融から車両電化や豊富な地理空間可視化まで、サステナビリティの課題に対するソリューションを提供しています。
CARTO は、空間データと分析を用いて、より効率的な配達ルート、より優れた行動マーケティング、戦略的な店舗配置などを実現する、世界有数の位置情報インテリジェンス プラットフォームです。同社のソリューションは、BigQuery で利用可能な地理空間機能を拡張し、Google Cloud が提供するほぼ無限のスケーラビリティを活用しています。サステナビリティに関しては、CARTO のプラットフォームは、Greenpeace、Vizzuality、Litterati、Indigo、WWF、Marine Conservation Institute、世界銀行、Institute for Sustainable Cities などの幅広い団体から信頼を得ています。
Climate Engine は、Google Earth Engine やその他のエコシステム パートナーからのデータを活用し、水の使用量、農業、暴風雨リスク、山火事拡大などの分野における気候変動関連のリスク計画の改善を支援します。経済と環境を結びつけることで、企業は環境リスクが市場に与える影響を理解し、排出量や気候関連事象によるサプライ チェーンや業務の中断の可能性を低減する機会を見い出すことができます。
Geotab はセキュリティを強化し、商用車をクラウドに接続し、データドリブン型分析を提供して、お客様の車両管理の改善を支援します。Geotab は毎日数十億のデータポイントを処理し、企業が車両の生産性を向上して、最適化し、安全性を強化し、サステナビリティの目標やコンプライアンス強化を達成できるように支援します。
地理空間ソリューション プロバイダの NGIS は、Google Cloud の地理空間プラットフォームと他のエコシステム パートナーの技術を使用して、TraceMark という SaaS ベースのファーストマイル サステナブル ソーシング ソリューションを構築しました。すでに複数のグローバルな CPG 企業が、TraceMark を利用して地理空間ワークフローをモダナイズし、サプライ チェーンのサステナブルな変換のための空間ベースのデータ利用を促進しています。
Planet Labs PBC は、史上最大規模となる約 200 機の地球観測衛星を軌道上で運用しています。Planet のミッションは、地球全体の国土を毎日撮影し、地球の変化を可視化し、アクセスしやすくし、行動しやすくすることです。パブリック ベネフィット コーポレーションとして、環境と社会の変化に光を当て、よりサステナブルで、安全かつ豊かな世界へ向けて人類を加速させることを目的としています。
Google Cloud Ready - Sustanability プログラムの仕組み
サステナビリティに関するソリューションや専門知識をお持ちの Google Cloud パートナーの皆様には、Google Cloud Ready – Sustainability プログラムの募集を開始しています。本プログラムへの参加には、気候変動緩和、適応、報告などのニーズに対して、パートナーのソリューションが定量的な結果をもたらすことが条件となります。Google Cloud Ready - Sustainability の指定に応募するためには、ソリューションが必要です。
Google Cloud で利用可能であること
ESG リスクに対応し、ESG 目標の達成に向けてお客様を支援し、国連の SDGs など典型的な ESG 目標の枠組みを支援すること
再現性の実証
利用可能なサービスのセキュリティ、パフォーマンス、スケーラビリティ、可用性、温室効果ガス排出量レポートなど、最低限の Google Cloud アプリケーション開発のベスト プラクティスを満たしていること
Carbon Footprint レポートを有効にしていること
少なくとも 1 つの公開顧客事例紹介を用意すること。
選定は、まずソリューションの評価から始まります。パートナーが上記の基準を満たした場合、Google Cloud はプログラム内でのティア進行のための推奨ロードマップを提供し、その後 Google Cloud Ready - Sustainability プログラムへの参加を正式に承認します。Google Cloud のサステナビリティ パートナーは、企業や政府機関が環境目標に沿った進展を加速させるのに役立つプラットフォームを提供できます。
Google Cloud は、Google Cloud Partner Directory Listing、Google Cloud Ready Sustainability Partner Advantage ページ、および該当する場合は Google Cloud Marketplace で、検証されたソリューションを紹介する予定です。これらの技術が、お客様の ESG 目標の達成にどのように役立つかをよりよく理解し、お客様の特定の課題に適したソリューションを見つけ、より早くソリューションを導入できるようにお手伝いできればと思います。
パートナー候補の皆様は、パートナー ポータルを開き、Google Cloud Ready - Sustainability プログラムの詳細を確認し、申請書を作成してください。
- Google Cloud、サステナビリティ / Geo ISV パートナーシップ Denise Pearl