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サステナビリティ

新しい Active Assist の推奨事項で二酸化炭素排出量を削減

2022年2月22日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 2 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

昨年 Google Cloud 全体のすべてのお客様の集計データを分析したところ、合計 60 万 kgCO2e 以上が、使われていないと思われるプロジェクトで発生していることがわかりました。これらのプロジェクトはクリーンアップまたは再利用の対象とすることができ、それによりおよそ 1 万本の木を植樹した場合と同様の効果を得ることができます1。現在では Active Assist で新しくサステナビリティに関する推奨事項が提供されるようになり、お客様のワークロードにそのような使われていない状態のものがあれば簡単に特定できます。  

Active Assist は、データ、インテリジェンス、機械学習を使用してクラウドの複雑さや管理労力を軽減させる Google Cloud の AIOps ソリューションの一部です。Active Assist のポートフォリオには、Policy IntelligenceNetwork Intelligence Center予測オートスケーラー、Google Cloud のさまざまなサービスに関する一連の推奨事項といったプロダクトやツールがあり、いずれもお客様が運用上の目標を達成できるようにすることを重視しています。お客様がサステナビリティの目標を達成し、ワークロードによる二酸化炭素排出量を削減することを支援するために、本日、Active Assist のサービス範囲を拡大いたします。

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お客様によっては、クラウド インフラストラクチャに関連する炭素排出量は環境フットプリント全体で大きな部分を占めています。Google Cloud を選択することは排出量削減に向けた大きな一歩です。Google Cloud はデータセンターで使用する電力を 2017 年から 100% 再生可能エネルギーで賄っており、さらに 2030 年までには常時カーボンフリー エネルギーで業務を運営できるようにするという目標に向けて取り組んでいます。Google Cloud をお使いのお客様がワークロードから発生する二酸化炭素の総排出量を減らしたいとお考えの場合は、使用を最適化するためにできることがあります。

放置されたプロジェクトによる炭素排出量を評価する

Active Assist に新しく追加された放置プロジェクト Recommender を使用すると、そうした使われていないプロジェクトを削除して削減できる総炭素排出量を推定できます。この Recommender はさらに、お客様のすべてのプロジェクトに関する詳細な利用分析情報を提供し、放置されていると思われる使われていないプロジェクトを機械学習で特定します。今回、Active Assist で利用分析情報の一部として表示されるデータポイントに carbonFootprintDailyKgCO2 フィールドが新しく追加されました。このフィールドを見れば、そのプロジェクトに関連する炭素排出量の推定値がわかります。また、推奨事項では、使用されていないプロジェクトを 1 つ削除することにより 1 か月で何キログラムの CO2 を削減できるかの推定値が提供されます。

この機能は Recommender APIRecommendation HubCarbon Footprint ダッシュボード、BigQuery への推奨事項のエクスポートで利用できるので、お使いのツールやワークフローとも簡単に統合できます。

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Recommendation Hub に表示される放置されたプロジェクトの例

Carbon Sense スイートのご紹介

全世界の IT リーダーの 90% が、デジタル アプリケーションとインフラストラクチャのサステナビリティの向上を優先事項として挙げています2。Google Cloud は、サステナビリティの目標に向かって前進するお客様を支援するために、Active Assist の推奨事項のような AIOps の機能をはじめとする多くのプロダクト分野に投資しています。そうした新機能を簡単に見つけて使っていただけるよう、Google Cloud の既存のプロダクトや今後開発されるプロダクトを Carbon Sense スイートとして再構築しています。この機能コレクションを活用すれば、簡単に炭素排出量の正確なレポートを取得し、排出量を削減できます。Carbon Sense スイートでは、お客様が Google Cloud の使用で排出する二酸化炭素の総量を把握および測定できる Carbon Footprint のようなプロダクトや、クリーンな電力でワークロードを実行できるリージョンを選ぶのに役立つ低炭素シグナルのような機能に、Active Assist が加わることになります。Carbon Sense の最新情報については今後も継続的にお届けしていきます。

サステナビリティに関する推奨事項の利用を始める

Active Assist のサステナビリティに関する推奨事項を利用するには、Carbon Footprint ダッシュボードと Recommendation Hub にアクセスし、使われていないと思われるプロジェクトとそれによる炭素排出量を確認します。Google Cloud Console で推奨事項をご覧ください

推奨事項を表示するには、放置プロジェクト Recommender 自体に対する IAM 権限対象組織のリソースの表示権限が必要です。

また、組織から推奨事項を自動的に BigQuery にエクスポートしたうえで、データポータルLooker で、使われていないプロジェクトを調べることもできます。あるいは、SQL クエリを記述しなくても、Google Workspace のスプレッドシートを使って BigQuery に保存されたデータを操作できるコネクテッド シートを使用することもできます。

他の Recommender と同様に、お客様は [プライバシーとセキュリティ] 設定の [透明性と管理] タブで該当するデータグループを無効にすることで、いつでもデータ処理を無効にすることを選択できます。

ぜひ放置プロジェクト Recommender を活用して、使われていないクラウド リソースによる炭素排出量の削減にお役立てください。また、この機能に関するご意見やご感想もお聞かせください。お気軽に active-assist-feedback@google.com までご連絡ください。また、開発された新機能をいち早くご利用いただくには、Active Assist Trusted Tester Group にご登録ください。


1. https://www.epa.gov/energy/greenhouse-gas-equivalencies-calculator

2. https://inthecloud.withgoogle.com/it-leaders-research-21/sustainability-dl-cd.html


- Active Assist プロダクト マネージャー Cheng Wei

- プロダクト マネージャー Dima Melnyk
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