特に環境に配慮した Google Cloud リージョンにリソースを配置したいお客様のために
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 7 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud を選定されたお客様は、その時点で二酸化炭素排出量が実質ゼロとなります。Google は 2007 年に初めてカーボン ニュートラルを達成し、2017 年以来、Google の世界的な年間消費電力の 100% に相当する太陽光エネルギーと風力エネルギーを購入してきました。そして現在、Google は持続可能性に向けた新たな目標の達成を目指しています。それは、2030 年までに地域を問わず 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで事業を運営するというものです。
Google は、お客様が持続可能性を優先した意思決定を行い、24 時間 365 日カーボンフリーの未来に向けて進んでいけるよう支援したいと考えています。今年に入り、Google はGoogle Cloud の各リージョンにおける炭素排出量の特性を公開しました。その後、料金、レイテンシ、持続可能性を考慮して Google Cloud リージョンを選択できるようにするためのシンプルなツールを導入しました。次の課題は、お客様が実際にクラウド リソースのリージョンを選ぶ際に持続可能性に関する情報を表示する最適な方法を見つけることでした。
本日より、Cloud Console のロケーション選択ツール内で、カーボン インパクトが特に低いリージョンが示されるようになります。この機能は Cloud Run と Datastream では本日から、その他の Google Cloud プロダクトでは今後段階的に公開されます。
[CO2 排出量最低] の文字と木の葉のアイコンが表示されているリージョンは、カーボンフリー エネルギーの使用率(CFE%)が 75% 以上、または電力網の炭素強度が 200 gCO2eq/kWh 以下(CFE% の情報がまだないリージョンの場合)です。こうした指標の算出方法について詳しくは、ドキュメントをご覧ください。
この機能をリリースする前にテストを実施してその影響を測定したのですが、機能が強化されたリージョン選択ツールが表示されたお客様は、Cloud Run サービスに関して二酸化炭素排出量が低いリージョンを選ぶ確率が 19% も大幅に上昇するという結果になりました。この結果は、リージョンを選ぶ場面で二酸化炭素排出量に関する情報を表示することで、お客様は持続可能性を優先した意思決定ができるようになるということを示しています。
Google Cloud の各リージョンの二酸化炭素排出量に関する情報を提供することで、Google はお客様とともにカーボンフリーの未来という目標に向けて目に見える形で前進してまいります。詳しくは、Google Cloud の各リージョンにおけるカーボンフリー エネルギーの利用状況をご覧ください。
-プロダクト マネージャー Steren Giannini