Unizin Data Platform を利用して学生のエクスペリエンス向上を実現する ASU
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 5 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
パーソナライズを取り入れた学習アプローチは、アリゾナ州立大学(ASU)に入学する従来の学生とは異なる環境で育った第 1 世代の学生の多くにとってメリットがあります。多様な学生をサポートし、学業の成功を幅広く支援するため、ASU の EdPlus チームでは個人に合わせて高度にパーソナライズされた学習体験を提供できる仕組みが必要でした。EdPlus チームは、導入が簡単で、必要に応じて柔軟に新しいアプリケーションを作成でき、データを利用したリアルタイムの意思決定によりカスタマイズ性の高い学習体験を提供できるテクノロジーを必要としていました。
ASU では、「既製」のさまざまなソリューションで必要に応じて個別のツールを作成し、評価を行いましたが、最終的にたどり着いたのは Google Cloud を基盤とした Unizin Data Platform(UDP)でした。UDP は、教育機関が複数のソースのデータを集約し、行動につながるインサイトを獲得できるソリューションです。このようなインサイトを獲得できるということは、すなわち既存のデータセットやシステムからこれまで以上の価値を手にできることを意味しています。
ASU では、UDP を利用することにより、学習管理システム(LMS)、学生情報システム(SIS)、およびウェブ アプリケーションを通して学生のインタラクションからインサイトを手にすることができました。これらのインサイトを活かし、それぞれの学生の学びをよりパーソナライズされた形で支援するとともに、教員陣も適切にサポートできるようになりました。ASU EdPlus の学生に関するインサイトおよびオポチュニティ担当ディレクター Jonathan Carroll 氏は次のように述べています。「Unizin を利用することにより、複数の学習管理システム(LMS)で構成された環境を独自の Google Cloud 組織内で非常に簡単に標準化できたため、データの拡充や活用に注力できるようになりました。」
Unizin を利用することにより、複数の学習管理システム(LMS)で構成された環境を独自の Google Cloud 組織内で非常に簡単に標準化できたため、データの拡充や活用に注力できるようになりました。
Jonathan Carroll 氏, ASU EdPlus、学生に関するインサイトおよびオポチュニティ担当ディレクター
ASU EdPlus の最高技術責任者 Matt Rhoton 氏、および学生に関するインサイトおよびオポチュニティ担当ディレクター Jonathan Carroll 氏は、今回の経験から得た教訓について、以下のように述べています。
学生のことを第一に考え、学生に対する効果を中心に据えて作業を進めます。この種のソリューションは、学生の成績や継続率に大きな効果をもたらす力を秘めています。包括性に配慮しながら、柔軟な形で学生に教育機会を提供する取り組みを進める必要があります。従来の学生とは異なる環境で育った第 1 世代の学生にとっては、計画やスケジュールの作成で少し壁にぶつかっただけでも、大きなつまずきにつながる恐れがあります。当校では教員陣が密接に関与して学生ソリューション戦略を構築しており、データサイロを取り除くことで部門横断的なコラボレーションを実現しています。ASU では、学生をサポートするための豊富なリソースの提供を重視しています。また、学生が学業において成功を収めること、そして当校が教育を提供するコミュニティに対して基本的責任を担うことという 2 つの評価基準に重点を置いています。
戦略的パートナーを選びます。Google Cloud をパートナーとして選んだことで、スケーラビリティが向上しサーバーレス インフラストラクチャを手にすることができたため、変革に伴う多くの障害を乗り越えることができました。特に、Unizin を導入したことにより、従来から使用している LMS のデータを標準化し、学生情報システムと統合することができました。緻密な設計作業を必要とするデータ プロジェクトが数多く存在しているため、チームがより大局的な、意義のあるプロジェクトに集中できるように、手作業によるワークフローの自動化を支援するパートナーを必要としていました。
大規模にソリューションを構築します。当校では、大規模な構築を視野に入れてあらゆる取り組みを進めています。現在、デジタル学習のスケーリングに役立つ非常に革新的なプロダクトの開発に取り組んでいます。標準的な UDP データセットに基づく行動データと、Google マーケティング プラットフォームから提供される行動データを使用していますが、これらはいずれもスケーリングできます。他の教育機関も類似のテクノロジーを利用して簡単に統合できるような学生のサポートおよび介入機能の実現を目指しています。
柔軟なカスタマイズ機能が重要です。当校のチームでは、入学前、そして入学後の両方において、学生のエクスペリエンスを把握し、向上させることに注力してきました。学生のニーズにどのように応えられるかについての新たなインサイトを積み重ね、それをもとに学生支援の取り組みを拡大しています。各学生に最適な学習体験をリアルタイムで提供するためには、目的に応じてカスタマイズできるアプリケーションの作成が重要となります。UDP には、取り組みの拡大に合わせて、既存のソリューションを基盤としてアプリケーションを作成できる機能が備わっています。
Unizin Data Platform のようなソリューションを教育機関で導入することにより、入学前から卒業後までを通して、学生の能力を最大限に引き出せる学習環境を作り上げることができます。UDP について詳しくは、Google Cloud チームまでお問い合わせください。
- Google Cloud、エデュケーション ヘッド Steven Butschi- Google Cloud、教育および研究担当戦略ビジネス エグゼクティブ Jesus Trujillo Gomez