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Public Sector

教育機関がインテリジェントな安全管理とインシデンス管理を確立して学生の成功を支援するためにクラウドと AI を活用

2021年9月14日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 8 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

キャンパスの安全性は、学生と保護者にとってますます重要になっています。College Board and Art & Sciences Group が発表した学生アンケートによると、大学を検討し選択するうえでキャンパスの安全性を非常に重視したと回答した学生は 72%、保護者が安全性を非常に重視したと回答した学生は 86% に上りました。

全国教育統計センター(NCES)の最新の年次報告書の校内犯罪と安全の指標によると、アメリカでは、窃盗、性的暴行、器物破損、自殺または殺人を含む、計 836,100 件のキャンパス内での被害が確認されています。残念ながら、こうした暴力行為や安全を脅かす行為は、学生の安全と心身の健康に対して責任を負う大学職員にとって世界的な課題となっています。

学生の成功のためにキャンパスの安全性を確保することの重要性に加えて、連邦の補助金プログラムに参加するすべての大学では、キャンパス安全法(通称: クラリー法)により、キャンパス内と周辺で起きた犯罪の情報を記録および開示することが義務付けられています。この法律の遵守は教育省によりモニタリングされており、クラリー法のコンプライアンス要件を違反したことにより、民事罰として数百万ドルの罰金を科せられた学術機関がいくつかあります。

Google Cloud は、教育機関においてキャンパスの安全確保とクラリー法の要件遵守の促進に向けた適切なソリューションの導入を支援

昨年 11 月の Student Success Services の発表時に Google が目指していたのは、教育機関が学生や教員を惹きつけ、支援し、関係を築く方法を再構築することでした。その一環として、Google は NowIMS と提携し、FERPA、GDPR、COPPA に準拠した、安全性管理とインシデント管理のためのフルマネージドでインテリジェントなプラットフォームを提供しています。

NowIMS は Google Cloud Marketplace を通してお客様の Google Cloud プロジェクトにプロビジョニングされており、自動デプロイを促進するとともに、組織で使用する他の Google Cloud サービスと統合された請求機能を提供します。主要な機能の次のとおりです。

  • ソーシャル メディア、ウェブサイト、外部の警報システム、ビデオカメラなどのさまざまなソース、ユーザーによるインシデントの報告を促進するその他のソースに由来するデータの自動キャプチャと統合。

  • データの大規模な分析と可視化、すべてのデータの統合、単一画面での表示により、チームがセキュリティとデータ ガバナンスのポリシーを遵守しながら業務を行ううえで必要なデータと監査ログへのアクセスを確保。

  • リアルタイムのカスタマイズされたレポートとメッセージング: この機能により、チームはインテリジェンスが収集および処理された際に通知を受け取ることができ、さらにセルフサービス型のリアルタイム レポートへのアクセスも可能となります。各ユーザー グループは、それぞれの希望するチャンネルを通じて、カスタマイズされた通信を受信します。

  • レポートの自動作成: クラリー法の要件により多大な運用上のオーバーヘッドが発生する中でも、NowIMS が該当するレポートの自動作成をサポートすることで、キャンパス安全チームのメンバーは、学生への個別のサポートの提供という最も重要な業務の実施に取り掛かる時間の捻出が可能となります。

教育機関のニーズに応じたカスタマイズされたアプローチ

NowIMS はフルマネージド ソリューションですが、他の Student Success Services と統合して、あらゆる教育機関に合わせたカスタマイズが可能です。Google のソリューションは、現在、アメリカ全土の高等教育機関から幼稚園までの教育機関のお客様によって利用されています。たとえば、Fort Bend Independent School District では、Google Cloud で NowIMS を使用して学生の安全確保や緊急時におけるコミュニケーションの課題を解決しており、同地区の 80 の学校で 78,500 人の生徒にサービスを提供しています。また最近では、Alabama A&M University が NowIMS をデプロイし、キャンパス内での薬物使用、けんか、不審物などの問題を含む、公共の安全のための情報追跡を促進しています。Alabama A&M のルーブル警部は、「NowIMS のような、オペレータが 1 つの画面でまとめて管理できるツールを見つけたのは初めてでした。NowIMS の導入前は、6 個以上のシステムを確認する必要がありました」と述べています。この公共の安全に関するユースケースに加えて、情報技術部門では、バッジアクセスによるエントリ イベント、ネットワーク異常、停止通知のトラッキングに対しても NowIMS を使用することを計画しています。

NowIMS がキャンパス内外の問題を検知し、素早くリスクに対応する方法の詳細については、Student Success Week のセッションをご覧ください。

-NowIMS 共同創業者 John Rodkey 氏

-Google Cloud 教育および研究担当戦略ビジネス エグゼクティブ Jesus Trujillo Gomez

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