顧客事例

合同会社コンデナスト・ジャパンの導入事例: 注目記事へのアクセス集中をものともしない堅牢なコンテンツ配信環境を Google Cloud Platform で実現

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コンデナストは、最高のクオリティのコンテンツを提供するプレミア メディア カンパニー。日本法人となる合同会社コンデナスト・ジャパンは、『VOGUE JAPAN』や『GQ JAPAN』『WIRED』などのメディア・ブランドを展開しています。そんな同社が昨年末に、Web メディアの半数を Google Cloud Platform (GCP) に移行。その背景を聞いてきました。

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■写真左から
合同会社コンデナスト・ジャパン
バックエンド・エンジニア 井上 貴弘氏
CTO 仁礼 英銘氏
データ・アナリティクス データ・アナリスト 大坪 弘典氏

■利用している Google Cloud Platform サービス
Google Compute EngineBigQuery など

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コンデナストは、業界をリードするプリント、デジタル、動画コンテンツにより、多くのオーディエンスを惹きつけている。日本では、コンデナスト・ジャパンによって 1999 年 7 月に創刊した『VOGUE JAPAN』をはじめ、『GQ JAPAN』『WIRED』『VOGUE GIRL』『VOGUE Wedding』などのメディア・ブランドを展開している。

欲しかったのは急激なトラフィック増をものともしない強力なインフラ

多くの出版社がそうであるよう、コンデナスト・ジャパンも Web 展開にも積極的で、多数のオンラインメディアを展開中。そのうち「WIRED」と「VOGUE GIRL」の公式サイトを、2016 年末より Google Cloud Platform(GCP)上で稼働させています。その導入前夜を、同社 CTO(最高技術責任者)の仁礼 英銘さんは、こうふり返ります。

「より多くの読者に読んでもらうことを目的とするメディアのサイトは、さまざまな Web サービスの中でも、とりわけ負荷がかかりやすく、また、その増減が激しいという問題があります。記事を公開した直後はそれほどでもなかったのが、SNS などで拡散された瞬間にドカッと負荷がかかってしまうんですね。昨年夏に私が CTO に就任した時には、そのトラフィックを受け止められるインフラの構築が急務となっていました。」(仁礼さん)

それまで、コンデナスト・ジャパンでは、同社の 4 つの Web メディアを全てオンプレミス環境で運用していたのですが、年々増加するアクセス(VOGUE GIRL 1800 万 PV /月, WIRED 1400万 PV / 月)を支え続けることは難しく、その限界が近いことは明らかでした。そこで、仁礼さんはクラウドへの全面移行を決定し、さまざまなクラウドプラットフォームを検討、最終的に GCP を選択します。

「GCP を選んだ最大の理由は、急激な負荷上昇があった際に、最も素早くスケールしてくれるのが GCP だったからです。また、検討を開始した時期に、東京リージョンがオープンしたということも大きかったですね。そして、何より料金が安い。いわゆる “継続利用割引” の仕組みが柔軟で使いやすかったのが好印象でした。他社のそれは、1 年先までの利用をコミットしなければならないなど、変化の激しいメディアの世界になじまないものが多かったんです。」(仁礼さん)

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そして昨年末から GCP への移行が順次スタート。まずは「VOGUE GIRL」を、続いて「WIRED」を GCP に移行させました。移行に際して、トラブルはなかったのか、移行作業を主導したバックエンド・エンジニアの井上 貴弘さんは次のように語ってくれました。

「実は『VOGUE GIRL』の時は、自分たちだけで移行作業を行なったのですが、ノウハウが全くなかったため、GCP のパフォーマンスを上手く引き出せないということがありました。そこで、Google さんに、GCP に関する豊富なノウハウをお持ちの Google 認定パートナーさんをご紹介いただき、以降は、二人三脚というかたちで作業を進めています。おかげで、現在は安定して稼働するようになりました。」(井上さん)

そして導入から約半年が経過した現在、その成果をコンデナスト・ジャパンはどのように評価しているのでしょうか?

「『VOGUE GIRL』の人気コンテンツに『しいたけ占い』というものがあります。毎週月曜日の朝に公開するのですが、これが夕方から夜にかけて、通常時の 10 倍以上の負荷を呼び込むんです。オンプレミスであれば、サーバーハードを追加投資し、待機させておかないと到底耐えられない負荷なのですが、GCP はこれを難なくさばいてくれます。以前、テレビに紹介された時に、なんと 150 倍ものトラフィックを記録したことがあったのですが、GCP はそれにも耐えてくれました。期待以上のパフォーマンスに満足しています。」(仁礼さん)

「もう1つの『WIRED』の場合は、ニュースサイトや SNS からの突発的な流入が多いのですが、GCP はそうした急激なアクセス向上にもしっかり耐えてくれるのがうれしいですね。もちろん、今後もチューニングは続けていき、より多くのアクセスがあっても快適に動作するようにしていきたいと考えています。」(井上さん)

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BigQuery を活用して顧客動向をより詳細に分析したい

そして、コンデナスト・ジャパンでは、GCP をもう 1 つ、アクセス状況の統計的な分析に利用するプロジェクトも推進中。これまで同社ではアクセス解析を Google アナリティクスを使って行なっていたのですが、より正確な分析を行なうために BigQuery の活用を検討・研究中なのだそうです。

「Google アナリティクスでは、どうしてもセッション単位の分析しかできず、ユーザーの趣味嗜好などがはっきりとはわかりませんでした。我々のメディアは、こだわりを持つ層に向けたものなので、一般的なサイトよりも詳細な分析が必要。そこで、バッチ処理でアクセスログを BigQuery に転送・解析し、より正確なユーザー動向を分析できるようにしたいと考えています。」

そう語るのは、同社データ・アナリストの大坪 弘典さん。プロジェクトはまだ始まったばかりだそうですが、計画の第 1 ステップではどのように読者が定着していくのかを分析して、それを編集にフィードバック、第 2 ステップでは、レコメンデーションを内部だけでなく、広告など外部の誘導にも使っていきたいとしています。

「こうした処理をボタン 1 つで行なえるようになるのが、GCP のすごいところ。前職時代に、オンプレミス環境や他のクラウドプラットフォームで、同じようなことを凄まじい工数をかけてやろうとしているのを見ていたので、感心しました。この導入のしやすさは素晴らしいと思います。」(大坪さん)

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「今後はレコメンデーションをさらに強化していくため、他の API と連携させて、サービスを拡充していきたいと考えています。こうしたことは他のクラウドプラットフォームでもできるのですが、GCP なら、ダッシュボードを見てもわかるように、チェックボックス 1 つで Compute Engine 上のインスタンスと各種 Cloud API との権限設定ができるなど、インテグレーションがスムーズにできるようになっています。我々が使っているのは、GCP という大きなプラットフォームのまだごく一部。今後も、これらをしっかり活用・統合していきたいと考えています。」(仁礼さん)

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