Google Meet をより多くの会議室や共有スペースへ
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 10 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ハイブリッドな勤務環境への移行が進む現在、組織は場所やデバイスの違いによるギャップを埋め、従業員、パートナー、顧客との間のリアルなつながりを促進することを要しています。これは特に会議室や共有スペースでの会議の場合に重要です。オフィス勤務の再開に伴ってビデオ会議がより頻繁に行われるようになってきたからです。このような状況で、Google Cloud は、会議室にいる参加者とリモートの参加者のエクスペリエンスが同様になるように改善していく取り組みを進めており、コンパニオン モード、会議室のデバイスのブレイクアウト ルームへの割り当て、会議室内の参加者のスムーズなフレーミングといった機能を導入してきました。また、Huddly および Logitech 製の AI 搭載カメラでの適応フレーミングも発表されています。これにより、会議室内の参加者を正確にフレームに収めて、会議室で何が起こっているかを参加者全員が完全に把握できるようになりました。
本日、Google Cloud は新たに 2 つのイノベーションを発表いたします。これらの機能により、組織が会議室や共有スペースで Google Meet を使用する際の柔軟性が増し、選択肢が広がるものと期待されます。
Zoom と Meet 間の双方向の相互運用
ハイブリッドの勤務環境で、会議室を顧客、パートナー、別の組織の相手方に接続するうえでは、プラットフォームの相互運用性の課題があり、これが組織の悩みの種になっています。この問題を克服するために、Google Cloud は、パートナー企業と連携して、組織のネットワーク内外のユーザーとユーザーが可能な限り柔軟につながれるようにする取り組みを行っています。昨年、私たちは Cisco Webex デバイスと Google Meet デバイス間の双方向の相互運用を開始しました。また、Pexip for Google Meet のサポートも続けて参ります。これにより、ユーザーはさまざまなサードパーティ ビデオ会議ソリューションから Meet 会議へシームレスに参加できます。
本日は、この取り組みの一環として、Zoom Rooms デバイスと Google Meet デバイスに対し、組み込みの双方向、相互運用のサポートを導入することをお知らせします。このサポートは年内に開始する予定で、追加のライセンス費用は発生しません。これにより、Zoom Rooms を使用して Google Meet の会議に参加することも、Google Meet デバイスを使用して Zoom ミーティングに参加することもできるようになります。その際には、Zoom Rooms または Google Meet デバイスのカレンダーから直接、ボタンを 1 回タップするか会議コードを入力するだけです。この機能のリリースに伴い、すべての ChromeOS ベースの Meet デバイスで Zoom との相互運用がサポートされるようになります。また、今後もサポート対象のプロダクトを追加していく予定です。Google Meet の相互運用は、あらゆるプラットフォームのすべての Zoom Rooms でサポートされます。管理者は、組織に登録されているデバイスの相互運用を有効にしたり、信頼できるデバイスからクロスプラットフォームの通話にリクエストなしで参加することを許可できます。Poly および Logitech の Android ベースのアプライアンス向け Google Meet
Google Meet デバイスは ChromeOS で標準化されていましたが、ビデオ会議プラットフォームに依存しないソリューションとして、オープンソースの Android ベースのデバイスの人気が高まってきていることから、Google Cloud は、Android ベースのアプライアンス向け Meet を提供するビデオ会議パートナーとして、まずは Poly および Logitech と連携することになりました。これによりユーザーは、管理構成に基づいて、Meet あるいは別のサードパーティ会議プラットフォームを実行する Poly または Logitech 製デバイスを購入できるようになります。Poly または Logitech の Android ベースのデバイスをすでに使用しているユーザーは、そのデバイスを活用できます。そのデバイス向けの Meet ライセンスを追加するだけで、Meet に移行できます。
Poly Studio X ファミリーからは、さまざまな規模の Google Meet 会議室向けの、包括的な Android ベースのアプライアンスが提供されます。これには、小会議室向けの Studio X30、中会議室向けの Studio X50、大会議室向けの Studio X70 があります。Studio X ファミリーは、革新的な音声および動画の機能を提供します。これには、Poly DirectorAI インテリジェント カメラ フレーミング、声以外のノイズをフィルタで取り除く Poly NoiseBlockAI、無関係の音から通話を保護する Acoustic Fence が含まれます。Poly は、2023 年の早い時期に、同社初となる Meet 認定の Android ベースのアプライアンスをリリースする予定です。
- Logitech は 2023 年に Google Meet 向けとして、Android ベースのアプライアンス版の Rally Bar および Rally Bar Mini をリリースする予定です。AI 搭載の Rally Bar および Rally Bar Mini は、それぞれ中大規模の会議室と小中規模の会議室向けに設計されており、クリアな音声と映画のような動画を実現できるうえ、設定時間とケーブル接続の複雑さも大幅に軽減できます。また、これらのプロダクトでは、Meet のコンピュート ボックスまたはアプライアンス モードの使用により、導入の柔軟性も向上します。
組織がハイブリッドな勤務形態で目標を達成するには、従業員やさまざまなチームの間で、オフィスの内外を問わず、ギャップを埋めることが必要です。Google およびパートナー企業によるこれらのイノベーションは、ビデオ会議プラットフォーム間の障壁を取り除き、皆様により豊富な選択肢と柔軟性をご提供いたします。