ハイブリッド ワーク時代の組織の成功を支援する Google Workspace のイノベーションのご紹介
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 10 月 1 2 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ほとんどの組織にとって、物理的オフィスはもはや仕事の核となるものではありません。そして、社員が一致協力して成果を追求するアイデアや活力にあふれたハイブリッドな勤務環境を確立しようとしている多くの組織は、レガシーツールではニーズを満たせないことに気づいています。今日、Google Workspace は世界で最も人気のある生産性向上ツールであり、30 億人以上のユーザーから信頼されています。ハイブリッド環境での成功を目指す組織を支援するため、Google は、仕事の安全性を向上させるクラウド ファーストのセキュリティ モデルを強化しながら、リアルなつながり(Google のコミュニケーション プロダクトを通じてチームの一体感を高めるアプローチ)とスマート キャンバス(Google の次世代コラボレーション エクスペリエンス)に多大な投資を行ってきました。本日ここに、これらの分野や Google のパートナー エコシステムに新たに追加された機能を発表いたします。これらの機能は、組織が働き方を変革し、ハイブリッドな勤務環境が持つ可能性を最大限に引き出すのに役立ちます。
リアルなつながりによってチームの一体感を高める
ここ数年間、私たちは別々の場所で働く人々のギャップを埋めるため、Google Meet を見直してきました。この目的のために実現された新たなエクスペリエンスにより、ビデオ会議に対面会議と同等の関わり合いを感じさせるリアルなつながりを感じられるようになります。このビジョンをお客様の元に届けるため、すでに自動露出調整やノイズ リダクションのような新機能を追加しましたが、本日さらに以下の機能を発表します。
スライドのスピーカー スポットライト: スピーカーの動画をコンテンツ内に直接配置することで、ハイブリッド環境におけるストーリーと話し手の間の境界を打破します。提供時期: 限定公開プレビューが年内に開始されます。
- Huddly および Logitech 製の AI 搭載カメラによる適応フレーミング: 会議室にいる全員をはっきりと映し出すことで、すべての人を会議体験に引き込みます。Huddly は、Google Meet Series One デバイスのカメラに発言者追跡機能を組み込み、部屋全体と発言者だけでなく他の人のリアクションも示す革新的な 3 カメラシステムを導入しました。これにより、オンラインで参加しているか会議室にいるかにかかわらず、全員が今起きていることのコンテキストを完全に把握できます。Logitech が最近発表した Sight というデュアルカメラ搭載のテーブルトップ ユニットは、Rally Bar と Rally Bar Mini で Meet と連携してテーブル周辺の発言者を検出し、参加者を正確にフレーミングします。これにより、会議において最も望ましいビューが提供されます。提供時期: Huddly は年内。Logitech は 2023 年中の予定。
- 会議室チェックイン: 参加者の名前を Meet の会議室の横に表示することで、会議室に誰がいるかがわかるようにします。提供時期: 2023 年初め。
Meet の 2 台目の画面としてのコンパニオン モード モバイル: 会議室にいる出席者が、会議室内のオーディオや動画を利用しながら、挙手する、チャットする、またはスマートフォンから質問することによって会議に全面的に参加できます。提供時期: 2023 年初め。
Meet で会議室をブレイクアウト ルームに割り当て: ブレイクアウト ディスカッション中の室内出席者のロジスティクス管理に役立ちます。提供時期: 今週リリース。
Meet の自動動画フレーミング: 参加者は会議に加わる前に動画タイルの中心に表示されます。フレーミングはいつでも手動で調整できます。提供時期: 今月。
Meet の自動的な会議文字起こし: ビデオ会議の内容を文字に起こして、後で参照できるように Google ドキュメントに配置します。提供時期: 英語の文字起こしは今週リリース。フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語の文字起こしは 2023 年中の予定。
Meet 内でスライドを直接コントロール: プレゼンターが参加者とコンテンツを同時に見ることができるため、自信を持ってプレゼンテーションできます。提供時期: 今週リリース。
会議以外に目を向けると、Google Chat には会話やコンテンツ用の専用スペースがあり、チームメンバーがリアルタイムで、または各自の都合の良い時間に共同作業を行うことができます。最近リリースされた検出可能なスペースでは、登録可能な人数は最大 8,000 人に増加されており、つながり、コミュニティ、コラボレーションの新たな場を提供しています。本日発表する機能は以下のとおりです。
Google Chat のカスタム絵文字とインラインのスレッド化された会話: 各自が自分の考えを率直に表現し、特定の会話により深く入り込むことができます。提供時期: インライン スレッド化は今月。カスタム絵文字は年内。
Google Chat のブロードキャスト専用スペース: リーダーは広範囲に向けた情報の周知が簡単になり、組織全体とのつながりを保つことができます。提供時期: 2023 年初め。
世の中がハイブリッドな勤務環境に移行するにつれて、Google Voice の需要が増加しています。このクラウドベースの柔軟な電話システムにより、組織で旧来の電話ソリューションは不要になります。今月、Google Voice の SIP リンクをリリースいたします。これを使用すると、Google 提供の番号に加えて、電気通信業者から提供された電話番号の割り当てや管理を行うことができます。これにより、運用が楽になり、スパム検出やこれらの番号の着信転送などの高度な機能も利用できます。提供時期: 現在 Voice が提供されている地域については今週リリース。LATAM への拡大は年内。
スマート キャンバスでユーザーとアプリとの境界を打破する
クラウドでのコラボレーションを開拓した当初から、Google はチームメンバーが新しい効果的な方法で共創やイノベーションを生み出せるようにすることを目指してきました。Google の次世代コラボレーション エクスペリエンスであるスマート キャンバスは、この目標を次の段階に進めます。シンプルな @ メンションによっておすすめのユーザーやデータを Workspace から取り込むことができます。これで、アプリの切り替えにより集中力がそがれることがなくなります。今年初めに、Google ドキュメントの要約の自動生成、ページレス形式、新しいスマートチップをリリースいたしました。本日は、以下の新機能によってスマート キャンバス エクスペリエンスがより一層充実したことをお知らせします。
Google ドキュメントのカスタム構成要素: @ メニューから簡単にアクセスできる再利用可能な構成要素を独自に作成できます。提供時期: 年内。
Google ドキュメント内の変数: ドキュメント内でクライアント名や連絡先番号などの共通のデータ要素を定義できます。修正が必要なときは、1 か所で値を変更するだけでドキュメント全体が更新されます。提供時期: 2023 年初め。
Google スプレッドシートのスマートチップと新しいタイムライン ビュー: スマート キャンバスを利用できる範囲が拡張され、ユーザー、ファイル、カレンダーの詳細をスプレッドシートに簡単に取り込めるようになります。提供時期: スマートチップは今週リリース。タイムライン ビューは今月中。
スマートチップからのデータの抽出: Workspace 全体で使用するチップから重要な情報をスプレッドシートにすばやく取り込むことができます。提供時期: 年内。
- サードパーティ アプリケーション用のスマートチップ: タブやコンテキストを切り替えることなく、仕事の流れの中で充実したサードパーティ データを表示し、それらを利用できます。新しい AODocs、Asana、Atlassian、Figma、LumApps、Miro、Tableau、ZenDesk 用のスマートチップがまもなくリリースされます。提供時期: 2023 年。
お気に入りのサードパーティ データをスマートチップによってドキュメントに取り込む
Google で仕事をより安全にする
ハイブリッド環境でユーザーやデータを保護することはこれまで以上に困難であるとも言われます。これは、クラウド前の時代に作られたシステムにとっては真実です。そのようなシステムはセキュリティが固定されており、今日直面する脅威に備えてセキュリティを拡張することはしばしば困難を極めます。
Workspace はクラウドで誕生し、常にクラウド専用でした。つまり、お客様は Google がクラウドで数十年間培ってきた脅威からの保護、AI、グローバル スケールに関する専門知識の恩恵を受けることができます。今なお、Google の高度なデータ保護コントロールは進化を続け、今や日常的に使用する多くのアプリにわたってユーザーやデータの安全を維持しています。
Chat のデータ損失防止(DLP): 管理者がカスタム ポリシーを作成することで、機密情報の漏洩を防ぐことができます。チェックはリアルタイムに行われ、是正措置が適用されます。業界で一般に見られるような遅延はありません。DLP とコンテンツ コンプライアンスはすでに Gmail、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドで提供されています。提供時期: 今週リリース。
ドライブの信頼ルール(現在ベータ版): 内部および外部共有をよりきめ細かく制御できるため、管理者はコラボレーション範囲を柔軟に設定できます。提供時期: 年内。
Gmail と Google カレンダーのクライアントサイド暗号化(CSE): Enterprise Plus と Education Plus / Standard をご利用のお客様は、広範なデータ主権やコンプライアンスの要件に対処するため、データへのアクセスを完全に制御できます。クライアントサイド暗号化は現在、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet で提供されています。提供時期: Gmail は年内。カレンダーはプレビュー版が年内。
Workspace の力を拡張
Google は、Workspace を世界中のユーザーのためのオープンで拡張可能な生産性向上プラットフォームにするために何年も投資し続けてきました。Workspace を組織全体で使用されているツール(AppSheet で作成されたノーコード アプリからサードパーティ ソリューションまで)に結び付けると、チームメンバーがすでにコラボレーションしているデジタル空間に集中し続けることができ、Workspace の利用範囲や力が拡張します。本日、この拡張性を強化する以下の機能を発表いたします。
Meet と Chat 用の API: 開発者はプログラムを介して、会議の作成や開始、メッセージの開始といった一般的な機能にサードパーティ アプリから直接アクセスできます。この API を自社のアプリで利用する最初のパートナーは、Asana と LumApps です。提供時期: 2023 年初め。
Meet アドオン SDK: 開発者はこの SDK を使用して、アプリを Meet エクスペリエンスに直接埋め込むことができます。最初のアドオン パートナーの一つは Figma で、チームメンバーは Google Meet 内から直接 Figma デザインや FigJam デジタル ホワイトボードを利用できます。提供時期: 2023 年初め。
- AppSheet と Google Chat のインテグレーション: カスタム AppSheet アプリを Chat 内で直接作成し、これを操作できます。Google のローコードおよびノーコード プラットフォームを使用すれば、コーディング経験のない人でもモバイルアプリやウェブ アプリケーションをすばやく構築できます。提供時期: 2023 年初め。
Next に参加して違いを体験してください
Google Cloud Next ’22 のアーカイブをご覧いただき、Google Workspace の最新のイノベーションの詳細をお確かめください。実際の動作もご覧いただけます。試用する場合は、今まで以上に簡単に Google Workspace を使い始めることができます。
- Google Workspace 担当 GM 兼バイス プレジデント、Aparna Pappu