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ストレージとデータ転送

Cloud Storage のバケット オプションを最適化

2021年3月12日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 2 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

皆様はデータを所有し、Google Cloud はバケットを所有しています。本投稿では、バケットが Cloud Storage で行うあらゆる操作の基礎となる理由と、設定するうえで知っておくべきいくつかのオプションについてご説明します。

バケットを使う理由

Cloud Storage に保存するデータはすべてバケットに格納する必要があります。バケットに入っていないデータは利用できません。バケットは、データの整理やデータアクセスの制御に使用できますが、ディレクトリやフォルダと異なり、入れ子構造にはできません。さらに、バケットの作成と削除には制限があるため、集中的なオブジェクト操作と、比較的少ないバケット操作を優先してストレージ アプリケーションを設計することをおすすめします(詳しくはこちらをご覧ください)。

とはいえ、バケットを作成する際は、初期構成に関する考慮事項(名前、ロケーション、ストレージ クラス)があります。ここではそれぞれの詳細をご説明し、ドキュメントもいくつかご紹介します。では早速始めましょう。

バケットの命名

まず、バケットにはグローバルで一意の名前を付ける必要があります。この名前は変更できません*(*コピーして名前を変更する場合を除きます。この場合の「回避策」についてはこちらのドキュメントをご覧ください)。

自分に関連性があり、便利な名前(何が格納されているのか、なぜここにあるのか、それを使って何をするのかを思い出すのに役立つ名前)を選ぶことを強くおすすめします。使用できる文字の種類や文字数制限など、具体的なガイドラインについてはバケット名の命名に関する詳しいドキュメントをご覧ください。

重要なのは何といってもロケーション

バケットの命名が終わったら、地理的なロケーションを選択する必要があります。一般的なガイダンスでは、必要な冗長性オプションのタイプ、プライマリ ユーザーの場所、さらにキャッシュ保存をオフにしたときに予期されるファーストタイムツーバイトに基づいてロケーションを選択すべきであるとされています。これは、バケットの適切なロケーションを選択することで、データ コンシューマに対するレイテンシ、可用性、帯域幅のコストのバランスを取ることができるからです。豊富なオプションをご用意していますので、ロケーション リストのドキュメントを確認してみてください。

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地理的なロケーションを決めたら、次は 3 つのロケーション タイプから選択する必要があります。リージョン、デュアルリージョン、マルチリージョンが用意されており、お客様とユーザーに最適なロケーションを柔軟に選択できます。一度バケットを作成すると、ロケーションの変更はできませんのでご注意ください。

タイプ:

同一リージョンにグループ化されている分析パイプラインなどのデータ コンシューマに対するレイテンシ、ネットワーク帯域幅を最適化する場合は、リージョンのロケーションを使用します。

リージョンと同等のパフォーマンスに加えて地理的な冗長性による高可用性が必要な場合は、デュアルリージョンを使用します。

大規模な地理的領域に分散しているデータ コンシューマにコンテンツを提供する場合や、地理冗長としての利点が必要な場合には、マルチリージョンを使用します。

利用可能なロケーションや料金などの具体的な情報については、ドキュメントをご覧ください。

ストレージ クラス

最後に、ストレージ クラスを選択する必要があります。クラスは後でも変更可能です。最初に特定のクラスを選択しない場合、デフォルトで Standard になります(必要な場合はデフォルトのストレージ クラスを変更できます。詳細はこちら)。ここではまず、基本事項をおさらいしておきましょう。

Cloud Storage には 4 つの異なるストレージ クラスがあり、いずれも低レイテンシと高耐久性を提供しますが、可用性と最小ストレージ期間、ストレージとアクセスにかかる料金がそれぞれ異なります。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Storage_Classes_ixSKBLU.max-900x900.png

高い頻度で提供され、高可用性が求められるデータには、Standard Storage クラスを使用します。このクラスでは料金は高くなりますが、最高水準の可用性が提供されます。

アクセス頻度が低く、やや低い可用性でも許容できるデータは Nearline Storage クラス、Coldline Storage クラス、Archive Storage クラスを使用して保存できます。どれを選択するかは、特定のニーズや費用に関する考慮事項に応じて変化します。たとえば年に 2 回アクセスするためだけに、常時アクセスが可能なデータ保管料を支払いたくはないはずです。

私なら、月に一度アクセスするものには Nearline、年に一度アクセスするものには Archive、その中間のものには Coldline を使うことを検討します。こちらのドキュメントに、最適な選択に役立つ情報や詳しい料金情報が記載されていますので、ぜひご参照ください。

ポストバケット作成のメリット

バケットの構成が完了したら、次は Cloud Storage でのデータのアップロードとダウンロードについて見ていきます。

ストレージのオプションについてさらに詳しくは、Cloud Storage Bytes の動画をご覧ください。バケット作成に関するチュートリアルを含む詳細情報は、ドキュメントでご確認いただけます。

音声でお聞きになりたい場合は、テックブログの新しいポッドキャストをぜひご視聴ください

-Cloud デベロッパー アドボケイト Jenny Brown

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