環境に優しいルート選択で、よりサステナブルなナビゲーションと、燃費を抑えるための最適化を実現
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 11 月 2 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
環境に優しいルート選択の開発者向けプレビュー版が公開されました。燃費を向上させることで、車両の燃料使用量、エネルギー使用量と CO2 排出量を削減できます。また、ウェブとモバイルの両方に、環境に優しいルート選択を有効にするオプションが追加されます。
環境に優しいルート選択は Routes API の新機能です。環境に優しいルート選択を有効にすると、選択したエンジンの種類とリアルタイムの交通状況や道路状況などの情報を合わせることで、環境に優しいルートを選定できます。Routes API は通常、燃料やエネルギー効率を考慮しない、ルートを返しますが、今回、このデフォルト ルートに加えて、車のエンジンの種類に応じた、燃費やエネルギー効率の最も良いルートを示す環境に優しいルートも表示されるようになりました。
Google Maps Platform による燃料効率の推定方法
Routes API は、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所の知見と欧州環境機関のデータを用いて、燃料効率とエネルギー効率を推定します。この計算では、燃料消費量、エネルギー使用量、CO2 排出量に影響する次のような要因が考慮されます。
エンジンの種類(ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、電気)ごとの、各地域の代表的な自動車の平均燃料消費量またはエネルギー消費量
ルート上での坂の勾配
少し進んでは止まるパターンの交通状況
道路の種類(一般道路や高速道路など)
Routes API は、到着時間への影響を最小限に抑えて、最も燃料消費やエネルギー効率の良いルートを返します。燃料やエネルギーの節約量が少ない場合や、運転時間が大幅に増加する場合は、API はルート間の相対的な燃料やエネルギーの節約量を示すため、ドライバーはどのルートを取るべきかを判断できます。
より効率的なルートは、ドライバーの効率向上、移動時間の短縮、燃料消費の低減を意味します。例えば、配送会社やライドシェアリング会社は、環境に優しいルートを利用して、1 回の移動、複数回の移動、あるいは保有する車両全体の推定燃料消費量と節約量を測定し、業績向上につなげることができます。環境に優しいルート選択は、Google マップ上で利用可能な場所であればどこでも利用でき、その範囲は今後も拡大していく予定です。環境に優しいルート選択と Routes API を始める場合は、こちらのドキュメントをご覧ください。
Google Maps Platform について詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。
- プロダクト マネージャー、Mohit Moondra