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Batch on GKE の概要 - クラウドで Kubernetes を使用して HPC をモダナイズ

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※この投稿は米国時間 2019 年 11 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud で特に重視している目標が、クラウド コンピューティングの簡素化です。これによりお客様はインフラストラクチャの管理ではなく、お客様自身、ご自身の業務、そしてユーザーにとって大切な問題への対処に専念していただけます。

このたび、Batch on Google Kubernetes Engine(GKE)のプレビューを開始することになりましたので、お知らせいたします。これは、バッチ ワークロードを最適化された状態で大規模に実行するためのクラウド ネイティブ ソリューションです。Batch on GKE は、従来のバッチジョブ スケジューラの機能と使いやすさをクラウド ファーストの世界で実現します。アプリケーションのニーズを満たすためのリソースを動的に割り当てることにより、固定サイズのコンピューティング クラスタによる制限からアプリケーションを解放します。

Google Cloud は Kubernetes が生まれた場所です。元々ここで開発され、オープンソースとして 2014 年にリリースされました。GKE は、コンテナ化されたアプリケーションをデプロイするためのマネージド型環境で、本番稼働に対応しています。GKE を使用することでチームは Kubernetes クラスタの管理作業から解放され、本来の仕事に専念できます。以前から、メディア レンダリング、ゲノミクス シーケンシング、シリコン デザインの検証、財務ポートフォリオのリスク分析などのバッチ ワークロードで GKE の機能を活用したいとのご要望がお客様から寄せられていました。Google ではその声にお応えし、GKE の優れた機能をこうした実際のバッチ ワークロードでご利用いだたけるよう Batch on GKE を開発しました。

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Batch on GKE のプレビュー リリースには、次の機能が搭載されています。

  • 自動スケーリングジャストインタイム プロビジョニング。お支払いただくのは必要とされる分だけです。

  •  仮想マシンのサイズ適正化。現在取り組んでいるジョブに合わせて CPU とメモリを調整できます。

  • ジョブのスマート パッケージ化と仮想マシンのスマート再利用。ジョブがキューで待機する際の無駄な時間を短縮できます。

  • リソース予算。チームごとに支出額上限を割り当てることができます。

  • GPU(グラフィック プロセッシング ユニット)のサポート。

  • ジョブ送信ツール。ハイ パフォーマンス コンピューティング実務担当者にとってはおなじみのツールです。

Batch on GKE が持つ、操作が簡単かつ従来のバッチ スケジューラに慣れ親しんだ方にもすぐになじむインターフェースにより、バッチ コンピューティングのさまざまなユースケースでビジネスの成果を上げていだたくことができます。以下の図は、Batch on GKE とその他の Google Cloud サービスを利用して、ゲノミクス データの処理と分析を行うシステムを構築する仕組みを示しています。

Batch on GKE をインストールして使用を開始するには、プロダクト ドキュメントBatch on GKE のページをご覧ください。Batch on GKE をお試しいただいた際には、ぜひフィードバックや機能のリクエストをメール(英語)でお送りください。

既存の環境を変えない機能拡張をパートナーとお手伝い

Batch on GKE は、バッチ ワークロードをモダナイズするための優れたソリューションです。Google は、既存のシステムをそのまま Google Cloud に移行する手順や、Google Cloud に接続してオンプレミスの設定を強化する手順のサポートにも取り組んでいます。Google は、SchedMDAltairUniva とパートナーシップを結んでいます。これらの企業が開発した、市場をリードするスケジューラと Google のプラットフォームを統合し、お客様が現在の環境を変えずに機能を拡張できるようお手伝いいたします。  

エンジニアリング シミュレーションを簡単に

Google は Rescale とも緊密に連携し、同社のフルサービス HPC プラットフォームを通して Google Cloud 上でエンジニアリング シミュレーションを実行できるようにすることで、オンデマンドの GCP クラスタおよび実質的に無制限のコアを活用していただけるようにしています。この統合により、ANSYS Fluent、LS-DYNA、Star-CCM+ など多彩なアプリケーションの中からお好きなものを選んでシミュレーションの実行と管理を行っていただくことができます。Rescale が Google Cloud でサポートしているソフトウェアの一覧は、こちらをクリックするとご覧いただけます。

SuperComputing 2019 にご参加の場合は、Google Cloud のブース(#1363)にぜひお立ち寄りください。SuperComputing 2019 での Google のイベント内容について詳しくは、こちらをご覧ください。また、Google Cloud の柔軟性の高いインフラストラクチャが HPC ワークロードを高速化する仕組みの詳細もご覧ください。 


このブログ記事に協力いただいたプロダクト マーケティングの Senanu Aggor、パートナー マネージャーの Annie Ma-Weaver の両名に感謝します。

 -by Asaph Zemach, Engineering Manager and Shan Kulandaivel, Product Manager, Compute Engine