Google Cloud Platform

2021 年 Google Cloud は 企業とともに DX を次のステージへ

tokyo

新年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2020 年は人類が初めて経験する挑戦の 1 年でした。今回のパンデミックの特徴は、なによりも人の移動を遮断したことです。人の移動が止まることで、これほどまでに世界が止まるという経験ははじめてのことでした。特に日本のような人が集まって仕事をする働き方が尊重されてきた国では、業務の停滞やサプライチェーンの機能不全が顕在化し、流通、製造業、金融をはじめ、幅広い業界が急激な変革を迫られました。

その中でも最も顕著だった変化はデジタルへの移行です。一般の方においては仕事の会議や子どもたちの授業がオンラインでのビデオ会議になったり、実店舗よりもオンラインでの購入が増えるといった変化を多くの人が経験されたことでしょう。企業においては、店舗での営業から E コマースへの対応を迫られたり、医療の分野でもオンライン診療の動きが活性化したり、デジタル庁の創設に見られるように行政においてもデジタル化が進みつつあります。

このようにビジネスの営みが物理的な世界だけで完結するのではなく、オンライン上でも利用者や顧客と繋がるための「デジタルフロントドア」という仕組みが求められるようになりました。そして、このニーズはニューノーマルの時代において加速する一方です。これをデジタル トランスフォーメーション ( DX ) の文脈で読み解くならば、「デジタルフロントドア」のニーズの顕在化はまだ第一段階に過ぎません。第二段階では、デジタルフロントドアによって集まった顧客データをより良い顧客体験の提供につなげるかという点に議論が移っていきます。そして第三段階では、人による物理的なプロセスを削減して効率化を目指すことに移行していきます。パンデミックによって、この DX のプロセスは高速で進んでおり、問題解決のためのテクノロジーの使い方にも長期的な変化がもたらされています。

例えば、AI・機械学習は限られたリソースで複雑なビジネス課題を解く上で、的確に膨大なデータを処理できる有効なツールであり、Google Cloud の AI ソリューションも幅広い業界業種のお客様の課題解決に活用されています。株式会社三菱 UFJ 銀行では、Google Cloud のチャットボット向け AI ソリューション「 Dialogflow 」を導入し、2020 年 1 月時点で「三菱 UFJ ダイレクト」に寄せられる約 2 万 7,000 件/月のお問い合わせにチャットボットが対応し、現場の負担軽減や業務効率化が進められています。

一方で、今も多く現役で稼働している基幹系の従来システムのモダナイゼーションは、依然として各企業の悩みの種であると感じています。基幹システムの疎結合化によりデータ活用出来る形で多角的にデータを取り出し、あらゆるセンサーや POS などの生データ、SNS やマーケティングデータなどを収集し、組み合わせてリアルタイム性高くインサイトを抽出することが求められています。そのために必要となるのは、従来システムのクラウド移行(リフト&シフト)に加え、クラウド上に加工可能なデータレイクの新たな構築です。株式会社セブン−イレブン・ジャパンは、全国 2 万店舗以上の POS データ(販売時点情報)をリアルタイムで収集・分析するためのデータ活用基盤「セブンセントラル」の構築に Google Cloud  を採用しデジタル トランスフォーメーション(DX)を推進しています。

また、2020 年は多くの企業でコミュニケーション ツールが導入され「これでデジタル化は整った」という声が聞かれました。しかしツールの導入は終わりではなく、始まりでしかありません。同じ場所に集まれない今、職場における「場所」という概念は「時間」に置き換わりつつあり、時間の有効活用が鍵を握ると考えています。そのような中、 Google Workspace は、リアルタイムのコラボレーションを可能にするツールとして、業界を問わず多くの企業の方に導入いただきました。また、在宅勤務の普及に伴い Google が開発し 10 年以上の歳月をかけて築き上げてきたゼロトラストのアプローチに非常に高いご関心をいただいています。Google Cloud では、今年、ゼロトラスト環境の構築を支援する製品として BeyondCorp リモートアクセスの提供を開始しました。 

新型コロナの流行は間違いなく世界を変えました。日本社会がニューノーマルに慣れ、以前の体制に戻りかけた時期もありましたが、感染拡大の動向に左右される状況はまだ少し続きそうです。もちろん、一日も早くパンデミックが収まることを祈ってやみませんが、その一方で、一般のお客様と企業の関わり方、働き方、持続的な成長のあり方をパンデミックは根本的に変化させました。急速に変化する世界において、企業が 2021 年にどのような決断を下すかは、その企業の 2025年、2030年の姿を左右します。

多数の欧米企業の DX 実現を支援した Google Cloud の実績と知見を活用し、日本企業のニーズに合わせたソリューションを、各業界の SI 開発パートナー様やコンサルティング会社様とのパートナーシップを通じ提供していきます。

本年も引き続き、ご指導ご鞭撻を賜ります様、心からお願い申し上げます。


グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

日本代表 平手 智行