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データベース

新しい確約利用割引で Cloud Spanner のコストを最大限に削減

2022年3月29日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Cloud Spanner は、ほぼ無制限のスケーリング、強整合性、業界をリードする最大 99.999% の可用性を備えたフルマネージドのリレーショナル データベースです。金融サービス、ゲーム、小売、ヘルスケアなど、さまざまな業界のあらゆる規模のアプリケーションを支えています。Spanner により、データのレプリカがデフォルトで複数作成され、ユーザーは必要な分の料金のみ支払うことで運用コストを削減できるため、優れた価値とコスト パフォーマンスを享受できます。多くのお客様が Spanner でミッション クリティカルなアプリケーションを構築し、さらに多くのアプリケーションを変革するために Spanner の使用拡大を確約しています。そこでこのたび、Spanner の利用を確約されるお客様のコストをさらに削減する、確約利用割引(CUD)のサービス開始を発表します。確約利用割引を購入することで、Spanner のコンピューティング容量が最大 40% 割引になります。

Spanner の確約利用割引は、Spanner のコンピューティング容量(ノードまたは処理ユニットで計算)を 1 年間または 3 年間継続利用するコミットメントと引き換えに、大幅な割引料金でご利用いただけるものです。1 年間の確約で 20% 割引、3 年間の確約で 40% 割引となります。Spanner の確約利用割引が利用可能になり、全リージョンのすべての Spanner インスタンス構成に適用できるようになりました。

より高い柔軟性で使用率を向上

Spanner の確約利用割引は、割引の適用方法を非常に柔軟に選択できます。請求先アカウントから 1 時間単位で Spanner に一定額を費やすことを確約すると、その請求先アカウントに関連付けられているさまざまなインスタンス構成、リージョン、プロジェクトのインスタンスで割引を受けることができます。リージョン インスタンスとマルチリージョン インスタンスの両方に同じ費用コミットメントを使用できます。この柔軟性により、手動で操作することなく、リージョンやプロジェクト全体でコミットメントを最大限に使用できるため、時間とコストを節約できます。ビジネス上の理由から、将来的にアプリケーションをシングル リージョンからマルチリージョンに移行する必要がある場合でも、割引を受けながら同じコミットメントのまま移行できます。

PostgreSQL Interfaceきめ細やかなインスタンスのサイズ設定などの新サービスと合わせ、確約利用割引により Spanner へのアクセスが民主化され、より多くのワークロードを簡単に実行できるようになります。

確約利用割引の購入方法

Cloud Spanner の確約利用割引を購入するには、下に示すように、Google Cloud Console のお支払いページ [コミットメント] タブを選択して上部の [購入] を選択します。詳細については、Google Cloud のドキュメントの費用ベースのコミットメントの購入セクションをご覧ください。


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[購入] をクリックしたら、請求先アカウント、コミットメント期間、1 時間あたりのコミットメント金額を、同等のオンデマンド費用に換算して入力します。この金額は、確約利用割引なしで発生したオンデマンド費用に相当します。

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Spanner の確約利用割引を購入すると、すべてのリージョン、インスタンス構成、プロジェクトのコンピューティング容量(ノードまたは処理ユニットで計算)の合計費用に対して自動的に適用されます。すべてのリージョンで割引を自動的に適用できるこの柔軟性により、お客様はリージョンごとに別のコミットメントを申し込む必要がなくなり、大幅なコスト削減が可能になります。

Spanner の確約利用割引は、ストレージ、バックアップ、ネットワークの料金には適用されません。Spanner の確約利用割引を購入すると、確約期間全体で同じコミットメント料金の支払いが生じます。料金が変更された場合でも、該当する使用量には同じ割引率が適用されます。コミットメント料金は月単位で請求されます。

確約利用割引を使用する最適なタイミング

Spanner の確約利用割引は、Spanner のコンピューティング容量に対する支出に、1 年または 3 年の期間を確約できると予測可能な場合に適しています。具体的な例で考えてみましょう。

異なるリージョンに 2 つの Spanner インスタンスがあり、合計 125 個のノードをプロビジョニングしているとします。また、このコンピューティング容量に対して、1 時間あたり平均 $100 を常に支払っているとしましょう。さらに、この使用率は来年も低下しないと確信が持てる状態であるとします。

このように使用率が安定している場合は、Spanner の確約利用割引を購入する絶好の機会です。このような状況では、1 時間あたり $100 分の使用を 1 年間確約することで、そのコミットメントに対して 20% の割引が受けられます。では、1 時間ごとに費用を変えると、支払いにどのように適用されるか、3 つのシナリオで見てみましょう。

最初の 1 時間は、Spanner のノードに $100 費やしました。コミットメントとちょうど同じ分量のため、余剰はありません。コミットメントの 20% の割引が適用され、請求額は $80 となり、$20 のコスト削減になります。

次の 1 時間で、Spanner のノードをスケールアップし、$110 を費やしたとします。確約している $100 に対しては、引き続き 20% の割引が適用されます。残りの $10 は、オンデマンド料金で請求されます。  この時間の請求額は、$80 にコミットメント対象範囲を超過した使用量の $10 を加えた $90 になります。2 時間目の割引前の料金 $110 に対して、$20 の割引となり、割引額は先ほどの時間と同じになります。

3 時間目には Spanner のノードをスケールダウンして、$85 しか消費しませんでした。この時間の請求額は $100 のコミットメントに 20% の割引を適用した $80 になります。

ご覧の通り、そのうち 1 時間は $100/時間というコミットメントを下回っていたにもかかわらず、このコミットメントによって 3 時間で $45 のコスト削減が実現しました。1 か月は通常約 730 時間であることを考慮すると、確約利用割引を適切に選択することで、月々の大幅なコスト削減につなげることができるのです。その方法を確認しましょう。

たとえば、1 時間あたり $100 のオンデマンド費用を検討することにします。

オンデマンド料金に基づく 1 か月の支出 = 1 時間あたり $100 × 730 時間 = $73,000

1 年間のコミットメントの場合の 1 か月の支出 =  (1 時間あたり $100 × (1-20%)) × 730 時間  = $58,400(1 か月あたり)

月間の削減コスト合計 = $73,000 - $58,400 = $14,600

1 年間の削減コスト合計 = $14,600(1 か月分)× 12 か月 =  $175,200

3 年間のコミットメントで、さらにコストを削減できます。

3 年間のコミットメントの場合の 1 か月の支出 =  (1 時間あたり $100 × (1-40%)) × 730 時間  = $43,800(1 か月あたり)

月間の削減コスト合計 = $73,000 - $43,800 = $29,200

3 年間の削減コスト合計 = $29,200(1 か月分) × 36 か月 =  $1,051,200

これらの例は、確約利用割引がどれほど Spanner の使用のコスト削減に役立つかを示しています。確約利用割引を使用して Spanner の使用範囲を拡大し、Spanner の整合性、可用性、スケーラビリティを確保することで、より多くのアプリケーションを強化していただけます。

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- Google Cloud プロダクト マネージャー Shambhu Hegde
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