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データベース

Sanitas、真の DevOps 運用モデルでデータベースのモダナイゼーションを実現

2023年10月20日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 10 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Sanitas はスイスを拠点とし、規制の厳しい業界に属する医療保険会社です。顧客数は 80 万人を超え、スタートアップとは呼べませんが、顧客中心のサービスを提供するという同社のミッションの中核には革新の精神が宿っています。

2020 年、Sanitas は顧客向けのテクノロジー インフラストラクチャをクラウドに移行するという、過去最大級の規模のプロジェクトに着手しました。長年オンプレミス サーバーを使用してきた同社は、クラウドの原則に基づいて開発者のイノベーションを迅速化できるようにしたいと考えていました。

クラウドへの移行で鍵となっていたことの一つは、開発者のエクスペリエンスを改善することでその効率を高めることでした。開発者がオンプレミス インフラストラクチャの日々の運用や管理業務ではなく、アプリケーションとデータベースの開発に集中できるようにすることを目標としていました。

クラウド ファーストの原則を活用するということは、フルマネージドのデータベース サービス、コンテナ プラットフォーム、サーバーレス コンポーネントを使用することを意味します。Google Cloud が MySQL、PostgreSQL、SQL Server 用のフルマネージド データベース サービスとして提供している Cloud SQL を使用すれば、バックアップやストレージ容量のプロビジョニングといった運用タスクが自動化され、高可用性を実現しながらメンテナンスのダウンタイムをほぼゼロに抑えられます。フルマネージドのクラウド サービスを活用することで、Sanita の運用チームとデータチームは、ワークロードの調整とアプリケーション開発チームのサポートにより多くの時間を費やすことができ、アプリケーションに必要な信頼性、スケーラビリティ、セキュリティを提供できるようになりました。

今日では、Cloud SQL によって Sanitas の開発者の効率は大幅に高まりました。Cloud SQL を同社の Google Kubernetes Engine(GKE)ベースのワークロードと組み合わせることで、費用を削減しつつ顧客により良いオンライン エクスペリエンスを提供することが可能になっています。たとえば、マイクロサービス ドメインのスコープによってデータを分散化することで、ピーク負荷時の信頼性が向上し、インシデント発生時の影響範囲を限定的にすることができるようになりました。

Google Cloud への移行に関する Sanitas の取り組みの詳細については、最近公開されたケーススタディをご覧ください。

最先端のデータベース戦略

Sanitas は、商用データベース ベンダーからオープンソースのリレーショナル データベース システム(RDBMS)である PostgreSQL に移行するという戦略的決定を行いました。ビジネス アプリケーションを PostgreSQL で標準化することで、費用対効果が向上し、特定ベンダーへの依存度を下げ、オープンソースのデベロッパー エコシステムから利益を相互に得ることができます。オープンソース データベース、具体的には PostgreSQL は、その豊富な機能、エコシステムの拡張機能、そして活発なコミュニティにより、リレーショナル データベースの業界標準として台頭してきています。

データベースは孤立した状態では機能しないため、異種データベースの移行は、システム アーキテクチャ全体のコンテキストに合わせて検討する必要があります。変革プロセスの初期段階で、Sanitas はまず以前のレガシー データベースである Oracle から 2 つのアプリケーションを Cloud SQL for PostgreSQL に移行することに着手しました。最初のウェーブの対象に含まれていたのは、顧客管理(CRM)システムと Sanitas 社内で開発したカスタマー サービス ポータルでした。これら 2 つのアプリケーションのデータベースは、移行元と移行先のテクノロジーは同じでも、その移行プロセスは大きく異なっていました。

カスタマー サービス ポータルは、オンプレミスのコンテナ プラットフォームから GKE に移行されました。コンテナ オーケストレーション プラットフォームの切り替えは非常に簡単でしたが、アプリケーションを Oracle から Cloud SQL for PostgreSQL に移行するには、データベース アクセス レイヤにいくらかの変更が必要でした。

商用オフザシェルフ(COTS)アプリケーションの基盤となるデータベースを移行する際は、アプリケーション ベンダーと緊密に連携してスムーズに移行する必要があります。

最大の課題は、新旧システム間の互換性を確保することでした。変更によってアプリケーションの機能に影響が生じないようにするため、Sanitas は CRM プロバイダと密な連携を図りました。さらに、新しいシステムが古いシステムと同レベルのトラフィックを処理できるようにする必要もありました。

Sanitas は次の手法により、データの整合性を確保しつつ許容されるダウンタイム枠内で移行を実施できるようにしました。

  • 移行元データベース内のビューを使用してデータを効率的に前処理および分離し、移行をスピードアップする
  • 静的データを特定して事前移行し、移行プロセス中のダウンタイムを最小限に抑える
  • 増分移行アプローチを採用してプロセスを管理可能なセグメントに分割し、ロールバックを行う場合にも大規模な再移行をできるだけ不要にする

概して、移行は成功を収めました。Sanitas は大きな問題なく Cloud SQL for PostgreSQL にアプリケーションを移行し、フルマネージドのオープンソース データベースのメリットを享受できるようになりました。そのメリットには、前述したマイクロ サービス パターンごとのデータ分離、より柔軟なセルフサービス型プロビジョニング モデル、Cloud SQL システムと Query Insights で提供される既成の診断機能の利用などがあります。

「Cloud SQL への移行により、マイクロサービスの分離機能が強化されただけでなく、真の DevOps 運用モデルの導入を推進することができました。」

- Sanitas、DevOps 担当テクニカル リード Marcel Amsler 氏

今後の方向性: PostgreSQL の拡張と AlloyDB の追加

Sanita の取り組みの次のステップは、追加のワークロードを Cloud SQL に移行することと、新しい AlloyDB for PostgreSQL(優れたパフォーマンス、スケール、可用性を実現するように設計された Google Cloud の PostgreSQL 互換データベース)を導入することです。

AlloyDB は現在のアーキテクチャを補完しながら、より高いトランザクション スループットと最適化されたスケールアウト アーキテクチャを提供するので、その点も好都合です。

Sanitas はすでに多数の重要なワークロードの移行を完了しており、残りのワークロードも大きな中断なく Cloud SQL と AlloyDB に移行できると確信しています。

ビジネス ニーズを支え、組織の継続的な成功を確保する Google Cloud のマネージド データベース サービスに、Sanitas は信頼を寄せています。

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-データ マネジメント スペシャリスト Matthias Kupczak

-Google Cloud コンサルティング Florian Graf

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