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データベース

信頼性、グローバル スケール、オープン スタンダードで業界をリードする Google Cloud データベース

2022年3月22日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

現在のデジタル環境において消費者が期待しているのは、ほぼ瞬時のスピードと、使いやすいアプリとしてパッケージ化されたパーソナライズされたサービスです。消費者にとっては、テクノロジーのエクスペリエンスの可能性は無限大です。しかし、消費者の期待に応えること(理想的には、期待を超えること)は、多くの企業にとって容易ではない課題です。オンプレミスにある従来のデータベースで最新のアプリを運用している場合は特にそうです。

最近の調査では、IT リーダーの約 70% が、技術的負債はイノベーションに対する大きな脅威であると考え、その対応に平均で予算の約 3 分の 1 を充てていることがわかっています。企業やその開発部門は、イノベーションによる他社との差別化よりも、レイテンシ、スループット、可用性、スケーリングの課題に取り組まざるを得ない状況です。

その結果、今は膨大なデータが生成、収集される時代であるにもかかわらず、多くの企業はそれを意思決定やイノベーションに生かしきれていません。Fortune 1000 企業を対象とした 2021 年の調査によると、その前年に組織がデータドリブンだったと回答したのはわずか 24% で、ビジネス上の成果に大きな変化があったと報告した回答者は 30% をわずかに下回りました。

組織がこうした状況にある場合、次の大きなアイデアを実現するためにデータベースを活用できるようにするには、どうすればよいでしょうか。

変革の基盤となるのはクラウド データベースの性能

新しいカスタマー エクスペリエンスを構築する際、どのオペレーショナル データベースを選択するかで、そのカスタマー エクスペリエンスの満足度がある程度決まります。そのため、正しい選択をすることが重要なポイントとなります。IDC の調査では、デジタル イノベーションに成功した企業は、2026 年にはデジタルのプロダクト、サービス、エクスペリエンスからの収益が 25% を超えると予想されています。

こうしたことから、時代に合ったデータベース戦略にすぐに着手することが重要となります。ほとんどの企業にとってこれは、クラウドで移行、モダナイズ、変革できるかどうかにかかっています。Gartner は、全データベースの 75% が 2022 年までにクラウド プラットフォームにデプロイまたは移行されると予測しています。

最近発表された Google Cloud でデータベースを強みにするためのガイドでは、Google Cloud のデータベース サービスについて紹介しています。業界をリードする信頼性、グローバル スケール、オープン スタンダードの面で豊富な選択肢を備えたクラウド データベースにより、最新のエクスペリエンスを提供できるようになります。

オペレーショナル データベースは、重要なアプリケーションを動かし、その延長でビジネスをも動かすものです。適切なオペレーショナル データベースを選べば、安全かつ最新のアプリケーションを実行する複雑さを抽象化して、デベロッパーが価値の高いタスクに専念できます。

以上のことを考慮したうえで、クラウドベースのオペレーショナル データベースを選ぶ際の重要ポイントを以下にご紹介します。

  • イノベーションは「常にオン」で継続する。最近のビジネスモデルは「常にオン」であり、常時利用できる必要があります。さらに、最新のアプリケーションは、あらゆるニーズに最短のダウンタイムで対応できるよう、スケールアップやスケールダウンがスムーズにできる必要があります。Google Cloud のデータベースには、世界中の顧客にサービスを提供するために必要なサービスが揃っています。  

  • データのライフサイクルはデータベースよりも長い。データはオペレーショナル データベース内で生まれますが、それはまだ最初の一歩です。連続的、持続的な環境で高度な AI や ML のサービスを使い、オペレーショナル データと分析データのギャップを簡単に埋められるクラウド プロバイダを探すようにします。

  • 再構築は現実的な選択肢ではない。クラウドへの移行は、最初からやり直すことではありません。また、最近の消費者は再構築を待ってくれません。以前の商用データベースからアプリケーションを移行するのが簡単であると同時に、最新のオープンソース ツールや開発言語に対応しているクラウド プラットフォームが必要です。

  • デベロッパーの貴重な時間を無駄にしない。一般に、デベロッパーがメンテナンス、パフォーマンス調整、スケーリングにかけている時間は長すぎます。プロビジョニング、ストレージ容量の管理、そしてその他の時間のかかるタスクが自動化されるクラウド ソリューションを探すことで、デベロッパーがシステム構築にかけられる時間を増やせます。

多くの最新アプリが Google Cloud データベースを活用

Google Cloud データベースの機能は、スピード、スケーリング、セキュリティ、信頼性の面でも充実しています。数回のクリックと最小限のオーバーヘッドで、あらゆる規模の組織がどこからでも顧客に最適なエクスペリエンスを提供できます。Gartner によると、GCP のオペレーショナル データベースは必須基準の 100% を満たし、総合スコアは別の大手クラウド プロバイダを上回っています。

たとえば、インドの大手ソーシャル メディア プラットフォーム Sharechat は、トランザクションのワークロードを NoSQL データベースから Google Cloud に移行したところ、テラバイト単位のデータを効率的に処理できるようになり、コストを 30% 削減できました。会社のトラフィックが数日間で 500% 増加したときは、コードを 1 行も変更することなく、水平スケーリングが可能でした。増えた分の負荷を処理するストレスがチームにかかることはありませんでした。

オペレーショナル データで効果を創出するうえで Google Cloud が適切なパートナーである理由を以下に 4 つ示します。 

1. 独自のデータベース システムを開発した Google の経験を利用できます。

Google Cloud を使用すると、Google が数十年にわたるデータベース システム開発から得た経験や知識に基づいて実現した最高レベルの可用性、信頼性、グローバル スケール、セキュリティを、お客様の開発やイノベーションに生かすことができます。YouTube、検索、マップ、Gmail など、Google の人気サービスと同じスケーラビリティとデータ耐久性をお客様のアプリケーションでも活用していただけます。

コアサービスである Cloud SpannerBigQueryFirestoreCloud SQLCloud Storage などは、耐久性に優れた分散ファイル システム(Colossus)、大規模クラスタ管理システム(Borg)、高パフォーマンスのネットワーク インフラストラクチャ(Jupiter)などの共通インフラストラクチャを利用して、高い可用性と信頼性を実現しています。たとえば、SLA は SpannerBigtableFirestore にわたり 99.999% です。また、1 秒あたりのトランザクション数は Spanner ではピーク時に 10 億以上、Bigtable ではピーク時に 50 億以上に達しています。

2. 思いどおりに作業できる自由度を維持できます。

Google Cloud サービスでは、あらゆるアプリやユースケースに対応する豊富な選択肢と、拡大を続けるデータベース エコシステムを利用できます。一般的なオープンソースと、MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Redis などの商用エンジンが用意されているため、習得に時間がかかりません。また、MongoDB、Neo4j、Cassandra など、Google Cloud で動作する一般的なサードパーティ製データベース API やサービスのエコシステムも拡大中で、選択肢の幅は市場で最大規模です。モダナイズへの最適な方法を選びながら、既存の投資を最大限に活用できます。

3. スピードを上げて、より革新的なアプリケーションを作成できます。

Google Cloud データベースの独自のインフラストラクチャ エクスペリエンスにより、デベロッパーはアイデアをより短期間で製品化できます。デベロッパーが反復処理やデプロイの効率を向上できる高度な機能も用意されています。たとえば、直感的な UI、強力なクライアント サイドとサーバーサイドのライブラリ、マネージド サービスに含まれるプロビジョニングと管理の自動化などがあります。

Firestore や Firebase などの優れたサービスは、アプリケーション全体を短期間で開発できるため、デベロッパーに好まれています。Firestore には、アクティブ デベロッパーが月に 25 万人を超える大規模なコミュニティがあります。また、Firestore アプリで Firebase Auth を使用するアクティブ エンドユーザーは月に 7 億 5,000 万人を超えています。Cloud SQL InsightsKey Visualizer など、業界をリードするデータベース オブザーバビリティ機能により、デベロッパーは追加料金なしでデータベース パフォーマンスの問題に対処できます。

4. データ ライフサイクル全体を通して、最新の優れたテクノロジーを利用できます。

Google Cloud データベースは、業界をリードする Google Cloud サービスの大規模エコシステムと統合できます。BigQuery、Google Kubernetes EngineDataflowDatastreamPub/SubCloud Functions との連携により、業務上のサイロ解消、データ パイプラインの構築、リアルタイム インサイトの生成、より的確な意思決定が可能です。開発の全段階で、データ ライフサイクルを統合し、Google Cloud を最大限に活用できます。サーバーレスの Database Migration Service(DMS)は、Cloud SQL への移行をより簡単、迅速にし、予測可能性と信頼性を高めます。Database Migration Service を使用する移行の 85% 超が 1 時間以内に開始します。

BigQuery 連携を使用して、Cloud SQL と Cloud Spanner にあるデータを移動、コピーせずにクエリし、オペレーショナル データと分析データのギャップを埋めることができます。BigQuery ユーザーは Cloud SQL 内のデータを月平均で 125 ペタバイト超、クエリしています。

将来に向けて、移行、モダナイズ、変革する準備はできていますか?最新のエクスペリエンスに活用できる Google Cloud データベース サービスについて詳しくは、Google Cloud でデータベースを強みにするためのガイドをご覧ください。

- Google Cloud エンジニアリング、データベース担当ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデント Andi Gutmans
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