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データベース

Statsig、Memorystore for Redis Cluster を使用して最大 750 万 QPS の処理に対応

2024年4月4日
Google Cloud Japan Team

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※この投稿は米国時間 2024 年 3 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 2021 年に設立された Statsig は、企業が自信を持ってソフトウェアやアプリケーションの機能をリリース、テスト、管理できるよう支援しています。ボトルネックや接続に関する問題に直面していた同社は、パフォーマンス、信頼性、スケーラビリティに優れたフルマネージドの Redis サービスが必要であることに気付きました。その条件をすべて満たしたのが、Memorystore for Redis Cluster です。リアルタイム分析機能と堅牢なストレージ(99.99% SLA)を低費用で実現する Memorystore は、より高い秒間クエリ数(QPS)の能力を発揮します。これにより、Statsig は中核の使命である「効果を最大化する完全なオブザーバビリティ プラットフォームのプロダクトを構築する」ことに再び注力できるようになりました。


Statsig は、テストに意欲的に取り組んでいます。企業がプロダクト機能のテスト、イテレーション、デプロイを容易に行い、その過程においてパフォーマンスやユーザーの行動に関する重要な分析情報を得られるようにしたいと考えています。

Statsig は、フィーチャー トグル、テストおよび製品分析のプラットフォームであり、ユーザーがデータドリブンの意思決定を行い、ソフトウェアやアプリケーションのユーザー エクスペリエンスを向上させるのに役立ちます。Statsig のプラットフォームで重要な機能は、すべてのデータをリアルタイムで更新し管理できることです。当社のチームには、オープンソースの Redis キャッシュを使用する 8 人のエンジニアがいましたが、チームの成長に伴い、拡張とクエリ要求に対応できる運用データベースを探していました。

新しいデータベースのテスト

以前は、データストアの一部として、別のクラウド プロバイダが提供するキャッシュ ソリューションを使用していました。しかし、スループットのボトルネック、接続に関する問題、レイテンシの低下、費用増加などにより、期待したほどのメリットが得られませんでした。負荷の増大と需要の増加という重圧のもとで、以前のシステムがどのように持続可能性を維持できるかを見極めることが困難になってしまったのです。

そこで私たちは、これまでのプラットフォームの足跡をたどり、テストすることにしました。強力な効率性、クラスタリング機能、そして低費用で優れた機能を備えたソリューションを探しました。Memorystore for Redis Cluster を選んだのは、費用や予測可能性を犠牲にすることなく、ビジネス目標を達成できるためです。

また、当社のアプリケーションの大部分はステートレスで、キャッシュの変更に簡単に対応できるため、Memorystore for Redis Cluster への移行はビジネス戦略に沿った運用を実現するための適切な機会となりました。

リアルタイムのデータ マネジメントの向上

Statsig にとって、Memorystore for Redis Cluster は貴重なアセットとなり、当社の運用に堅牢なスケーラビリティと汎用性をもたらしています。地域ごとのフィーチャー トグル、イベントと指標のストレージ、リアルタイム分析、リードスルー キャッシュなどの機能を効果的に活用しています。また、ストリーミング パイプラインでのリアルタイムのヘルスチェックやイベントのサンプリング / 重複除去など、Statsig コンソールの主要機能にも Memorystore を使用しています。

Memorystore for Redis Cluster 高可用性99.99% SLA)のおかげで、当社のサービスに不可欠な一貫したパフォーマンスと信頼性が確保されます。シームレスにスケールイン / スケールアウトする柔軟性により、必要に応じてクラスタサイズを動的に適応させることができます。

結果として、紛れもなく主要な分野で目に見える改善が確認されています。

  • データベース パフォーマンスの向上 - Memorystore for Redis Cluster を使用することで、キャッシュ レイヤとそのサポートにより、多くのユースケースに対応できるだけでなく、秒間クエリ数(QPS)も高まると確信しています。現在では、平均 150 QPS、ピーク時には最大 750 QPS を容易に処理できるようになり、お客様の規模の拡大にも対応できるようになりました。

  • より高いスケーラビリティ - Memorystore for Redis Cluster は、ダウンタイムなしでスケールイン / スケールアウトできるため、より高い QPS とさまざまなユースケースに対応でき、顧客ベースとサービスを拡大することができます。

  • 費用対効果と信頼性 - 高品質なサービスを維持しながら大幅な費用削減を実現しました。Memorystore 上で実行されるデータベースの効率性により、以前のクラウド プロバイダで同じワークロードを実行する費用と比較して、Redis の費用は 70% 削減されています。Memorystore の信頼性の高いパフォーマンスは、リアルタイム データ処理のニーズにも対応できます。

  • 管理とモニタリングの強化 - Memorystore への移行により、データベース管理が簡素化され、Redis の恒常的な接続に関する問題を診断せずに済むようになりました。Memorystore の使いやすいモニタリング ツールのおかげで、開発者がデータベースの問題に費やす時間が減り、プラットフォームのイノベーションに専念できるようになりました。

  • 統合されたセキュリティ - 安心材料が増えて損することはありません。Memorystore Google Cloud VPC のシームレスな統合により、セキュリティ ポスチャーが強化されています。

Memorystore を活用した今後の展望

Statsig の顧客ベースの成長に伴い、当社ではよりスマートかつ迅速な製品開発を可能にすべく Memorystore for Redis Cluster の使用を拡大しており、今後もこのソリューションがサービスの中心的な要素であり続けることを確信しています。負荷の増大にも需要の増加にも対応できるデータベースとして頼りにしています。これからも、私たちは Memorystore の堅牢な機能と信頼性の高いスケーラビリティを活用できるユースケースを探し続けるつもりです。

使ってみる

-Statsig、ソフトウェア エンジニア Jason Wang
-
Statsig、ソフトウェア エンジニア Brent Echols 
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