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データ分析

調査レポート:データとAIで、カスタマーエクスペリエンスを刷新

2023年4月7日
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Google Cloud Japan Team

データは、ビジネストランスフォーメーションの重要な要素と認識されています。競争力を高める優位性を育み、価値ある新サービスの創生を促進するために不可欠なものといえるでしょう。組織にクラウドベースのデータプラットフォーム戦略が求められるのは複雑なデータシステムをスケーラブルなデジタル アセットに変えていく必要があるからです。それらのアセットは、信頼性とセキュリティの確保に定評ある基盤の上に、業界最先端の人工知能(AI)と機械学習(ML)を統合して構築されるべきなのです。

しかし、多くの企業はデータを巡るさまざまな問題を解決する最善のソリューションを見つけるのに苦労しています。すべてのデータの可用性を確保し、同時に市場に現れる最新の機能に遅れをとることなく進化を続けるのは困難です。そして、そこから、多くの企業においてインサイトの格差と断絶が生じています。データと AI は数兆ドル規模の産業となっていますが、データから得られる価値やデータサイロ(情報の縦割り構造に伴う弊害)の拡大について認識している企業は 32% のみです。その理由として挙げることができるのは、データ プラットフォーム ソリューションの多くが分断化されており、このために多くの組織がデータの集中的な管理、統制、アクセスとセキュリティ確保を集約できないという事実です。

加えて、組織には新規のポイントソリューション(特定機能に特化したソリューション)だけでなく、現場に存在しているその他のソリューションやレガシー システムを統合できる戦略パートナーが必要です。

これらすべてを達成するには、多種多様なデータとインサイトの統合や集約を可能とするだけでなく、その拡張や相互運用にも対応する十分な柔軟性を備えた、オープンな(クラウドベースの)データ プラットフォームが必要なのです。インサイトを活用し、データ駆動型のアプリケーションを構築して消費者にとって有意義な成果を達成するため、組織は多様な機能を揃え、それらを相互に適合させていかなくてはなりません。

難易度にもよりますが、本来、データ プラットフォームはデータレイクやデータ ウェアハウス、稼働中のデータストアの全域に渡って集中的な管理下に置かれるべきものです。十分なセキュリティを確保すべきですが、事業分野に特化したツールを使うさまざまなステークホルダー、アナリスト チーム、データ エンジニア チーム、データ サイエンス チームからのアクセスを妨げるものであってはいけません。プラットフォームには高い信頼性が求められ、ミッション クリティカルなアプリケーションに対応する必要があります。

さらに重要なのは、セキュリティを後回しにしないことです。データとは個人情報であり、また同時に企業秘密でもあります。組織のデータの安全を保証するには、計算、保存、データベース、ネットワークのすべての層に渡り、明確な目的の下でセキュリティとゼロトラスト(性善説排除)アーキテクチャを構成する必要があります。これは信頼性の追求に見られるものと同様のアプローチです。

それぞれの組織の変革の可能性を追求し、データを価値に変換する支援を提供するため、Google Cloud は Harvard Business Review Analytic Services とともにこの調査レポートを作成しました。データクラウドの活用に次の一歩を踏み出し、Google の Data Cloud を利用してビジネスと消費者の両方に意義ある成果を生み出している数多くの企業に加わっていただけるよう、お待ちしております。それは、手ごわい挑戦に違いありません。

本レポートでは、組織がどのようにデータ主導の実践に切り替え、より良い製品やサービスによって消費者の成果を向上させているのか、また、データがより強固なビジネス戦略や変革のための洞察を全体的にどのように提供しているのかを探ります。また本レポートでは、この地域の企業がデータを活用して意思決定を行う際に遭遇した障害についても考察しています。クラウドベースのテクノロジーやツールを活用してデータを処理し、そこから洞察を得て、より良いビジネス成果につなげるために、JAPAC における組織が遵守しているベストプラクティスについても解説しています。

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