高スループットの VM ロギングおよび指標エージェントのプレビュー版を発表
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 3 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
本番環境でサービスを実行し、トラブルシューティングするには、アプリケーションとインフラストラクチャの詳細をわかりやすく可視化する必要があります。Google Compute Engine(GCE)で稼働する仮想マシンでは、構成なしで一部のシステムログと指標を参照できますが、アプリケーションと高度なシステムデータをキャプチャするには、指標エージェントとロギング エージェントの両方をインストールしなければなりませんでした。そこで、本日、指標エージェントとロギング エージェントを 1 つに組み合わせた新しい Ops エージェントのプレビュー版を発表いたします。このエージェントはインストールが簡単なうえ、高スループットを必要とする広範なユースケースをサポートします。
スループットとリソース効率の向上
Google Cloud で構築されるサービスの大規模化と複雑化が進む中、より高いスループット(Nginx ログ、Apache Access ログなど)をサポートする VM ロギング エージェントが必要とのフィードバックをいただいております。スループットが向上すれば、より多くのデータをキャプチャでき、OutofMemory エラーを防止できます。新しい Ops エージェントは、標準の Cloud Logging エージェントと比べ、1,000 倍高いスループットをサポートすることが、内部テストにより確認されました。さらに、基盤となる VM リソースの効率化も達成されました。
Ops エージェント(現在プレビュー版)は、標準的な Linux と Windows の オペレーティング システムをサポートします。ログと指標の両方でシンプルな YAML ベースの構成が可能なため、ロギングツールとモニタリング ツールの一貫性が増します。
Cloud Logging や Cloud Monitoring との自動的な統合
以前の投稿で、Google Cloud インフラストラクチャと Google のオブザーバビリティ ツールの緊密な統合について詳しくご案内しましたように、Google の標準的なエージェント同様、Ops エージェントは Google Cloud Console で利用可能なオブザーバビリティ ツールとあらかじめ統合されています。エージェントを VM にインストールすると、アプリケーションの指標とログが自動的に Cloud Logging と Cloud Monitoring に転送されるようになります。そのための構成は一切必要ありません。


Ops エージェントのインストール
複数の VM にインストール
Ops エージェントを一連の VM 全体に展開する場合は、オープンソースの構成管理ツールを使用した各種インストール オプションをご利用いただけます。実際、Google Cloud はAnsible を通じた Ops エージェントのインストールを可能にした最初のパブリック クラウドでもあります。本年上半期中には Chef と Puppet もサポートできるよう取り組んでおります。
一連の VM をまとめて管理する方法としては、新しいエージェント ポリシーの使用もあります。エージェント ポリシーでは、現在または将来エージェントをインストールする VM を宣言できます。このほど新たにベータ版が利用可能になった GCloud コマンドを使用するか、Terraform との直接統合をご利用ください。
単一の VM にインストール
Ops エージェントを単一の VM にインストールしてお試しになるには、こちらのインストール ガイドをご覧ください。
使ってみる
スループットとリソース効率の向上、Ops エージェントの統合の利便性を、ぜひご体験ください。このプレビュー期間にご質問やフィードバックがございましたら、お気軽に google-cloud-ops-agent@google.com までお寄せください。

-プロダクト マネージャー Rahul Harpalani
-ソフトウェア エンジニア Esther Kundin