一般提供開始: ローカル SSD、ベアメタル、特大シェイプを備えたインテル Xeon 6 搭載の C4 VM シリーズのご紹介

※この投稿は米国時間 2025 年 8 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、28 個の強力な新しいシェイプの一般提供が開始され、C4 仮想マシンシリーズが大幅に拡張されました。今回の拡張では、Google の次世代 Titanium ローカル SSD、C4 ベアメタル インスタンス、新しい特大シェイプが C4 シェイプに導入されました。いずれも最新のインテル Xeon 6 プロセッサである Granite Rapids を搭載しています。Google Cloud は、Xeon 6 をお客様に提供する最初の主要ハイパースケーラーとなることをうれしく思っています。

Xeon 6 を搭載した C4 VM は、一般的なコンピューティングで最大 30%、ML レコメンデーション ワークロードで最大 60% のパフォーマンス向上を実現し、Titanium ローカル SSD シェイプではアクセス レイテンシを最大 35% 短縮します。C4 マシンシリーズをすでに使用している場合は、新しいマシンシリーズに移行する必要なく、最新のハードウェアに簡単にアクセスし、そのパワーを実感していただけます。既存の確約利用割引（CUD）を活用し、マネージド インスタンス グループや Google Kubernetes Engine（GKE）のカスタム コンピューティング クラスなどの機能をご利用ください。

インテル Xeon 6 を搭載した C4 VM シリーズ

当初、第 5 世代インテル Xeon プロセッサ（Emerald Rapids）を搭載してリリースされた C4 VM は、特に AI、ゲーム、データベース、データ分析などのエンタープライズ ワークロードおよびミッション クリティカルなワークロードのパフォーマンスと制御を向上させました。そして今、Xeon 6（Granite Rapids）を搭載した C4 VM は、さらに要求の厳しいワークロードに対応し、Google Compute Engine VM の中で最高周波数（最大 4.2 GHz）、インテルベースの同等製品の中で最大数の vCPU と RAM、より大きな L3 キャッシュサイズ、1.35 倍高い最大メモリ帯域幅を実現します。C4 マシンシリーズは、計画的なメンテナンス イベントの間に 30 日間の稼働時間を確保する強化されたメンテナンス制御と、Hyperdisk ストレージ プールなどの機能を含む、最大 50 万 IOPS と 10 GB/秒のスケーラブルな Hyperdisk ストレージを提供します。

Xeon 6 を搭載した C4 上の推論ワークロードは、前世代の C3 と比較してコアあたりのパフォーマンスが最大 60% 向上しています。C4 の新しいシェイプは、インテル AMX-FP16 を使用した FP16 トレーニング済みモデルをサポートしているため、ML 推論の高速化に最適です。また、新しい大規模なハーフホストとフルホストの C4 シェイプ（144 個および 288 個の vCPU）では、メモリの分離が保証され、パフォーマンスを高い精度で予測できます。最大サイズの C4 シェイプでは、SPECrate®2017_int_base ベンチマークの推定値で、C3 と比較してコアあたりのパフォーマンスが最大 30% 向上しています。

144 個または 288 個の vCPU を備えた新しい C4 の standard、highmem、highcpu の各シェイプは、すべて Xeon 6 を搭載しています。

Titanium ローカル SSD でストレージを強化

また、Xeon 6 プロセッサのみ搭載の新しいマシンタイプ -lssd の C4 VM で、ローカル SSD をご利用いただけるようになりました。これらの新しいローカル SSD シェイプは最新の Titanium SSD を活用し、高パフォーマンスのデータベース（Cassandra、MongoDB、SQL Server tempDB、ページファイル ワークロードなど）、ビッグデータ処理（Spark、Hadoop など）、メディアのレンダリングとコード変換、キャッシュ レイヤといったワークロードで優れた I/O パフォーマンスを実現します。

C4-lssd は最大 720 万の読み取り IOPS を提供します。これは他の主要なハイパースケーラーの同等のオプションに比べ 3 倍以上の数値で、これにより、読み取り / 書き込みのレイテンシが大幅に改善されます。C4 に搭載されている Titanium SSD は、前世代の SSD と比較して、アクセス レイテンシを最大 35% 短縮します。

ローカル SSD を搭載した C4 は、Xeon 6 のみ搭載の、vCPU 4 個から始まる standard 構成とhighmem 構成で利用できます。

C4 ベアメタル シェイプで直接アクセスを実現

CPU とメモリリソースに直接アクセスする必要があるワークロード向けに、C4 ベアメタル シェイプを導入します。これらのインスタンスは、商用およびカスタムのハイパーバイザ、仮想マシンでは従来サポートされていなかったアプリケーション、パフォーマンスのモニタリングまたはライセンスに関して特別な要件があるアプリケーションに最適です。C4 ベアメタルは SAP 認定を受けており、132,600 aSAPS という優れたパフォーマンスを実現しています。これは、同等のマシンの中で最も高い数値であり、重要な SAP アプリケーション サーバーに最高のパフォーマンスとコンプライアンスを提供します。

金融サービス、SaaS / PaaS セキュリティの、開発 / テスト環境、プライベート クラウド プラットフォームをご利用のお客様にとっては、厳しいパフォーマンス目標を達成するために C4 ベアメタル タイプが不可欠となるでしょう。前世代の C3 ベアメタル インスタンスと比較して、C4 ベアメタルは最大 35% のパフォーマンス向上を実現します。

新しい C4 ベアメタル インスタンスは、Xeon 6 のみ搭載の standard-metal と highmem-metal で利用できます。

インテル Xeon 6 搭載の C4 を使ってみる

インテル Xeon 6 を搭載し拡張された C4 マシンシリーズは、現在 19 のゾーンで利用可能で、今後さらに拡大される予定です。最新のリージョン別の利用状況については、リージョンとゾーンのページをご覧ください。C4 VM が提供する優れたパフォーマンス、予測可能性、制御性を今すぐお試しください。C4 とその新機能の詳細については、C4 のドキュメントをご覧ください。