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コンピューティング

Compute Engine で Red Hat Enterprise Linux の確約利用割引が利用可能に

2025年6月5日
Will Crawford

Product Manager

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※この投稿は米国時間 2025 年 5 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

このたび、Google Cloud で Red Hat Enterprise Linux の確約利用割引(CUD)の一般提供が開始されました。Compute Engine で一貫性のある予測可能なワークロードを実行する場合、CUD を利用することで、オンデマンド(「従量課金制」)料金と比較して Red Hat Enterprise Linux の利用料金を 20%1 も節約できます。

「Google Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux は、一貫性のある基盤をハイブリッド クラウド環境に、高い信頼性とパフォーマンスを備えた運用環境をアプリケーションとクラウド インフラストラクチャに提供します。Google Cloud 向け Red Hat Enterprise Linux の確約利用割引を導入することで、世界をリードするエンタープライズ Linux プラットフォームへのデプロイが容易になり、クラウドでより大きなビジネス価値を引き出せるようになります。」- Red Hat、Red Hat Enterprise Linux ビジネス ユニット、バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャー、Gunnar Hellekson 氏

Red Hat Enterprise Linux の確約利用割引とは

Red Hat Enterprise Linux の確約利用割引(総称して「Red Hat Enterprise Linux CUD」または「RHEL CUD」と呼びます)は、1 年の期間で購入できるリソースベースのコミットメントです。Red Hat Enterprise Linux CUD を購入すると、指定したサブスクリプション数について、選択した期間にわたり、Red Hat Enterprise Linux 月額利用料金を支払うことになります。その代わり、オンデマンド料金の場合と比較して、Red Hat Enterprise Linux の利用料金を最大 20% 節約できます。CUD は、使用量が予測可能で安定している場合に最適であり、コスト削減の最大化と予算計画の簡略化を実現します。

RHEL の確約利用割引の仕組み

RHEL CUD はプロジェクトとリージョンに固有です。つまり、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを使用するインスタンスと同じリージョンとプロジェクトで購入する必要があります。購入後は、指定したリージョン内の選択したプロジェクトで実行中の仮想マシン(VM)インスタンスに対して割引が自動的に適用されます。同じ請求先アカウントに複数のプロジェクトがある場合は、請求先アカウントの共有を有効にすることで、コミットメントをプロジェクト間で共有することもできます。

コミットメントが期限切れになった場合、実行中の VM はオンデマンド料金で引き続き実行されます。コミットメントの購入後に変更やキャンセルはできませんのでご注意ください。コミットメントの期間中は、同意された月額をお支払いいただきます。詳細については、ライセンスのコミットメントを購入するをご覧ください。

RHEL の確約利用割引による割引率

1 年間のコミットメントの場合、現在のオンデマンド料金と比較して最大 20% の節約が可能です。ただし、実際の RHEL の使用量が少ない場合でも、月額の利用料金が請求されることに注意する必要があります。したがって、割引を最大限に活用するには、予測可能で安定しているワークロードに対して CUD を購入するのがおすすめです。次の表は、最大の割引率と、それに対応するオンデマンド料金をわかりやすく比較したものです。

ライセンス ファミリー

マシンサイズ

オンデマンド

1 年間の CUD

料金2

料金3

割引4

Red HatEnterprise Linux

vCPU 1~8 個

$0.0144 / vCPU 時間

$0.0115 / vCPU 時間

$100.92 / vCPU 年

~20%

vCPU 9~127 個

$0.0108 / vCPU 時間

$0.0086 / vCPU 時間

$75.69 / vCPU 年

vCPU 128 個以上

$0.0096 / vCPU 時間

$0.0077 / vCPU 時間

$67.28 / vCPU 年

Google の調査によると、Red Hat Enterprise Linux VM のほとんどが年中無休でワークロードを実行していることから、CUD は多くの Red Hat Enterprise Linux VM に適したオプションといえます。お客様に適したオプションであるかどうかを評価する際は、「1 年間のサブスクリプションの正規価格に基づくと、1 年間の CUD 期間内に Red Hat Enterprise Linux インスタンスを 80% 以上利用する場合、Red Hat Enterprise Linux CUD で利用料金を節約できる」という点を考慮するとよいでしょう。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/image1_aV6mGUJ.max-1800x1800.png

* 節約額はあくまでも目安です。この分析は、8 個の vCPU を搭載した 1 つの Red Hat Enterprise Linux インスタンスだけが CUD のプロジェクトとリージョンで実行されていることを前提としています。

RHEL の確約利用割引の購入方法

Red Hat Enterprise Linux CUD の最も簡単な購入方法は、Google Cloud コンソールを利用することです。

  1. Google Cloud コンソールで [確約利用割引] ページに移動します

  2. [コミットメントを購入] をクリックして、新しいコミットメントを購入します。

  3. [新しいライセンス確約利用割引] をクリックして、新しいライセンス コミットメントを購入します。

  4. コミットメントに名前を付け、適用するリージョンを選択します。

  5. ライセンス ファミリーを選択します。

  6. ライセンスの種類と数量を選択します。

  7. ライセンス数を選択します。

  8. [購入] をクリックします。

Google Cloud CLI または Compute Engine API を使用して、Red Hat Enterprise Linux コミットメントを購入することもできます。

詳細については、ライセンスのコミットメントを購入するを参照してください。Red Hat Enterprise Linux のデプロイのニーズに応じて費用が最適となるプランを見つけるうえで、この情報がお役に立てば幸いです。


1. 割引の計算方法の詳細については、このブログ記事の「RHEL の確約利用割引による割引率」のセクションの表を参照してください。

2. この記事の公開日時点での料金です。

3. 1 時間あたりの費用は概算値です。VM が 1 か月あたり 730 時間、1 年に 12 か月間実行されるという仮定のもと、CUD の正規料金(この記事の公開日時点のもの)に基づいて算出した金額です。年間費用は、最も近いセント単位に四捨五入されています。

4. 現在のオンデマンド料金と比較した割引率です。小数点以下は四捨五入されています。

-プロダクト マネージャー、Will Crawford

 

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