Tau T2D VM のプレビュー版を発表: 独立したテストによる市場をリードするコスト パフォーマンスの検証
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 10 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google が 6 月に発表した新しい仮想マシン(VM)ファミリーである Tau VM は、スケールアウト ワークロード向けに主要クラウドの中で最高のコスト パフォーマンスを提供するオプションで Compute Engine の VM サービスを拡張しました。Tau VM ファミリーの最初のメンバーである T2D がプレビュー版で利用可能になりました。今週は、Phoronix による独立したテストの結果をお伝えし、優れたコスト パフォーマンスに関する Google の見解を検証したいと思います。
Phoronix は、Linux ハードウェアのレビューやベンチマークを専門とするサイトで、ベンチマーク スイートを使用して T2D をテストします。Phoronix の記事では、アマゾン ウェブ サービスの Graviton ベース VM インスタンスのベンチマーク結果が詳しく記載されています。
「実施された幅広いテストにおいて、Google Cloud Tau VM は一貫して高い費用対効果を示しました」と Phoronix の創設者である Michael Larabel 氏は述べています。このテストでは、画像処理、データベース、動画コーデック、コンパイル時、圧縮、暗号化などさまざまなテストにおいて、Tau T2D VM が、8 vCPU VM で平均 52%、32 vCPU VM で平均 47% のパフォーマンス向上を実現したことが示されました。
Tau(T2D)VM は、最新の第 3 世代 AMD EPYC™ プロセッサを基盤にしていて、x86 アーキテクチャから移行することなく、多くのワークロードでコスト パフォーマンスの向上をもたらします。vCPU ごとの完全な「Zen 3」コアと Google Cloud を通じた最適化により、お客様はスケールアウト ワークロードに対して最適なパフォーマンスを実現できます。
Tau VM がどのようにお客様に対して大きなメリットと価値を提供しているか、詳しくはこちらをクリックしてご覧ください。
Google Kubernetes Engine のサポート
Google Kubernetes Engine(GKE)は、高度なコンテナ オーケストレーションを求める組織向けの主要プラットフォームであり、最高レベルの信頼性、セキュリティ、スケーラビリティを実現しています。Tau VM をベースにした GKE ノードプールをプレビューし、スケールアウト型コンテナ化ワークロード、特に暗号化を伴うウェブサービス、動画のエンコード、圧縮 / 解凍、画像処理などの CPU バウンドのワークロードに対して、コスト パフォーマンスの向上によるメリットをどのように活用できるかを検討できます。Tau VM を GKE の費用最適化のベスト プラクティスとともに活用することで、総所有コストの削減につながります。GKE ノードプールに T2D マシンタイプを指定することで、新規または既存の GKE クラスタに Tau VM を追加できます。
プレビュー版を公開
T2D マシン ファミリーは、本日のプレビュー版の公開で、us-central1(a/f)、europe-west4(a/c)、asia-southeast1(b/c)で利用可能になりました。今後数か月のうちに、リージョンとゾーンページに記載されている他の Google Cloud のリージョンでも提供される予定です。T2D VM やその他の Compute Engine VM のオプションに関する詳細については、マシンタイプや料金ページをご覧ください。ご利用を開始するには Google Cloud Console に移動して、VM の T2D を選択します。
- プロダクト マネージャー Subra Chandramouli
- プロダクト マネージャー Jamie Kinney