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Chrome Enterprise

拡張機能の管理を強化する手段を Chrome に追加

2021年9月3日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 8 月 20 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

拡張機能が Chrome での作業に欠かせないことは間違いありません。さまざまな拡張機能によってタスクの実行が容易になり、企業はウェブを最大限に活用できます。リモートワーク、リモートワークと出勤の混合、職場復帰といった施策で従業員を分散することを目指している企業にとって、拡張機能は Chrome をカスタマイズしてエンドユーザーの生産性向上をサポートするための優れた手段となっています。

ただし、拡張機能の管理は一部の IT 管理者にとって頭痛の種になる場合もあります。従業員がデプロイしている拡張機能と、拡張機能の実行に必要な権限の可視性が不十分であるためです。

このたび Google は、拡張機能の管理が容易になり、拡張機能の使用状況の把握もしやすくなる新しい機能をリリースいたしました(今後さらにリリース予定の機能があります)。この機能を使用すれば、これまでよりも的確な、データに基づいたビジネス上の意思決定を行うことができるようになります。

以下に、これらの新機能で実現できることをご紹介します。

エンドユーザーによる拡張機能のリクエストが可能に

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管理コンソールを介して Chrome を管理している管理者に代わって、エンドユーザーが拡張機能のインストールをリクエストできるようになりました。管理対象ブラウザまたは管理対象 Chrome OS デバイス上のエンドユーザーが Chrome ウェブストアに進むと、[Chrome に追加] ボタンの代わりに [リクエスト] ボタンが表示されます。リクエストを受けた拡張機能が、管理コンソールの Chrome ブラウザ クラウド管理にある [リクエスト] ページに表示されます。IT 管理者またはセキュリティ管理者がリクエストを確認し、承認すると、エンドユーザーはその拡張機能を Chrome に追加できます。

管理者は、インストール前に拡張機能を確認できます。これは、金融、ヘルスケア、行政、教育の各部門の管理者から要望が多かった機能です。この機能を有効にする方法については、ヘルプセンターをご覧ください。早期に利用されたお客様からいただいたフィードバックを踏まえ、今後この機能にメール通知アラートを追加する予定です。

エンドユーザーのツールバーに優先度の高い拡張機能を固定する

就業時間中の生産性を最も高めるためのヒントはたくさんありますが、IT がエンドユーザーの生産性向上に大きく寄与していることは間違いありません。従業員は、拡張機能を使用するのを好み、管理者は、ブラウザのツールバーで表示される拡張機能を選択できることを希望しています。これで、管理者は従業員のユーザー エクスペリエンスを標準化できるようになります。この標準化により、IT 担当者がブラウザのトラブルシューティングに費やす時間を削減できます。これは、今年の前半にリリースした管理対象のブックマーク機能に似ています。

監査ワークフローを構築し、新しい API を使用してアプリの情報を取得する

数百から数千もの拡張機能を使用している企業は、新しい App Details API を介して、インストールされている拡張機能に関する詳細情報を簡単に得られるようになりました。この新たな API によって、管理者は指定されたアプリに関する詳細情報を得ることができます。この情報は、拡張機能に関係するリスクをプログラムにより管理したり、監査ワークフローを構築したり、組織のリスク管理に必要な作業をサポートしたりするのに活用できます。

デプロイメントの拡張機能に関するより多くの知見を取得

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免責条項: この機能は開発が進行中です。Trusted Tester の最終設計書で若干変わる可能性があります。

今年に入ってから、Google はアプリと拡張機能の使用状況レポートをリリースしました。これは、IT 担当者にインストールされているすべての拡張機能、Chrome アプリ、Android アプリの可視性をデプロイメント全体で提供するものです。バージョンと権限はアプリや拡張機能ごとに利用でき、レポートから直接アプリを自動インストールまたはブロックできます。このレポートに、より多くの拡張機能の詳細が加わりました。

特定の拡張機能をクリックすると、拡張機能 ID や拡張機能の Chrome ウェブストアの掲載情報へのリンクなどの情報が得られます。さらに各拡張機能のプライバシー ポリシーが表示され、組織の前提条件を遵守しているか確認できます。管理者にとって最も有用だと思われるのは、リクエストされた権限と、その権限によるユーザーデータへのアクセスの可否を確認できる機能です。これにより、ある拡張機能の使用を従業員に許可するべきかどうか、すぐに判断することができます。この機能は、組織のコンプライアンス要件に対応し、ユーザーがブラウザで生産性向上のために利用しているアプリを詳しく把握するのに非常に役に立ちます。この機能に関心をお持ちの場合は、Trusted Tester にご登録ください

特定の拡張機能のバージョンを固定する

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管理者が拡張機能を特定のバージョンに固定できるようになります。その結果、固定された拡張機能は、管理者がバージョンを明白に変えない限り、アップグレードされません。この機能に関心をお持ちの場合は、Trusted Tester にご登録ください。注: 現在、この機能を使用できるのは、ユーザー セッションと管理対象ゲスト セッションの Trusted Testers に限られています。

拡張機能をより深く信頼する

今年の前半に、Chrome ウェブストアは Manifest V3 拡張機能の承認を開始しました。これは拡張機能のセキュリティ、パフォーマンス、プライバシー保護がデフォルトで強化される新しいバージョンの拡張機能プラットフォームです。この機能によって、Chrome ウェブストア内の拡張機能全体のセキュリティが改善され、データをより的確に管理できる基盤が確立されます。注: Manifest V2 のサポート終了時期がいつになるか、現時点では決まっていませんが、すべてのデベロッパーに移行プロセスにできるだけ早くに着手することをおすすめします。

Chrome ブラウザ クラウド管理をすでにご使用の場合、または管理対象 Chrome OS デバイスをお持ちの場合は、Google 管理コンソールからこの新しい機能をご使用になれます。Chrome ブラウザ クラウド管理の詳細については、こちらをご覧ください。年内にさらに多くの管理機能とセキュリティ機能の強化をリリースすることを予定しています。今後の情報をぜひご確認ください。Chrome からの次のお知らせもお見逃しなく!


-Chrome ブラウザ担当プロダクト マネージャー Anuj Goyal
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