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Chrome Enterprise

管理者の皆様へ: Chrome ブラウザのデータ エクスポート API で、拡張機能のレポートを作成

2020年6月15日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 6 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Chrome ブラウザに拡張機能を追加すると、クラウドでできることが広がって、企業ユーザーにとって大変便利です。しかし一方で IT チームは、社内での拡張機能の使用状況を詳しく把握し、ビジネス要件に見合ったセキュリティ ポリシーを適用したいと考えています。そんなときに便利なのが Chrome ブラウザ クラウド管理です。このコンソールを使えば、社員の管理対象マシンにインストール済みの拡張機能を確認することが可能です。また、それぞれの拡張機能が適切に動作するために必要な権限(権利)も詳しく表示されます。 

多くの企業では、セキュリティおよび生産性の理由から、拡張機能の使用を管理しています。Chrome ブラウザ クラウド管理を使えば、拡張機能を一元管理して、使用状況を把握したり、ポリシーを設定したりすることが可能です。しかし管理者からは、管理コンソールから直接データをエクスポートしたいという要望も寄せられていました。こうしたご要望に応え、IT 担当者向けに Chrome ブラウザ クラウド管理のデータ エクスポート API(Chrome ブラウザ クラウド管理を使って拡張機能のレポートを作成する機能)が公開されました(まだクラウド管理を設定していない場合は、こちらの簡単な手順に従って、利用を開始してください)。

この API は、拡張機能に関する主な情報にアクセスする、セキュリティを徹底する、コンプライアンス レポートを作成するといった場合に便利です。この API を使えば、コンソールから以下のようなデータをエクスポートできますので、社内での拡張機能の取り扱い方を決める判断材料としてご利用ください。

  • 拡張機能の一意の ID および名前
  • 拡張機能の実行に必要な権限の詳細情報
  • 拡張機能の実行に必要な権限の個数
  • 拡張機能がインストール済みのマシン、無効化されているマシン、管理者により自動インストール済みのマシン
  • 拡張機能のインストール回数、無効化回数、管理者による自動インストールの回数

こうした情報の取得手順を説明する短い動画もありますので、ご覧ください。

Video Thumbnail

開始にあたっては以下も参考になります。

  • こちらのスクリプトへの直接リンクからテキストをコピーして、.py として保存できます。
  • こちらのガイドでは、Admin SDK API を有効にして Python スクリプトを実行する方法を順を追って説明しています(Windows、Mac、Linux)。
  • API の詳細を説明するヘルプセンターの記事をこちらからご覧になれます。

こうした情報を参考にして、社内での拡張機能の管理方法をご検討ください。拡張機能のポリシー変更を導入する際は、ユーザーの業務を妨げることのないよう、拡張機能がインストールされているデバイスとそのユーザーを必ず把握しておくようにしましょう。そのほかに、定期レポートを生成する、セキュリティや規制要件を徹底させるといった目的にも使用できます。こうした手順を簡易化するため、社内での拡張機能の管理のガイドで、Chrome ブラウザで利用できるオプションを一通り確認しておくことをおすすめします。

API を使って Chrome ブラウザ クラウド管理からエクスポートできるデータは、拡張機能の詳細だけにとどまりません。この新しい API の詳細とその他の便利なレポート機能については、こちらをご覧ください。 

- By Fletcher Oliver, Chrome Browser Customer Engineer, Google Cloud

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