AlloyDB Omni でベクトルクエリのパフォーマンスをチューニングする

ドキュメントのバージョンを選択します。

このドキュメントでは、AlloyDB Omni でクエリのパフォーマンスを高速化し、再現率を向上させるためのインデックスのチューニング方法について説明します。

IVF インデックスをチューニングする

listsivf.probesquantizer パラメータに設定した値をチューニングすると、アプリのパフォーマンスを最適化できます。

チューニング パラメータ 説明 パラメータのタイプ。
lists インデックスの構築中に作成されたリストの数。この値の設定の開始点は、最大 100 万行の場合は (rows)/1000、100 万行を超える場合は sqrt(rows) です。 インデックスの作成
quantizer K 平均法ツリーに使用する量子化ツールのタイプ。デフォルト値は SQ8 で、クエリのパフォーマンスが向上します。FLAT に設定すると、再現率が向上します。 インデックスの作成
ivf.probes 検索時に探索する最近傍リストの数。この値の出発点は
sqrt(lists) です。
クエリ ランタイム

チューニング パラメータが設定された IVF インデックスを示す次の例について考えてみましょう。

SET LOCAL ivf.probes = 10;

CREATE INDEX my-ivf-index ON my-table
  USING ivf (vector_column cosine)
  WITH (lists = 100, quantizer = 'SQ8');

クエリを分析する

次の SQL クエリの例に示すように、EXPLAIN ANALYZE コマンドを使用してクエリ分析情報を分析します。

  EXPLAIN ANALYZE SELECT result-column
  FROM my-table
  ORDER BY EMBEDDING_COLUMN <-> embedding('text-embedding-005', 'What is a database?')::vector
  LIMIT 1;

レスポンスの例 QUERY PLAN には、所要時間、スキャンまたは返された行数、使用されたリソースなどの情報が含まれます。

Limit  (cost=0.42..15.27 rows=1 width=32) (actual time=0.106..0.132 rows=1 loops=1)
  ->  Index Scan using my-scann-index on my-table  (cost=0.42..858027.93 rows=100000 width=32) (actual time=0.105..0.129 rows=1 loops=1)
        Order By: (embedding_column <-> embedding('text-embedding-005', 'What is a database?')::vector(768))
        Limit value: 1
Planning Time: 0.354 ms
Execution Time: 0.141 ms

ベクトル インデックスの指標を表示する

ベクトル インデックスの指標を使用すると、ベクトル インデックスのパフォーマンスを確認して改善できる領域を特定し、必要に応じて指標に基づいてインデックスをチューニングできます。

すべてのベクトル インデックス指標を表示するには、pg_stat_ann_indexes ビューを使用する次の SQL クエリを実行します。

SELECT * FROM pg_stat_ann_indexes;

指標の一覧については、ベクトル インデックスの指標をご覧ください。

次のステップ