バンドルされた Ingress を無効にする

このドキュメントでは、Google Distributed Cloud のユーザー クラスタのバンドルされた Ingress を無効にする方法について説明します。

デフォルトでは、バンドルされた Ingress はユーザー クラスタで有効になっています。これは、istiod Deployment と istio-ingress Deployment が実行中であることを意味します。詳細については、Ingress コンポーネントをご覧ください。

ユーザー クラスタで完全にインストールされた Cloud Service Mesh を使用する場合は、バンドルされた Ingress を無効にすることをおすすめします。Cloud Service Mesh が完全にインストールされている場合、バンドルされた Ingress は不要です。また、バンドルされた Ingress と Cloud Service Mesh の間で競合が発生する可能性があります。

新しいクラスタでバンドルされた Ingress を無効にする

ユーザー クラスタを作成するの説明に従ってユーザー クラスタを作成します。

ユーザー クラスタの構成ファイルに次のように入力します。

  • disableBundledIngresstrue に設定します。
  • loadBalancer.vips.ingressVIP の値は指定しないでください。
apiVersion: v1
kind: UserCluster
...
disableBundledIngress: true
...
loadBalancer:
  vips:
    controlPlaneVIP: 172.16.21.30
    ingressVIP:

既存のクラスタでバンドルされた Ingress を無効にする

既存のユーザー クラスタの構成ファイルで、次の操作を行います。

  • disableBundledIngresstrue に設定します。
  • loadBalancer.vips.ingressVIP 値を削除します。

クラスタを更新します。

gkectl update cluster --kubeconfig ADMIN_CLUSTER_KUBECONFIG --config USER_CLUSTER_CONFIG

次のように置き換えます。

  • ADMIN_CLUSTER_KUBECONFIG: 管理クラスタの kubeconfig ファイルのパス

  • USER_CLUSTER_CONFIG: ユーザー クラスタの構成ファイルのパス

手動ロード バランシング

クラスタで手動ロード バランシングを使用し、バンドルされた Ingress を無効にする場合は、次のフィールドに値を指定しないでください。

  • loadBalancer.manualLB.ingressHTTPSNodePort
  • loadBalancer.manualLB.ingressHTTPNodePort
loadBalancer:
  Kind: ManaulLB
  manualLB:
    ingressHTTPSNodePort:
    ingressHTTPNodePort:
    controlPlaneNodePort: 30562

既存のクラスタでバンドルされた Ingress を有効にする

バンドルされた Ingress が無効になっている既存のユーザー クラスタで、バンドルされた Ingress を有効にするには、ユーザー クラスタ構成ファイルを編集して gkectl update cluster を実行します。