このチュートリアルでは、関数のソースコードの zip ファイルを Cloud Storage バケットにアップロードし、Terraform を使用してリソースをプロビジョニングして、HTTP 関数をデプロイする方法について説明します。オープンソース ツールの Terraform では、宣言型の構成ファイルを使用して、Google Cloud リソースをプロビジョニングできます。
このチュートリアルでは例として Node.js HTTP 関数を使用していますが、Python、Go、Java の HTTP 関数にも対応しています。使用しているランタイムがどれであっても、手順は同じです。
目標
- Terraform を使用して HTTP 関数をデプロイする方法について学習します。
費用
このドキュメントでは、Google Cloud の次の課金対象のコンポーネントを使用します。
詳細については、Cloud Functions の料金をご覧ください。
料金計算ツールを使うと、予想使用量に基づいて費用の見積もりを生成できます。
始める前に
- Sign in to your Google Cloud account. If you're new to Google Cloud, create an account to evaluate how our products perform in real-world scenarios. New customers also get $300 in free credits to run, test, and deploy workloads.
-
Google Cloud Console の [プロジェクト セレクタ] ページで、Google Cloud プロジェクトを選択または作成します。
-
Cloud Functions, Cloud Run, Cloud Build, Artifact Registry, and Cloud Storage API を有効にします。
- Google Cloud CLI をインストールします。
-
gcloud CLI を初期化するには:
gcloud init
-
Google Cloud Console の [プロジェクト セレクタ] ページで、Google Cloud プロジェクトを選択または作成します。
-
Cloud Functions, Cloud Run, Cloud Build, Artifact Registry, and Cloud Storage API を有効にします。
- Google Cloud CLI をインストールします。
-
gcloud CLI を初期化するには:
gcloud init
-
開発環境を準備します。
gcloud CLI がすでにインストールされている場合は、次のコマンドを実行して更新します。
gcloud components update
環境設定
このチュートリアルでは、Cloud Shell でコマンドを実行します。Cloud Shell は、Google Cloud CLI がすでにインストールされているシェル環境で、現在のプロジェクトの値もすでに設定されています。Cloud Shell の初期化には数分かかることがあります。
アプリケーションの準備
Cloud Shell で次の操作を行います。
Cloud Shell インスタンスにサンプルアプリ リポジトリのクローンを作成します。
git clone https://github.com/GoogleCloudPlatform/nodejs-docs-samples.git
Cloud Functions のサンプルコードが含まれているディレクトリに移動します。
cd nodejs-docs-samples/functions/helloworld/helloworldHttp
このチュートリアルで使用する Node.js サンプルは、基本的な「Hello World」HTTP 関数です。
関数のソースコードを含む zip ファイルを作成します。このファイルは、Terraform を使用して Cloud Storage バケットにアップロードします。
zip -r function-source.zip .
zip ファイルのルートは、関数のソースコードのルート ディレクトリにする必要があります。したがって、上記のコマンドに
helloworldHttp
ディレクトリ内のファイルは含まれますが、ディレクトリ自体は含まれません。
main.tf
ファイルを作成する
nodejs-docs-samples/functions/
ディレクトリに、Terraform 構成用のmain.tf
ファイルを作成します。touch main.tf
この Terraform 構成を
main.tf
ファイルにコピーします。main.tf
ファイルを編集して、次の項目に正しい値が設定されていることを確認します。構成が変更される場合は(別のランタイムを使用する場合や、別の関数をデプロイする場合など)、このファイルを編集する必要があります。- ランタイム: この例のランタイムは
nodejs16
です。 - 関数のエントリ ポイント: この例の関数のエントリ ポイントは
helloHttp
です。 - zip ファイルのパス: 上記の例では、
main.tf
ファイルをnodejs-docs-samples/functions/
ディレクトリに配置した場合、パスは./helloworld/helloworldHttp/function-source.zip
です。
- ランタイム: この例のランタイムは
Terraform を初期化する
main.tf
ファイルを含む nodejs-docs-samples/functions/
ディレクトリで、次のコマンドを実行して必要なプラグインを追加し、.terraform
ディレクトリをビルドします。
terraform init
Terraform 構成を適用する
main.tf
ファイルを含む nodejs-docs-samples/functions/
ディレクトリで、構成を適用して関数をデプロイします。プロンプトが表示されたら、「yes
」と入力します。
terraform apply
関数をテストする
関数がデプロイされたら、URI プロパティをメモするか、次のコマンドを使用して検索します。
gcloud functions describe function-v2 --gen2 --region=us-central1 --format="value(serviceConfig.uri)"
この URL にリクエストを送信して、関数の「Hello World」メッセージを表示します。この関数のデプロイには認証が必要です。そのため、リクエストには認証情報が必要です。
curl -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-identity-token)" YOUR_FUNCTION_URL
クリーンアップ
チュートリアルの完了後は、それ以上の費用が発生しないように、作成したものをすべて削除できます。
Terraform では、main.tf
ファイルを含む nodejs-docs-samples/functions/
ディレクトリで terraform destroy
コマンドを実行して、構成ファイルで定義されたすべてのリソースを削除できます。
terraform destroy
Terraform でリソースを削除できるようにするには、「yes
」と入力します。