このチュートリアルでは、Visual Studio を使用して、Windows 開発環境から Windows Server 2016 を実行する Compute Engine インスタンスに ASP.NET Framework ベースの Hello World アプリをデプロイする方法について説明します。
このチュートリアルでは、ユーザーがすでに Visual Studio 2017 IDE for Windows 以降をインストールしており、.NET Framework と C# 言語に精通していることを前提とします。
また、次の場合には、App Engine フレキシブル環境での .NET のクイックスタートを参照することもできます。
- ASP.NET Core ベースの Hello World アプリをデプロイする必要がある。
- 自動のスケールアップやスケールダウン、またロード バランシングを提供するベータ版の App Engine フレキシブル環境にアプリをデプロイする必要がある。
- Visual Studio を使用せずにコマンドラインから Hell World アプリをデプロイする必要がある。
これは、GCP での .NET スタートガイド シリーズの一部です。始める前にの事前準備の手順を完了してから、チュートリアルを実施してください。チュートリアルは約 15 分で完了します。
始める前に
各ステップを完了したら、そのステップのチェックボックスをオンにしてください。
アプリのダウンロードと実行
.NET を使用したシンプルな Hello World アプリが用意されています。これを使用することで、Google Cloud Platform(GCP)にアプリを素早くデプロイできます。前提条件を満たせば、Hello World サンプルアプリをダウンロードしてデプロイできます。ここでは、コードを入手してローカルでアプリを実行する手順を説明します。
Hello World アプリの入手
zip ファイルとしてサンプルをダウンロードし、ファイルを解凍します。
別の方法として、git リポジトリのクローンを作成することもできます。
$ git clone https://github.com/GoogleCloudPlatform/getting-started-dotnet.git
ローカル コンピュータでアプリを実行する
Visual Studio 2017 でアプリを開くには、
aspnet\1-hello-world\1-hello-world.sln
をダブルクリックします。Visual Studio で F5 キーを押し、アプリをビルドして実行します。
サンプルアプリが起動し、「Hello, World!」 というメッセージがページに表示されます。このページは、パソコン上で実行されているウェブサーバーから提供されます。
次に進む準備ができたら、Shift+F5 キーを押してアプリを停止します。
Hello World コードレビュー
このコードは、シンプルな ASP.NET アプリです。
GCP 上での Hello World の実行
新しい Compute Engine インスタンスの作成と構成
まず、Google Cloud Platform Marketplace を使用して、Windows Server 2016、Microsoft IIS、ASP.NET、SQL Express がプリインストールされている新しい Compute Engine インスタンスを作成します。
GCP Console で、GCP Marketplace の ASP.NET Framework のページに移動します。
デプロイの名前と Compute Engine のゾーンを指定します。
Compute Engine インスタンスをデプロイするには、[デプロイ] をクリックします。
Cloud Tools for Visual Studio のインストール
Cloud Tools for Visual Studio をインストールするには、次のインストール プロセスを行います。
Visual Studio で、[ツール] > [拡張機能と更新プログラム] を選択します。
左ペインで、[オンライン] タブをクリックします。
Google Cloud を検索します。
[ダウンロード] をクリックして画面の指示に従います。
新しい拡張機能を読み込むには、Visual Studio を再起動します。
Visual Studio でアカウントを使用できるように Cloud Tools を構成する
Visual Studio で、[ツール] > [Google Cloud Tools] > [Google Cloud Explorer を表示] を選択して Cloud Explorer を起動します。
GCP リソースにアクセスするには、Google アカウントを追加します。[アカウントを選択または作成] をクリックします。
[アカウントを追加] をクリックします。
デフォルトの Windows ユーザーを新しい Compute Engine インスタンスに追加する
Cloud Explorer で、新たに作成したプロジェクトを選択して Compute Engine を展開します。
GCP Marketplace で作成した VM インスタンスを右クリックし、[Manage Windows credentials] を選択します。
[Add credentials] をクリックします。
ユーザー名を入力します。
[Create a password for me] を選択し、[保存] をクリックします。
「Reset the password for [YOUR USERNAME] on the instance [INSTANCE YOU CREATED]」([作成したインスタンス名] インスタンスの [ユーザー名] のパスワードをリセットしますか)と表示されたら、[リセット] をクリックします。
[パスワード] ウィンドウを閉じるには、[閉じる] ボタンをクリックします。
[Windows 認証情報] ウィンドウを閉じるには、[閉じる] ボタンをクリックします。
Windows インスタンスにアプリをデプロイする
Visual Studio の [ソリューション エクスプローラー] ペインで、アプリを右クリックして [Publish to Google Cloud] をクリックします。
[発行] ダイアログ ボックスで、[Compute Engine] をクリックします。
サンプルアプリをビルドしてデプロイするには、[発行] をクリックします。発行が完了すると、Visual Studio はアプリをデフォルトのウェブブラウザで開きます。
これで、Compute Engine インスタンスで ASP.NET アプリが正常に実行されます。
クリーンアップ
チュートリアルを完了し、割り当てたリソースをクリーンアップする場合は、クリーンアップをご覧ください。