コンテンツに移動
Windows

Windows Server VM の管理をより簡単に

2020年9月29日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/cloudai_solutions_BZtx7do.max-2000x2000.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 9 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


Google Cloud では、Windows のワークロードを移行してモダナイズするための最高レベルの機能をご活用いただけます。基礎となるインフラストラクチャによる信頼度、パフォーマンス、コスト削減に加えて、モダナイズに役立つ機能、ツール、ガイダンスなどが利用できる Google Cloud は、さまざまな組織に選ばれています。例えば Geotab のような企業では、変化を先取りして需要を高め、プロプライエタリ スタックからオープンソースにモダナイズすることでライセンス コストを削減するために Google Cloud が利用されています。また、数々の企業の Windows ベースのワークロードの移行とモダナイズを支援していることが、IDC のようなアナリスト企業に評価されたことは大変光栄なことです。

ここでは、起動画面の診断、Windows Server の自動アップグレード、新しい診断ツール、改良版のライセンス レポートなど、Google Cloud での Windows Server ワークロードの実行を容易にする多数の新機能についてお知らせします。これらの新機能の詳細については、続きをお読みください。

起動画面診断(ベータ版)

Windows VM では、多くの場合、仮想表示デバイスなしでは特定のエラーを報告できません。そのため、リモート デスクトップ プロトコル(RDP)による接続が機能しない場合、仮想表示画面へのアクセスが必要になります。昨年リリースした仮想表示機能に基づいて構築することによって、マシン内への RDP を行わずに起動画面のスクリーンショットをキャプチャできるため、Windows VM のトラブルシューティングをより簡単に実行することが可能になりました。たとえば起動プロセス中に VM にアクセスできない場合、または破損したディスク イメージを使用して VM を開始しようとしている場合、VM からスクリーンショットをキャプチャすることで問題を診断しやすくなります。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Boot-screen_diagnostics.max-1700x1700.jpg
このブルー スクリーンを見逃してしまった場合のために、Cloud Console から直接表示できるようになりました

Windows 2008 の自動アップグレード(ベータ版)

今年初めのサービス終了後も、Windows Server 2008 は多くのお客様にご利用いただいています。インプレースでの Windows Server 2008 の自動アップグレードをコマンド 1 つで実行することで、インスタンスをより手軽にアップグレードできるようにしたいと考えました。このコマンドを使うと、現在の VM のバックアップ、アップグレードの実行、何かトラブルがあったときの自動的なロールバック処理ができます。また、Windows OS のインプレース アップグレードが機能するかどうかを迅速にテストし、大規模なアップグレードを自動化します。

診断情報を収集する(ベータ版)

Windows VM のトラブルシューティングや、Google Cloud サポートへの連絡をする場合、問題の迅速かつ効果的な解決に必要なすべての診断情報の提供が難しい場合もあります。Windows VM の新しい診断ツールは、ご自分でのトラブルシューティングやサポートに必要な診断情報の送信のために、必要な情報をすべて収集するのに役立ちます。

ライセンス報告ツール

お客様所有の Windows ライセンスを Google Cloud で使用する場合、Microsoft Enterprise Agreement の実際のアップや監査に対するライセンス使用状況の計算は、煩雑な作業になる場合があります。お客様の調達チーム、エンジニア チーム、運用チームのそれぞれが、複雑なライセンス報告の要件を満たすためのデータを作成するのに数か月を費やすのは珍しいことではありません。そして多くの場合、物理サーバーのハイ ウォーターマークや、任意の時点でのライセンス使用状況などを特定するために、こうした複雑なレポートをさらに分析する必要があります。

単一テナントノードで実行している場合、新しい Windows ライセンス報告ツール によってこの手続きが自動化されるため、物理サーバーの使用状況を定量化するレポートを迅速かつ包括的に生成できます。このツールは Windows 環境で実行され、ログデータを取り込み、グラフィカルな結果とレポートをユーザーに出力します。

より手軽な Windows 管理を目指して

これらの新機能により、問題のトラブルシューティング、アップグレード、Google Cloud で実行されている Windows ワークロードのライセンス要件の管理が容易になれば幸いです。Google の取り組みはまだまだ続きます。Microsoft によるエンタープライズ向けのサポートを総動員して進める、Google Cloud を Windows ワークロードの移行、最適化、モダナイズのための最適なプラットフォームにするための取組みにご期待ください。

こちらをクリックして Google Cloud 上の Windows の詳細をご確認ください。

-プロダクト マネージャー、Venkat Gattamneni

投稿先