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コンピューティング

Windows Server 2012 のサポート終了後も Google Cloud では Windows Server 2012 の利用が可能

2023年10月24日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 10 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Windows Server 2012 は 2023 年 10 月 10 日にサポート終了(「EOS」)を迎えました。このため、このオペレーティング システムのバージョンに対するセキュリティ更新プログラム、パッチ、テクニカル サポートが Microsoft から提供されなくなります。Microsoft から拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を購入して重要なセキュリティ更新プログラムを引き続き利用される方は、Google Cloud で実行されている VM にそれらのセキュリティ更新プログラムを適用できます。さらに、Google Cloud は Windows Server 2012 および 2012 R2 が EOS 日以降も Google Cloud で確実に動作し続けるように取り組んでいます。このブログ投稿では、EOS を迎えた現在以降も、Google Cloud 上で Windows Server 2012 インスタンスを実行するためのオプションについて説明します。

Windows Server 2016 以降にアップグレードする

オペレーティング システムが EOS を迎えた場合、まず最適なオプションはサポートされているバージョンの OS にアップグレードすることです。Google Cloud は、これを迅速かつ簡単に行えるさまざまなオプションをご用意しています。ただし、アップグレードがすぐに実行できない場合でも、Windows 2012 は現在サポートされているすべてのマシンタイプ(E2、N1、N2、N2D、T2D、C2、C2D、M1、M2)で EOS 日以降も引き続き動作しますのでご安心ください。

現在 Google Cloud で Windows Server 2012 を実行している場合、Windows Server 2016 以降に簡単にアップグレードできる方法は次の 2 つです。

  • Windows Server 2016 以降を使用して新しい VM インスタンスを作成し、既存の VM からアプリケーションを移行する。
  • 新たにインストールしない場合は、アップグレードのドキュメントに沿って、Windows Server 2012 インスタンスのインプレース アップグレードを実行する。

一部の古いアプリケーションには、新しいバージョンの Windows と互換性がない場合があります。この場合、Cloudhouse などのパートナー ソリューションを活用し、他の方法では互換性のないアプリケーションのアップグレードを行うことが可能です。また、モダナイゼーションのオプションを検討することもできます。たとえば、Windows Server 上で SQL Server を実行している場合、フルマネージド サービス(Cloud SQL)に移行できます。または、Windows 上で .Net アプリを実行している場合、.Net Core にモダナイズして Linux コンテナで実行できます。

オンプレミスの Windows Server 2012 ワークロードにも対応

Windows Server 2012 ワークロードをオンプレミスで実行している場合、この機会に Google Cloud への移行をぜひご検討ください。Migrate to Virtual Machinesイメージ インポート ツールを使用すれば、Windows Server 2012 VM を簡単に移行できます。ライセンスについては、お客様所有ライセンスを使用(BYOL)するか(BYOL 対象のライセンスをお持ちの場合)、Google が提供するライセンスを従量課金制で使用することができます。

Windows Server 2012 ワークロードを保護する

お使いの Windows Server 2012 のセキュリティ更新プログラムを入手するには OS をアップグレードするのが最善策ですが、ESU を購入して重要なセキュリティ パッチを取得し、Google Cloud の Windows Server 2012 インスタンスで使用することも可能です。Microsoft から ESU を購入し、Google Cloud で実行されている VM に適用するだけで済みます。

ESU の使用に加えて、Windows Server 2012 環境のセキュリティを保護するさまざまな方法もおすすめします。たとえば、Virtual Private Cloud(VPC)を使用した環境の分離、内部の(外部からルーティングされていない)IP アドレスの割り当て、ユーザー アクセスを制限するベスト プラクティスの実施、VM Manager などのサービスを使用したパッチ提供による重大な脆弱性対策などが挙げられます。

最後に、ESU の費用を鑑み、別のクラウド プロバイダを検討される際には、Google Cloud もぜひ候補としてご検討ください。技術と予算の両面でお手伝いできる可能性がございます。詳しくは、windows-2012-eos@google.com までお問い合わせいただくか、お客様のアカウント担当の Google チームに直接ご連絡ください。

-グループ プロダクト マネージャー Venkat Gattamneni

-シニア プロダクト マネージャー Clark Kibler

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