コンテンツに移動
スタートアップ & SMB

Google Workspace と GKE がスタートアップ CAST AI の成長加速とクラウド費用の最適化を支援

2022年6月24日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/cast_google_cloud.max-2600x2600_V6g9Xfe.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 6 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

連続起業家(シリアル アントレプレナー)の Gil Laurent 氏と彼が立ち上げたテクノロジー関連のスタートアップは、多くの点で Google Workspace や Google Cloud とともに成長してきました。

ウクライナを拠点とする Viewdle(機械学習とコンピュータ ビジョン関連のスタートアップで 2012 年に Google が買収)の CEO 兼共同創設者であった彼は、組織のコラボレーション ニーズの多くを Google Workspace で対処し、クラウドで同期したドキュメントを Google ドライブで使えるようにすることでメールの添付ファイルとそのバージョンの複雑さを解消しました。

数年後、Laurent 氏はネットワークのエッジに焦点を当てたサイバーセキュリティ企業 Zenedge を共同設立しましたが、同社も 2018 年に Oracle が買収しました。Zenedge では、会議やコラボレーションの強化に他のいくつかのサービスを使用していましたが、基盤は Google Workspace でした。

2019 年、Laurent 氏は自身にとって最新のベンチャー企業 CAST AI を共同設立しました。CAST AI はクラウド費用の管理サービスを提供するスタートアップですが、このとき彼は、Google Workspace の生産性向上スイートにはチームとワークストリームをつなぐための機能がすべて含まれているため、追加のサービスを購入する必要がないことに気付きました。新入社員のオンボーディングや社内メールへの接続から、リアルタイムのコラボレーションやビデオ会議まで、Google Workspace ですべて対応できました。

現在、同社の最高製品責任者を務めている Laurent 氏は次のように振り返ります。「若いスタートアップとして、まず初めに導入したのは Google Workspace だけでした。他には何も検討すらしませんでした。」

Google Workspace は CAST AI が活用している Google サービスの一部にすぎませんが、Lauren 氏は「当社のビジネス環境はすべて、Google Cloud の GKE 上で動作している」と説明します。同社は、Google Workspace を展開した直後に GKE(Google Kubernetes Engine)でビジネスを開始しました。Laurent 氏は当時のスムーズな移行を思い出し、「社員全員にとって非常に自然な流れでした」と語っています。

CAST AI は、Kubernetes の自動化と管理のプラットフォームをエンドツーエンドで活用することで、企業のクラウドにかかる費用を平均 63% 最適化しています。コンテナ オーケストレーションに基づいて構築されたアプローチでは、同社のワークロードとサービスを効率的に実行するために GKE のようなサービスが必要でした。

Laurent 氏によると、Zenedge では成長を遂げるにつれてクラウド費用の管理方法を理解するのに苦労したそうです。「月に数千ドルを費やして 10 人のエンジニアと作業することから始めましたが、当時はそれが正しいことのように思えました。しかし、3 年経つと、会社は継続的に成長していましたが、費用は 数百万ドルになっていました。その理由を理解できず、請求書は 100 ページに及びました。」

CAST AI を設立したとき、Laurent 氏はコンテナを使用して、顧客のクラウド リソースがこのような高い割合で使用されない状態が起こらないようにすることで、この問題に正面から取り組みました。

Laurent 氏は次のように述べています。「コンテナは移動できるため、デプロイを最適化して無駄を省きながら、ほとんどの時間でコンテナをビジー状態にできます。自動化が必要なこともわかっていました。1,000 個の VM が使用されていて、50 個を別のインスタンス タイプに移動すれば、より適切に、またはより効率的に使用できる可能性があると言うことはできますが、DevOps でそれを誰がするのでしょうか。最適化できる機会は日々変化し、人々は問題が起きるのを恐れます。オブザーバビリティだけでなく、自動化された管理を提供する方法を見つけなければならないと考えていました。」

「Google が Kubernetes を発明したこと、GKE は完全な Kubernetes API の実装、自動スケーリング、マルチクラスタのサポート、トレンドをおさえたその他の機能など、最先端のサービスであることを考えれば、GKE を選ぶというのは簡単なことでした」と Laurent 氏は言います。同社は Google for Startups クラウド プログラムを利用して、Google Cloud の使用に対する 2 年間の指導やクレジットなどの充実した特典を活用し、ビジネスを拡大したことを Laurent 氏は付け加えています。

多くのスタートアップは、チームとリアルタイムでつながって連携するために Google Workspace を採用し、その後すぐに、クラウド ソリューションや Google for Startups クラウド プログラムなど、その他の Google サービスを活用することがビジネスの成長促進に非常に役立つことを実感しています。CAST AI の場合、世界的なパンデミックが始まるわずか数か月前の 2019 年後半に設立されたため、Google Cloud 上の GKE と Google Workspace の組み合わせが特に価値があることが証明されました。CAST AI チームは、さまざまな国のリモート ワーカーに対応できるコラボレーション ツールと生産性向上ツールに加えて、自社サービスを構築するための高度なクラウド サービスを必要としていました。

「マドリッドであろうとマイアミであろうと、妥協することなくいつでもどこでも仕事ができるという考え方に、非常に助けられています。GKE と Google Workspace がなければ、これまでのすべての業績を達成できたかわかりません」と Laurent 氏は言います。

CAST AI がチームのつながりとコラボレーションから開発とイノベーションへの道のりを加速させたように、Google Workspace と Google Cloud がスタートアップをどのように支援するかについて詳しくは、Google Workspace および Google Cloud のスタートアップ向けソリューションのページをご覧ください。


- Google Cloud、テクノロジーおよびスタートアップ担当プロダクト マーケティング マネージャー Avi Negrin
投稿先