Google Cloud は Next ’21 においてエコシステム パートナーとの新しい統合とソリューションを発表

※この投稿は米国時間 2021 年 10 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

金融サービスから小売、製造業、公共部門まで、あらゆる業界はデジタル トランスフォーメーションの渦中にあります。今週の Google Cloud Next では、Google のパートナーとの新しい統合、サービス、ソリューションをご紹介します。これらはお客様を成功に導くために重要な役割を果たすものです。

この 1 年間を通して、Google のエコシステムは飛躍的に成長し、Automation Anywhere、C3 AI、Databricks、Ericsson、SAP、Workday といった、さまざまな業界や技術領域のリーダー企業と新たにパートナーシップを開始しました。さらに Google は、Crowdstrike、MongoDB、T-Systems、VMware をはじめとする、数百社のパートナーとの共同作業を拡大しています。

Google は本日、5 つの戦略的重視分野にわたる技術リーダーとの 20 を超える新規パートナーシップと、既存のパートナーシップの拡大を発表します。

1. Google のパートナーとともに、統合されたデータ、分析、AI のソリューションを提供

• Collibra はデータ インテリジェンス企業で、Google Cloud 上での Data Quality 機能をリリースします。これにより、お客様はグローバル規模でスケーラブルかつ安全なインフラストラクチャで Collibra Data Quality をデプロイできるようになります。また、Google Cloud 上の Cloud Dataproc と Collibra Data Intelligence Cloud を組み合わせると、高品質のデータ パイプラインを実現でき、スケーラブルで信頼性が高い分析を行えるようになります。

• Databricks は今年、Google Cloud との新しいパートナーシップにより、全世界向けに自社プラットフォームを Google のインフラストラクチャ上でリリースしました。本日、Google は Databricks との共同作業を拡大し、Google Cloud 上に Databricks SQL と Databricks Photon のサポートを追加するとともに、フランクフルト、ソウル、シンガポールなど新たな地域で Databricks のオンライン サポートを開始しました。

• Fivetran は大手の自動データ統合プロバイダで、Google Cloud との密接な協力関係により、お客様がどのようなソースからでもデータを確実、継続的、安全、迅速に BigQuery に移動できるよう支援します。Google は今週、Fivetran とのパートナーシップを深化し、主要なアプリやデータベースから BigQuery への新しいパイプラインの追加などを行います。Fivetran と BigQuery を併用しているお客様がすでに 1000 以上存在し、勢いが増しています。

• Informatica は Google Cloud とのパートナーシップを拡大し、お客様のクラウド移行を促進するとともに、自社プロダクトをさらに広く Google Cloud で利用できるようにしていきます。Informatica は新しい Migration Factory のリリースを予定しており、これによってお客様のデータ駆動ワークロードを Google Cloud に約 10 倍も速く移行できるようになります。また、Informatica のデータ ガバナンスやマスターデータ管理サービスなど、他の Informatica のサービスも Google Cloud Marketplace で利用可能になるため、お客様は Google Cloud でこれらのサービスをごく簡単にデプロイし、管理できるようになります。

• Google は新たに Tableau と Looker との統合もリリースします。お客様は信頼性の高いリアルタイムのデータを使用してデプロイを運用化し、より効果的なスケーリングが可能になるとともに、開発者や管理者による保守の必要性は少なくなります。Tableau のお客様はまもなく Looker のセマンティック モデルを活用し、データへのユーザー アクセスを民主化しながら、従来のレベルを超えたデータ ガバナンスが実現可能になります。Looker のお客様は、自社のエンタープライズ セマンティック レイヤを Tableau の最先端の分析プラットフォームと組み合わせられるようになります。Tableau は LookML もサポートしているため、Tableau の視覚的なクエリ言語である VizQL を使い慣れているお客様であれば、さらに柔軟に使用できます。

• Trifacta は Google Cloud とのパートナーシップを深化し、BigQuery ELT 機能にファイルとサンプリングの「フル プッシュダウン」、BigQuery SQL エンドポイント、BigQuery ジョブの pre-SQL と post-SQL、BigQuery Upsert を追加して、設計時間とパイプライン実行時間が 60 倍以上も改善されました。さらに、お客様は Trifacta 製のデータ エンジニアリング アクセラレータを使用して、最大化されたビジネスの結果をより迅速に生成できます。

2. オープンでスケーラブルなインフラストラクチャの拡張とサポート

• Google は NetApp との戦略的パートナーシップを 2 つの方法で拡大します。お客様は Google Cloud でビジネス クリティカルなアプリケーションをさらに簡単に移行して実行できます。まず、NetApp は新たに公開された Google Distributed Cloud Hosted 用のストレージ インフラストラクチャを提供します。このインフラストラクチャでは、お客様の保有するデータセンターやコロケーション施設にデータが保管されます。また、VMware ワークロードを Google Cloud に移行することを考えているお客様向けに、Google Cloud VMware Engine 用のストレージ宛先として NetApp Cloud Volumes へのプレビュー アクセスを公開しました。Google は、お客様が計算能力とストレージ容量を別々にスケーリング可能にすることによって、お客様がクラウドへの移動を迅速化し、合理化できるよう独自の支援を行います。

• Elastic と MongoDB は Google Private Service Connect のサポートを一般提供する予定で、お客様は自社のクラウド ネットワークを Elastic Cloud や MongoDB Atlas などのサービスと非公開で、安全かつ迅速に接続できるようになります。

3. 分散チームに能力を与え、将来のハイブリッド作業をサポート

• Atlassian はチーム コラボレーションおよび生産性ソフトウェアのプロバイダで、Jara のプロジェクト トラッキング機能を Google Workspace プラットフォームと統合することで、Chat やスペースのユーザー向けの新しい環境を実現します。この統合により、ユーザーは新しい問題を迅速に作成し、実行可能なプレビューを参照して、問題の処理状況を自分のコンピュータやモバイル デバイスで監視できます。

• Citrix は Google Cloud とのパートナーシップを拡大します。あらゆるタイプの場所からアプリケーションや仮想デスクトップへの安全でレイテンシの短いアクセスを可能にする新しいソリューションで、組織のハイブリッド作業への移行をサポートします。

4. Google のパートナーによりクラス最高のセキュリティを実現

• Google の新しい Work Safer プログラムは本日開始され、サイバーセキュリティのパートナーである CrowdStrike や Palo Alto Networks とともに進められます。Work Safer は、小規模ビジネス、エンタープライズ、公共部門機関など、あらゆる組織の要求を満たすよう設計されています。これらの組織の多くは従来の技術を必要としており、ハイブリッド作業に伴うセキュリティの課題の増大に完全に対応するだけの専門技能を自社で保有していない可能性があります。

• Cybereason はエンタープライズ級のサイバーセキュリティ検出および対応機能を持ち、Google Cloud とのパートナーシップを拡大しつつあります。Cybereason の XDR（拡張検出および応答）サービスは Google Cloud のセキュリティ分析プラットフォームである Chronicle を使用して動作し、クラウドネイティブの XDR ソリューションを提供して、一般的な攻撃への防護を自動化し、セキュリティ運用とインシデントへの対応によってアナリストを支援して、脅威の正確な探査を可能にします。

5. 業界で最もクリーンなクラウドをサステナビリティ リーダーに提供

• Google は本日、サステナビリティに特化したデータおよびアプリケーション プロバイダとの一連の新しいパートナーシップを発表します。このパートナーシップは、全世界の企業と政府がデータ主導のサステナビリティ イニシアチブを推進するため役立ちます。Google のパートナーである CARTO、Climate Engine、Geotab、NGIS、Planet はそれぞれ自社の中核アプリケーションと、50 ペタバイトを超える衛星画像、ユーザー情報、モビリティ、テレマティクス データを Google Cloud に組み入れます。これにより、お客様は業界で最もクリーンなクラウドを使用して、全世界的規模でこれらのアプリケーションとデータをデプロイし、アクセスできます。

• お客様が Google のクラウドに留まらず、組織全体にわたる排出量を管理できるよう、Google は Salesforce Sustainability Cloud と協力します。これにより、Google Cloud の排出量データをトラッキングする Google の新しい Carbon Footprint プロダクトを Salesforce のカーボン計算プラットフォームと統合できます。

最後に、Google の世界的な Service パートナーのエコシステムも拡大し続け、複数の業界、製品分野、市場にわたって Google Cloud 向けの新たな製品やサービスを生み出し続けていきます。

• HCL Technologies は、広く使用されている同社の DRYiCE™ iAutomate プラットフォームを Google Cloud に組み入れます。iAutomate は AI 駆動のプロダクトで、エンタープライズが自社の IT 運用ライフサイクルの面を自動化するため役立ちます。このパートナーシップにより、HCL のお客様は iAutomate を Google Cloud Marketplace から簡単かつ迅速にデプロイできます。

• Infosys は、エンタープライズのデジタル変換用の Cobalt 産業ソリューション スイートを Google Cloud に取り入れます。これにより、金融サービス、小売、e コマース、メディア、エンターテイメントなどの部門にわたるお客様が自社のサービスを Google Cloud のグローバル、柔軟、サステナブルなインフラストラクチャにすばやくデプロイできます。

• TCS は、同社の TwinX™ ソリューションを Google Cloud にリリースします。TwinX は AI 駆動のエンタープライズ デジタルツイン プラットフォームです。リスクなしでビジネスのシミュレーションを行い、企業の行う決定が、パートナー、顧客、製品などの全体にわたる自社の価値チェーン全体にどのような影響を及ぼすかを把握するため役立ちます。

• Wipro は最近、新しい共同イノベーション空間をリリースしました。ここでは、インドのお客様に対して技術知識や実地のクラウド移行サポートを行います。

Google Cloud はパートナー優先のビジネスです。Google は、あらゆる製品分野や業界にわたるパートナーとの共同で作業を行い、お客様に選択肢を提供し、Google の目標として、顧客エンゲージメントの 100% にパートナーの関与を実現するため努力しています。Google のパートナーが今年、お客様の成功のためどれだけ尽力したかは言葉で言い表せないほどで、このエコシステムの将来の可能性について大きな期待を抱いております。これらの、または他のパートナーシップの詳細については、Google Cloud Next に参加するか、ここでオンデマンドのセッションをご覧ください。

- Google Cloud グローバル エコシステム部門コーポレート バイス プレジデント Kevin Ichhpurani