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ハイブリッド クラウド

IT 業界の予測: マルチクラウドは 1 つの段階であって、最終ゴールではない

2023年1月4日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 12 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: この投稿は Google Cloud のエキスパートが IT 業界の今後を予測しているシリーズの一部です。今後数年間の IT 業界の変化について予測した内容の一覧をご覧ください。


予測: パブリック クラウドを使用している組織の半数以上が、マルチクラウド機能を利用できるようになった結果、プライマリ クラウド プロバイダを自由に切り替えるようになる

今後数年間で企業は、リスクを分散させる手段としてだけでなく、最初のクラウドから次のクラウドに切り替える方法としても、マルチクラウド戦略を利用するようになるでしょう。調査によれば、大多数の企業はすでにマルチクラウドに移行し、複数のハイパースケールなクラウド プロバイダを利用しています。

マルチクラウド テクノロジーを利用することについて、ワークロードだけでなく、マインドシェアも別のクラウドに切り替える手段として考える企業からお声をお寄せいただきます。つまり、多くの組織はマルチクラウドを 1 つの段階と考え、永続的な状態としてとらえていないということです。

1 つのクラウドの利用を開始する場合、データを一切移動することなく、別のクラウドですでに行った既存の投資を組み込むことが必要な場合があります。Google Cloud は、場所やクラウドの種類を問わず、お客様のニーズに確実に対応できるようにするための独自の投資を行っています。

たとえば、Google のマルチクラウド管理プレーンである Anthos は、他のクラウドでコンピューティング リソースとデータを使用する際の一貫性を保証します。お客様は複数のクラウドにわたってワークロードの表示やサービスのデプロイを行えるほか、共通のセキュリティ ポリシーを適用できます。BigQuery Omni を使用すると、データ自体を移動することなく、Amazon S3 や Azure Storage などの他のクラウド ストレージ アカウントでデータのクエリを行えるため、データがどこにあっても分析が可能です。

新しいスキルを習得し、他のクラウドに精通することは、マルチクラウドのゴールではありません。多くの組織はさらに一歩踏み出し、テクノロジーのアップグレードやコアデータの移動を行っているほか、セカンダリ プロバイダを利用してクラウドの導入を拡大し続けています。

IT 目標を達成するために最善の機能を求めることから始まる取り組みは、多くの組織で最初のクラウドから次のクラウドに切り替える動きへとつながり、2025 年までに、ほとんどの組織でこの動きが見られるようになるでしょう。

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- デベロッパーリレーションズおよびアウトバウンド プロダクト管理担当 Richard Seroter

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