VMware Cloud Foundation on Google Cloud VMware Engine: 20% 低価格で最大 40% の移行インセンティブ
Manoj Sharma
Director, Product Management
Ash Ashutosh
Global Director, Solution Sales
※この投稿は米国時間 2024 年 7 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
VMware Cloud Foundation on Google Cloud VMware Enginee(GCVE)の一般提供が開始されました。VMware ワークロードを Google Cloud に移行する絶好のタイミングです。費用を抑えて最新のクラウド エクスペリエンスのメリットを活用しましょう。本日は、Broadcom とのパートナーシップにより実現した以下の新機能についてお知らせします。
- VMware Cloud Foundation(VCF)のサポートを、約 20% 低いコミットメント料金でご利用いただけるようになりました。
- VCF のライセンス ポータビリティのサポートにより、オンプレミスの VCF ライセンスを GCVE に柔軟に移植して VMware への投資を無駄なく維持できるようになります。これにより、ポータビリティをサポートする VE1 ノードを、3 年間の前払いコミットメントで最大 35% 低い価格 1 で入手できるようになります(VMware ライセンスを含む以前の料金との比較)。
- さまざまな新しい GCVE ノードタイプにより、優れた費用対効果でワークロード要件に対応できます。実際、GCVE(VCF を使用)は、Azure VMware Solution より最大 30% お安くご利用いただけます。
- 追加の移行インセンティブと消費インセンティブとして GCVE の初年度支出の最大 40% の商用インセンティブ、および無料の概念実証とトライアルを提供します。
- 転換可能なコミットメントで、さまざまな GCVE ノードタイプと、Compute Engine や Google Kubernetes Engine(GKE)などのその他のコンピューティング プラットフォーム間の移行期間をサポートします。
お客様はすでに GCVE での VCF ライセンスのサポートから恩恵を受けています。
「Google は、VMware ライセンスの変更をあらゆる段階でサポートしてくれました。今後、Google Cloud VMware Engine によって、VMware ワークロードを Google Cloud で迅速に変換できることを嬉しく思います。」- Granite Telecommunications、IT インフラストラクチャ担当ディレクター、Everett Chesley 氏
では、これらの発表について詳しく見ていきましょう。
VMware Cloud Foundation のサポート
Broadcom とのパートナーシップにより、GCVE で VMware Cloud Foundation が完全にサポートされるようになりました。VCF は、VMware のコンピューティング、ストレージ、ネットワーク仮想化機能と、その管理とアプリケーション インフラストラクチャ機能を統合した包括的なプラットフォームです。vSphere、vSAN、NSX、HCX などの GCVE の既存のクラウド インフラストラクチャ コンポーネントに加えて、VCF には Aria Suite Enterprise や Aria Operations for Networks Enterprise などの多数の新しい機能が含まれています。これらの Aria 機能は、包括的なモニタリング、分析、インサイトを提供してアプリケーションのパフォーマンスとリソース使用率を最適化し、アプリケーションの健全性の改善、パフォーマンスの向上、効率的なキャパシティ管理を実現します。
VMware Cloud Foundation ライセンス ポータビリティ
既存または将来の VMware Cloud Foundation ライセンスへの投資の価値を Google Cloud に持ち込みたいというお客様の声をよく耳にします。そのような声を受けて、Google は Broadcom との連携により、GCVE での VCF ライセンス ポータビリティのサポートをリリースしました。簡単に言うと、ポータビリティをサポートする GCVE コミットメント タイプでは、VMware Engine サービスとインフラストラクチャの料金を Google に支払うだけで、以前に購入した VCF ライセンスを適用できるようになります。所有している VCF サブスクリプションを GCVE に持ち込むことで、新たにライセンスを購入する必要がなくなり、以前の料金モデルと比較して費用を節約できる可能性があります。たとえば、3 年間の前払いコミットメントでは、ポータビリティをサポートする VE1 ノードを最大 35% 低い料金で入手できます(VMware ライセンスを含めた以前の料金との比較)。
Google Cloud は、VCF ライセンス ポータビリティをサポートする固有の VCF 統合ソリューションを提供する初のクラウド プロバイダです。Google Cloud により、Google のインフラストラクチャの拡張性、セキュリティ、イノベーションのメリットを享受しながら、VMware への投資の価値を最大限に高めることができます。
「Broadcom と Google Cloud 間のパートナーシップは、Broadcom のお客様に大きな価値を提供し続けています。Google Cloud VMware Engine で VMware Cloud Foundation とライセンス ポータビリティがサポートされることで、オンプレミスのお客様は、VMware ソフトウェアへの既存の投資を活用して、優れた費用対効果でシームレスに Google Cloud に移行できます。このイノベーションにより、大幅な費用削減と TCO のメリットがもたらされるだけでなく、お客様のデジタル トランスフォーメーションの取り組みも加速されます。」- Broadcom、ハイパースケーラー担当グローバル責任者、Abhay Kumar 氏
ノードタイプの選択肢が増加
長年にわたりお客様から、費用の最適化に適合するより優れた容量を備えた幅広い VMware ワークロードのサポートが必要だとの声が寄せられていました。今年に入り Google は、VE2 ノード プラットフォームで最初のノード タイプとなる ve2-standard-128 を導入しました。
本日は、ve2-mega シェイプ ファミリーについてご紹介いたします。ve2-mega シェイプには、3.2 TB のキャッシュ容量に加えて、51.2 TB の元データ ストレージ(ve1 の約 2.7 倍)が搭載されています。このファミリーでは、以下に挙げる 2 つの新しいハイパーコンバージド ノードタイプを提供しています。
- ve2-mega-96: 96 ハイパースレッド(ve1-standard-72 の約 1.3 倍)。
- ve2-mega-128: 128 ハイパースレッド(ve1-standard-72 の約 1.7倍)。
また、ve2-standard-96(48 コア / 96 ハイパースレッド コア)も提供しています。ve2-standard シェイプには、25.6 TB の元データ ストレージが付属します。
ストレージ ニーズが高いワークロード向けには、2 つの新しいストレージ専用ノードタイプ、ve2-standard-so(25.6 TB の元データ ストレージ)と ve2-mega-so(51.2 TB の元データ ストレージ)を提供しています。GCVE ストレージ専用ノードタイプには、ハイパーコンバージド ノードタイプと同じ NVMe ストレージが付属しますが、より低価格で提供されます。既存の GCVE クラスタにストレージ専用ノードタイプを追加することで、ストレージ容量を簡単に費用対効果の高い方法で拡張できます。これにより、簡単な管理で同様の超高速なパフォーマンスを得られます。外部接続やマウントの管理は必要ありません。
詳細については、Google Cloud の営業担当者にお問い合わせください。
コミットメントによる新たな費用削減
GCVE では現在、VE1 ライセンスと VE2 ライセンスを含むノード プラットフォームに対して、新規の 1 年コミットメントと 3 年コミットメントの割引強化を実施しています。
- VE1 ノード: 以前の価格から 22% 値下げ1
- VE2 ノード:
- 1 年間の前払いコミットメントで 37% 割引(以前は VE1 の場合 30%)
- 3 年間の前払いコミットメントで 55% 割引(以前は VE1 の場合 50%)
これらの変更により、大幅な費用削減となります。たとえば、ve1-standard-72 の場合、us-central1(アイオワ)での 3 年間の前払いコミットメントの料金は $3.60/時間ですが、「米国中部」ロケーションでの Azure の AV36P の 3 年間の予約インスタンスの料金は $5.17/時間です(約 30% の節約)*。
詳細については、Google Cloud の営業担当者にお問い合わせください。
TCO を削減する大幅なインセンティブ
VMware ワークロードの移行先として GCVE を検討しているお客様は、財政面と技術面の摩擦を大幅に削減したいと考えています。このご要望に応えるべく、Google は主要なサービス パートナー何社かと緊密に連携し、次の発表に至りました。
- お客様に対して無料での評価と POC を、Google のパートナーが提供し、Google Cloud が資金を提供2
- 新規のお客様が Google Cloud Enterprise Agreement または Flex Agreement を締結する場合:
- 移行サービスのインセンティブ: 移行サービスをサポートするために、増加した初年度の純支出の最大 25%。多数のパートナーが移行サービスを提供するための認定を受けています。
- 増加した消費量のインセンティブ: 初年度に増加した GCVE の 純消費量の最大 15% を追加クレジットで提供して、VMware ワークロードを移行するお客様の TCO を削減します。
詳細については、Google Cloud の営業担当者にお問い合わせください。
転換可能なコミットメント
お客様がワークロードを GCVE に持ち込む際には、多くの場合、Google Cloud で使用可能なさまざまなオプションを活用できるように、ワークロード アーキテクチャを進化させます。ただし、これまでは、このようなユースケースで既存の GCVE コミットメントを再利用することはできませんでした。このようなケースに柔軟に対応するために、Google は、新しい転換可能な 3 年間の GCVE コミットメントを発表いたします。これにより、追加費用を支払うことで、コミットメントの一部を Compute Engine や GKE などの他のサービス、または GCVE の他のオプションに転換できます。たとえば、次のようなことができます。
- Compute Engine または GKE 上で動的にスケーリングされるウェブ対応サーバーを使用して、VMware 環境を拡張する。
- GCVE の柔軟な VE2 ノード プラットフォームでは、さまざまな GCVE ノードタイプ間を移動できるため、アーキテクチャの進化に合わせてワークロードに最適なインフラストラクチャを選択することで、リソースの使用率を最適化する。
価格と利用可能なリージョンの詳細については、Google Cloud の営業担当者にお問い合わせください。
今後のお知らせもどうぞお見逃しなく。また、最新情報を入手できるように、GCVE のリリースノートをブックマークしておいてください。Google Cloud VMware Engine ウェブサイトでも、さらに詳しい情報を入手できます。また、移行の概要を把握したい場合は、こちらフォームにご登録ください。
* 2024 年 7 月現在、正規価格に基づく
1. Google Cloud 社内データ、2024 年 5 月
2.無料評価およびPOCの適用可否については、弊社指定のパートナー様の合意が得られる場合となります