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ハイブリッド クラウド

Anthos の詳細: 「ハイブリッドでマルチクラウドな開発」シリーズの投稿すべてをまとめました

2021年6月8日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Google_Cloud_Anthos_D.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 5 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

あらゆる企業はソフトウェアによってより良いビジネス成果を達成しようとしています。Google は Kubernetes を開発し、社内のデベロッパーの生産性を最大化するとともに、これをオープンソース化することで他社も同様の成果を上げられるようにしました。また、Kubernetes をさらに本番環境に対応させるため、信頼性と安全性の高いフルマネージド サービスである Kubernetes を使用する最適な方法として、Google Kubernetes Engine(GKE)を開発。その数年後には、すべてのパブリック クラウドとプライベート クラウド上での Kubernetes クラスタの管理を簡素化できるよう設計されたマネージド プラットフォーム、Anthos を発表しました。このプラットフォームは、GKE に似たエクスペリエンスと Google の最良のオープンソース フレームワークを拡張して提供するもので、Google Cloud がサポートするコントロール プレーンを使用して分散環境にあるサービスを一貫性をもって管理できます。

Anthos は、Google Cloud のサービスとエンジニアリング プラクティスをお客様の環境に拡張することで、アプリをより迅速にモダナイズし、アプリ間の運用の一貫性を確立します。Anthos は、レガシーかクラウドネイティブかを問わず、どのようなアプリケーション デプロイにも使用できます。既存の仮想マシン(VM)上でもベアメタル サーバー上でも実行でき、環境全体にサービス中心の視点を提供します。

しかし、このことはお客様のビジネスにとってどのような意味があるでしょうか。お客様の IT 戦略において Anthos はどのように活用できるでしょうか。Google ではこの 1 年、お客様が Anthos の使用を開始し、最大限活用できるように、一連のブログ投稿を行ってきました。その投稿すべてをこのページにまとめておきましたので、読み直しやブックマーク用にぜひご活用ください。

Anthos で初日からマルチクラウドのニーズに対応するには

クラウドで運営しているほとんどの企業は、環境の自動化、運用化、保護にすでに多大な労力を費やしています。多くの企業は 1 つのクラウド プロバイダに何年も投資しています。しかし今日では、複数のクラウド プロバイダでワークロードを実行する機能の重要性が増しています。

この投稿では、Anthos によって、オンプレミス、Google Cloud、他のパブリック クラウド(AWS など)を横断するオペレーションを統合し、環境に依存しない一貫した開発エクスペリエンスでマルチクラウドをより快適に使用できるようにする方法について学習します。

マルチクラウドの成功に欠かせない 3 つの条件を Anthos 1.7 で実現

マルチクラウドの実装を成功させると、オンプレミスや各種クラウドでアプリを実行できるようになるだけでなく、デベロッパーとオペレーターの双方に高レベルのメリットをもたらすことがわかりました。マルチクラウドを正しく実装するには、次のことを行う必要があります。

  • 1 つのクラウド プロバイダに強力な「アンカー」を設定する

  • 一貫性のあるエクスペリエンスをオペレーターに提供する

  • デベロッパーのためにソフトウェア デプロイを標準化する

Google は先日、Anthos 1.7 をリリースしました。これは、Google Cloud に接続され、どこでも実行できる Kubernetes プラットフォームで、マルチクラウドがよりアクセスしやすく持続可能になる一連の機能を提供します。この投稿では、Anthos の最新リリースがマルチクラウド導入の成功にどのようにつながるのかが詳しく説明されています。

Anthos の詳細: Google Cloud でアプリケーションのモダナイゼーションを容易にする

アプリケーションの移行とモダナイゼーション、クラウドへの移行は、実に楽しく興味深い挑戦となり得ます。さまざまなソリューションとアーキテクチャを確認すれば多くのことを学べますが、アプリケーションの移行は「容易」だと言われたら、すぐに疑問を感じるのではないでしょうか。移行ツールは簡単に使えるかもしれませんが、アプリケーションの移行は一筋縄では済まず、一度行えばそれですべて終了するというものでもありません。試すべきツールを見つけるだけでも、気が遠くなりそうです。Google Cloud は、そのような作業を容易にするお手伝いをいたします。

この投稿では、お客様が(おそらく)まだご存じない、移行の過程を少しでも楽にするための Google Cloud のヒントを 4 つご紹介します。

一般提供が開始されたベアメタル版 Anthos で、クラウドの利用方法を自由に選択

ベアメタル版 Anthos を使用すると、ワークロードを実行する方法と場所の選択肢が広がります。Anthos を既存の仮想化インフラストラクチャで実行したいと考えるお客様もいれば、ハイパーバイザ レイヤに依存せず、費用を削減しながらアプリケーションをモダナイズしたいと考えるお客様もいらっしゃいます。たとえば、VM ベースのアプリをコンテナに移行し、リソースが制限されたハードウェアのエッジで実行することなどが考えられます。

この投稿では、Anthos ベアメタル デプロイのオプションと、それによりアプリケーションをモダナイズしながら、費用の削減、パフォーマンスの改善、エッジ コンピューティング向けの新たなユースケースの開拓を行う方法について詳しく解説します。ベアメタル版 Anthos の具体的な内容と、ご利用開始方法に関する技術的な説明をご覧ください。

ベアメタル版 Anthos を実際に体験

ベアメタル版 Anthos は、物理サーバー上で Anthos を実行するデプロイ オプションです。ユーザーが提供するオペレーティング システム上にデプロイされるため、ハイパーバイザ レイヤは不要です。ベアメタル版 Anthos には、ネットワーキング、ライフサイクル管理、診断、ヘルスチェック、ロギング、モニタリングの各機能が組み込まれています。さらに、CentOS、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、Ubuntu をサポートします(すべて Google による検証済み)。

この技術的内容のブログ投稿では、ベアメタル版 Anthos(ABM)のインストール方法、必要な前提条件、インストール プロセス、Google Cloud のオペレーション機能を使用したデプロイされたクラスタのヘルスチェックについてご案内します。

Anthos の詳細: サービスベースのアーキテクチャに向けた機能強化

理論上は、マイクロサービスのようなサービスベースのアーキテクチャにより、中断を最小限に抑え、開発リリースの速度を上げることができます。しかし実際には、多くの場合、複雑さやオペレーションの効率性などの面で、予期していなかった課題に直面することになり、こうしたアーキテクチャにより適した最新のデプロイと管理の方法を採用するよう迫られます。

この投稿では、サービスの理解を深め、高レベルのポリシーを設定してサービスを管理し、既存のアプリケーション コードを変更することなくサービス間通信を確保するのに Anthos Service Mesh をどのように活用できるかが詳しく説明されています。

Anthos の詳細: Java のレガシー アプリケーションを変換する

レガシー アプリケーションは、ビジネスのイニシアチブや、それを土台としたビジネス プロセスの足かせとなっています。新しいアプリはクラウドネイティブかもしれませんが、ほとんどの既存のアプリケーションは依然として大型のモノリシック アプリで、大部分が Java で記述されています。そこで Google Cloud は、運用費用を短期間で削減し、専用ソフトウェアへの依存度を下げ、ソフトウェア デリバリーの加速を実現するために、Java アプリケーションのモダナイゼーションのガイドラインを作成しました。

このプロセスにおいて Anthos が重要な役割を果たす理由に加え、コンテナ化されたマイクロサービスと VM で実行される既存の Java アプリのモダナイズに Anthos を使用する方法をこちらの投稿で説明しています。

Anthos を購入したらどのように使うか

Anthos でできることはたくさんあるため、何から始めたらいいか迷うかもしれません。ご安心ください。新しいアプリケーション プラットフォームを設置したらすぐに実行可能で、価値と推進力を生み出すことができる作業がいくつかあります。この投稿では、Anthos を初日から使いこなすおすすめの方法として、6 つの提案を記載しています。

使ってみる

Anthos は、従来の投資やベンダー ロックインの心配を気にすることなく、Kubernetes、サーバーレス、サービス メッシュなどの最新のクラウドネイティブ技術のメリットを企業がフル活用できるようにサポートします。電子書籍『Anthos を詳しく知る』をダウンロードして、モダナイゼーションへの取り組みに Anthos がどのように役立つかをお確かめください。今すぐ Anthos Sandbox で利用を開始することもできます。

-Google Cloud プロダクト マーケティング マネージャー Arun Ananthampalayam

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